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アイリスオーヤマ、年内にドラム式洗濯機・4Kテレビ市場へ本格参入
2019年9月25日 15:13
アイリスオーヤマは、銀イオンで部屋干しの悩みを解消する「ドラム式洗濯機 HD81AR」を10月10日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は128,000円前後(税抜)。同社では2018年12月から、乾燥機能を省いたドラム式洗濯機をテスト販売していたが、今回の発売によりドラム式洗濯機市場へ本格参入する。
Ag+搭載で、部屋干し臭を抑えるドラム式洗濯機
Ag+除菌システムを搭載したドラム式洗濯機。テスト販売の結果、多かった「部屋干しの悩み」を解決すべく、洗濯・すすぎ水にAg+を採用。洗濯水を99%以上除菌できるとし、部屋干し臭の発生を抑えるという。
Ag+は、洗剤投入ケースに「銀イオンカートリッジ」を取り付けて設置。カートリッジを水道水が通過することで、銀イオン成分が溶け出し、水を除菌するという。カートリッジは約2年利用可能で、取り替え時期はランプでお知らせされる。
また、洗濯時に約60℃/40℃温水を利用できる「温水コース」を搭載。約60℃の温水は肌着や白物衣類の除菌に適しているとし、約40℃の温水は洗剤の効果を引き出し、臭いの原因菌や皮脂汚れを落としやすくするという。また40℃の温水洗浄に約30分の「つけ置き」を追加することで、衣類の黄ばみも洗浄できるとしている。
また洗濯後のすすぎ2回のうち、2回目を温水で行なうことで、乾燥時間を約2/3に短縮できる「部屋干しコース」を搭載。温水により生地がほぐれ、表面積が広がるため、乾燥時間が短縮されるという。さらに繊維がほぐれることで、シワになりにくく、タオルもふんわりと仕上がるとしている。温水すすぎの水温は、約40℃/50℃から選択可能。
全14の洗濯コースを搭載。上述のもの以外では「標準/すすぎ1回/お急ぎ/大物(布団・毛布)/念入り/手洗い/羽毛(ダウン)」がある。テスト販売機同様に、乾燥機能は非搭載。
本体サイズは、607×672×954mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約72kg。定格入力は1,000W、消費電力は電動機が200W、湯沸かし用電熱装置が800W。標準使用水量が77L、標準コースの目安時間が約55分。ドアは左開き。
アイリスオーヤマの売上は、もはや半分以上が家電
発表会には、アイリスオーヤマ 家電事業部 統括事業部長の石垣 達也氏が登壇し、同社と家電事業の現状を説明した。
アイリスグループ全体の売上高は、2018年が4,750億円で前年比113%。2019年は、前年比118%の5,600億円を計画している。アイリスオーヤマ単体の売上高は、2018年が1,550円で前年比109%。2019年は前年比123%の1,900億円を計画。
アイリスオーヤマ単体での、家電事業の売上構成比は上昇を続けており、2018年が52%で810億円、2019年は57%の1,100億円を計画。これまでLED電球、IH調理器、ふとん乾燥機、サーキュレーターといった小物家電を中心に展開してきた。
大型家電へ参入したのは2017年、エアコンが最初となる。その後、冷蔵庫、4Kテレビ、ドラム式洗濯機を、ホームセンター中心にテスト販売を開始。
そして、2019年10月にはドラム式洗濯機、2019年12月には4Kテレビを本格発売するという。
4Kテレビ市場本格参入前、最後のテスト販売
また12月の本格参入を前に、4Kテレビ「LUCAシリーズ」2モデル7機種も発表。価格はオープンプライス。画面下にフロントスピーカーを備える「フロントスピーカーモデル」は43V/49V/55V型で、店頭予想価格は79,800円/99,800円/108,000円。薄型フレームの「ベゼルレスモデル」は43V/50V/55V/65V型で、店頭予想価格は79,800円/99,800円/108,000円/158,000円(いずれも税抜)。
いずれも、HDR対応で、視野角最小値は、左右・上下とも178度。チューナー数は、地上デジタル×2、BS・110度CSデジタル×2。録画用のUSB端子を2つ搭載し、外付けHDDを2台接続可能。
また12月の本格参入では、ユーザーイン発想の"なるほど機能"を搭載した、新製品を発売する予定だという。