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パナソニック、子乗せ電動アシスト自転車のラインナップ強化 ~コンビ共同開発モデル第2弾

 パナソニック サイクルテックは、コンビと共同開発した子乗せ電動アシスト自転車の第2弾として、業界で初めてサンシェードを標準装備した「ギュット・クルームR・EX BE-ELRE03 (後子乗せタイプ)」を12月4日に発売する。価格は161,800円(税抜)。

後子乗せタイプ「ギュット・クルームR・EX BE-ELRE03」

 後子乗せタイプの電動アシスト自転車。ベビー用品を扱うコンビとの共同開発モデルで、利便性だけでなく子供の快適性も向上させたという。

 新モデルでは、チャイルドシートに業界で初めてサンシェード(日よけ)を標準装備した。子供を直射日光から守り、心地よい空間を作るとする。直射日光下でヘッドカバー頭部付近の表面温度上昇を計測したところ、サンシェードの装着がない場合は約75℃まで上昇したが、サンシェードを装着することで最大約19℃抑制できることがわかったという。

チャイルドシートに業界で初めてサンシェードを標準装備
ヘッドカバー頭部付近の表面温度上昇を、サンシェードを装着することで最大約19℃抑制できるという

ベビー用品に当然あって、子乗せ電動アシスト自転車になかったもの

 コンビ グローバルR&Dセンタージャパン 岩井 大典氏は、サンシェードの標準装備について次にように語った。

 「ベビー用品のトレンドは、働く女性の増加に伴い、“利便性”や“電動化”がキーワードになっています。電動アシスト自転車を開発する中でコンビが意識したのが、子供との外出がもっと気軽に、楽しくなるようにするということです。そこで大切なのが、子供を乗せたときの安心感や快適性、乗せ降ろしのしやすさになります。

 その中で、ベビー用品には当たり前にあるものが、子乗せ電動アシスト自転車にはないことがわかりました。それがサンシェードです。サンシェードは赤ちゃんのデリケートな肌を日光から守るほか、寝ているときもまぶしくなく、快適に過ごしてもらえます。また、ベビー用品の多くが屋内に収納されますが、電動アシスト自転車は屋外に置かれることが多いです。直射日光を受けやすいですが、サンシェードによりチャイルドシートの表面温度上昇を抑えられます」

コンビ グローバルR&Dセンタージャパン 岩井 大典氏
サンシェードはベビー用品に当然あるものだという

 このほか、子供の乗せ降ろしがしやすい機能を多数備える。左右どちらからでも子供を乗せ降ろしできる、フルオープン設計の「開閉ガード」や、立体的に立ち上がり子供の手が通しやすい「ウェルカムベルト」、座面下のボタンを押すだけでベルトの長さを調節できる「クイックアジャスター」などを搭載する。

 頭部両サイドには、コンビが独自開発した衝撃吸収素材「エッグショック」を採用したクッションを内蔵。子供の頭を包み込むように、しっかり守る。ヘッドカバー、ベルトカバーは洗濯可能で、清潔に保てるという。

子供の乗せ降ろしがしやすい機能を多数備える。頭部両サイドには、コンビが独自開発した衝撃吸収素材「エッグショック」を採用したクッションを内蔵

後子乗せと前子乗せ2タイプをラインナップ

 また、第1弾製品は前子乗せタイプのみだったが、第2弾では後子乗せタイプを追加。後子乗せタイプには、バスケットが使える、子育て後は1人で乗れるなどの特徴があるという。なお後子乗せタイプは、同社の子乗せモデル出荷台数の約7割を占めている。

 前子乗せタイプも新モデルを用意し、サンシェードを標準装備する。価格は165,800円(税抜)。

前子乗せタイプの新モデル「ギュット・クルーム・EX BE-ELFE032」。サンシェードを標準装備

 いずれもワンタッチ開錠機能「ラクイック」を搭載。同機能は、通信エリア内で電源ボタンを押すと、電子キーとサークル錠が相互に認証し、キーを取り出さずに電源ボタン1つで解錠できるというもの。カバンの中から鍵を取り出さなくてもスムーズに解錠できる。

 後子乗せタイプのサイズは1,880×580mm(全長×全幅)。重さは33.4kg。タイヤサイズは20×2.125HE。内装3段シフトを採用。走行距離はパワーモードで約50km、オートマチックモードで約60km、ロングモードで約80km。内蔵リチウムイオンバッテリーの容量は16Ah。充電時間は約4.5時間。

 本体カラーは、マットチャコールブラック/マットオリーブ/オレンジ×グレー/マットキャメル/マットネイビー/マットハニー。

後子乗せタイプは、同社の子乗せモデル出荷台数の約7割を占めているという
バスケット部分

 前子乗せタイプのサイズは1,790×570mm(全長×全幅)。重さは33.3kg。タイヤサイズは20×1.95HE。内装3段シフトを採用。走行距離はパワーモードで50km、オートマチックモードで60km、ロングモードで80km。内蔵リチウムイオンバッテリーの容量は16Ah。充電時間は約4.5時間。

 本体カラーは、マットディープグレー/シアースカーレット/マットマロンベージュ/マットネイビー/グレイッシュレディブルー。

左から、後子乗せタイプ、前子乗せタイプ

 ラクイック機能を省略したモデルも同時に発売する。後子乗せタイプ「ギュット・クルームR・DX BE-ELRD03」と、前子乗せタイプ「ギュット・クルーム・DX BE-ELFD032」をラインナップ。価格は順に、142,800円、149,800円(いずれも税抜)。走行性能などに違いはない。

電動アシスト自転車市場は毎年伸長、柏原工場の生産体制を強化

 また同社は、電動アシスト自転車の需要増に対応するため、大阪府柏原市のサイクルテック柏原工場の生産体制を強化することを発表。約15億円を投資し、2020年度下期より、生産能力は現在の3割増へ拡大するほか、省エネ、新工法導入による環境負荷物質低減を図り、環境配慮型工場を実現するという。

 近年、電動アシスト自転車市場における出荷台数は、2016年度57万台、2017年度64万2千台、2018年度68万7千台と年率約8%で伸長し、2019年度以降も引き続き、成長が見込まれているという。同社の出荷台数は業界水準以上で伸長しており、牽引しているのは子育て世代の需要で、ショッピングモデル、子乗せモデルなど。

 2020年度には、子乗せタイプの市場シェア60%を目標とし、さらに2030年度は業界シェア50%を目標とする。販売増が見込まれる市場において、国内の営業体制も強化し、着実な事業活動を推進するとしている。

柏原工場の生産体制を強化し、約15億円投資する
2020年度には、子乗せタイプの市場シェア60%を目標とする