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山善、特殊詐欺対策に使える後付けタイプの通話録音機 ~警告ボタンでクレーマー対策も
2019年8月30日 13:17
山善は、自宅の固定電話に後付けでき、特殊詐欺対策などに使える自動電話通話録音機「まも録 YDR-100AT」を、「Qriom(キュリオム)」ブランドから9月上旬に発売する。直販価格は7,990円(税込)。
固定電話に簡単に取り付けられる、自動電話通話録音機。付属のモジュラーケーブルを電話機と受話器の間に接続するだけで、掛かってきた電話を自動で録音する。
警告メッセージを流すこともでき、メッセージは個人向け/法人向けの2種類を用意。個人向けは自宅での不審電話対策などに使え、法人向けはクレーマー対策として使えるという。メッセージ内容は以下の通り。
・個人向け「この通話は迷惑電話防止と通話内容の確認のために録音していますので、ご了承ください」
・法人向け「お電話ありがとうございます。お客様との通話はお問い合わせ内容の確認とサービス向上、品質向上のために録音させていただいております」
また、通話中に怪しいと思ったときには「警告」ボタンを押すことで、「この会話の録音データを警察に通報します」というメッセージを流すことも可能。
本体は手のひらサイズのコンパクト設計で、電話機と同じ電話台に設置できる。操作部は大きくて見やすい文字とボタンで、見たまま簡単に操作できるという。
同社によると、近年振り込め詐欺などを含む特殊詐欺に加えて、「アポ電(犯行予兆電話)」と呼ばれる、事前に家に現金がいくらあるかを聞き出し、金銭をだまし取ったり強盗に押し入ったりする凶悪な手口が増えているという。
これらの犯罪には「在宅中でも留守番電話に設定する」ことや「知らない番号や、番号非通知の場合は電話に出ないようにする」ことが重要だが、着信時に「この電話は録音しています」と警告メッセージを流すことも有効だと考えられているとする。
録音・再生形式はWAV 64kbps。録音データの最大ファイル数は99。1つのファイルに最大2時間録音が可能。内蔵メモリーは非対応で、外部メモリーとして512MB microSDカードが付属する。
本体サイズは、68×118×225mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約69g。電源は、付属のACアダプターもしくは、単四形アルカリ乾電池を3本使用する。
なお親機がコードレスタイプの電話機には非対応。コードレス子機で電話に出た場合、かけた場合も録音不可としている。