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魚も短時間で焼き上がる! 新グリル皿で業界最速の調理時間を実現したパナソニックのIHクッキングヒーター
2016年9月29日 12:28
パナソニック エコソリューションズ社は、グリルの自動調理において業界最速の調理時間を実現した「200V IHクッキングヒータービルトインタイプWシリーズ」を11月21日に発売する。発売に先立ち、記者向け説明会が行なわれたのでレポートする。
グリルの自動調理は業界最速の調理時間
同社が実施した調査によると「家事の時間を減らして自分の時間や家族だんらんの時間を増やしたい」という声が多いものの、IHクッキングヒーターはグリル調理に時間がかかるといったイメージも強いという。
新製品では「お急ぎコース」を新しく搭載し、自動メニューすべてに「お急ぎ」「標準」「しっかり」の3種類の焼き分けが可能になった。
パナソニックのIHクッキングヒーターは、IHのグリル「ラクッキングリル」を搭載しており、熱伝導率が高いグリル皿を採用することで、グリル庫内を一気に立ち上げて、スピーディーに焼き上げることができる。
新グリル皿はアルミとステンレスを1枚に合わせた2層クラッド材を採用。最大消費電力は従来品Vシリーズの3.7kWから2.7kWに低減し、少ないパワーで高火力を維持できるようになった。
「お急ぎコース」に設定すれば、さんま5尾の自動焼きは約12分ですみ、前モデルと比較すると12%時短となっている。1~2尾なら約10分で焼き上がる。
また、単に時間が短縮されただけなく、火力の制御も行なっているという。お急ぎコースは、はじめに強火にして表面を焼くので、特に焼き魚の減水率はお急ぎコースが一番低く、ジューシーに仕上がる。
パリッとした皮でしっかり火を通した方が好みということであれば「しっかり」を選ぶなど、焼き分けもできるようになった
実際にお急ぎコースで鮭の切り身を焼いていたが、ふっくらと仕上がっていた。焦げ目もあるが、中はしっとりしていて美味しい。
新グリル皿は熱伝導率がアップしただけでなく、軽量化にも成功している。従来品は1.6kgもあり、ずっしりと重く感じたが、Wシリーズは1kgで、4割も軽量化を実現。片手で持つのも苦ではなくなっている。
温度を設定して、難しい”焼き物”も失敗なく調理!
つきっきりで調理しなければならず、火加減が難しい焼き物も、設定温度と時間を自動で設定する「焼き物アシスト」機能で失敗なくできる。食材を入れるときや裏返しをするとき、焼き上がりのお知らせなどのタイミングになると、音声で丁寧に知らせてくれる。
焼き物アシストに対応するメニューはホットケーキ、ハンバーグ、冷凍ぎょうざ、手作り餃子、お好み焼き、ポークソテー、魚ムニエル、ミラノ風カツレツ、スパニッシュオムレツ、フレンチトーストの10種類。
焼き加減が難しいホットケーキは、連続3枚焼いても同じ焼き色でムラなくキツネ色に焼き上がっていた。これなら火加減をずっと見ることもなく、目を離して別の調理もできる。音声で細かく指示してくれるため、料理が苦手な方でも失敗が少なく、安心して調理できるという。
お手入れも簡単に! 煙・ニオイを22%も抑制
使いやすさも大幅に改善されている。従来品は主電源と後ろヒーターの操作は前面でしなければならなかったが、すべて天面に集約された。そのため、本体操作部はグリル専用となり、操作が簡単になった。独自の光るリングはデザインを一新し、火力に応じて10段階で明るさが変化し、見やすくなっている。
また、着脱可能な脱臭・脱煙メタルフィルターがバックグリルに装着され、油分がフィルターに付着するようになった。その効果で、油煙の油脂分は22%も低減されるという。
最大消費電力を5.8kW、4.8kW、4.0kWの中から切り替えられる節電キーや、3口すべてで自動湯沸かしができるようになるなど、ユーザーの意見を取り入れ、機能も強化されている。
250℃に到達する時間は120秒から90秒に短縮
パナソニック アプライアンス社 キッチンアプライアンス事業部 商品企画部の林田章吾氏は、「IHやガスの買い換え時には、おいしく調理できることはもちろん、お手入れのしやすさや簡単に使えることがユーザーから求められています。さらにIHクッキングヒーターは、グリル調理の時間短縮が課題でした。今回、新グリル皿を開発したことで、250℃に到達する時間は120秒から90秒に短縮しています。調理時間は短くなっているので、グリル調理がより手軽にできます」と語った。
ラインナップは、金属製の鍋が左右どちらのIHでも使える、ダブルオールメタル対応の3口IHハイエンドモデルから、2口IH+ラジエントヒーターのエントリーモデルまで全9機種。価格は30万円~43万5,000円(税別・工事費別)。