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e-bikeではドライブユニットでおなじみのボッシュが提案する「冬のe-bikeの安全な乗り方」

 欧州で5種類のe-bike用ドライブユニットを展開するボッシュだが、日本国内のe-bike向けには「Active Line Plus」という日本仕様のドライブユニットを投入している。このドライブユニットを搭載するモデルは、ビアンキコラテックエレクトラターントレックの5社から発売されている。

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 日本でも盛り上がりを見せているe-bikeに、興味を持ち始めた読者も多いだろう。しかし、e-bikeに乗る機会が少なくなる寒い冬は、バッテリーの持ちやメンテナンスなどが心配……といった読者もいるかもしれない。Bosch eBike Systemsの公式サイトでは、e-bikeを冬でも安全に乗るためのTIPSを提案している。ここでは、そのTIPSをもとに冬のe-bikeのメンテナンスや楽しみ方などを紹介していこう。

冬のメンテナンスについて

 冬の間は、自転車全体のメンテナンスが非常に大切。どんな寒さにも耐えられるように、ライトやブレーキ、ギアといったすべての動作確認が必須となる。コンポーネントはすべて防水仕様となっているため、濡れた場合の心配は不要だが、気温が氷点下に達する場合は、バッテリーを保護するために自転車用カバーを利用することを推奨している。

バッテリーの保護について

 e-bikeにとって最も繊細なパーツがバッテリーだ。寒さによって容量が減ってしまい、走行距離が短くなってしまうケースも考えられる。外気温が氷点下の場合は、バッテリーをe-bikeから取り外して、部屋の中で保管したい。基本的にバッテリーは15~20℃内で保管することが理想とされており、充電する場合も同様だという。

 また、冬の間はe-bikeに乗らない場合であっても、バッテリーは室内で保管することを推奨している。Bosch eBike Systemsのバッテリーは長期“休憩”後のe-bikeに再度乗る場合でも、再充電が不要だという。

雪と路面凍結について

 雪や路面が凍結している場合は、当然だが、e-bikeには乗らないようにしたい。もし乗らなくてはならない場合には、きちんと前方が見えることが大前提。また、路面凍結時などに乗る場合には、タイヤがスリップする恐れがあるため、必ずアシストはOFFにする。さらに、可能であればタイヤをスパイクタイヤに付け替えるなど、万全の準備を心がけてから走るように注意を促している。

服装について

 冬のサイクリングを快適にするため、適切なサイクルウェアを選ぶことも重要。厚着をしすぎてしまうと動きにくいうえ、汗をかくと乾かずに体が冷えてしまうため、「防寒・寒さ対策」と「汗冷え対策」が必要になる。例えば高機能なインナーウェア、防風性・保湿性があるアウターウェアがオススメ。また、冬の寒さによって手指がかじかむため、冬用グローブは必須とのこと。そして、仕上げとして、ヘルメットの下に着用できるニット帽があると、冬でも快適にサイクリングが楽しめるという。

 冬は日照時間が短いため、暗闇でのサイクリングが多くなる季節。より安全性を高めるために、明るい色の服装や反射ベストの着用を推奨している。

 これからe-bikeや自転車を始める人は、冬の間もしっかりと愛車をメンテナンスし、快適な自転車ライフを楽しんでほしい。