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インフルエンザ大流行中! 風邪予防・ウイルス対策家電5選

 インフルエンザが大流行している。東京都では現在、患者数が流行警報基準を超えており、感染リスクは高まるばかりだ。受験シーズンでもあるこの時期は、受験生がいる家庭は特に注意を払いたいところ。空気が乾燥していると気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザや風邪のウイルスが体内に侵入しやすくなると言われている。そこで今回は、空間の除菌や加湿に効果がある家電を5つ紹介しよう。

東京都インフルエンザ流行分布マップ(出典:東京都感染症情報センター)

パナソニック「空間除菌脱臭機 ジアイーノ」

 「ジアイーノ」は、プールやほ乳瓶、食材の除菌にも利用されている次亜塩素酸で、空間の除菌と脱臭を行なう点が特徴。本体に水道水と専用の塩タブレットを投入し、食塩水内のナトリウムイオン(Na+)と塩化物イオン(Cl-)を電気分解して、次亜塩素酸(HOCl)を発生させる。この次亜塩素酸水を吸ったフィルターにファンで空気を送ることで、部屋に次亜塩素酸が拡散する仕組み。

パナソニック「ジアイーノ」

 もともとは医療・介護現場など業務用のみで展開していたが、現在は一般家庭向けの製品も複数ラインナップ。適用畳数~8畳/~10畳/~15畳の3タイプを用意し、部屋の広さに合わせて選ぶことができる。

 同社は過去に実証実験も行なっており、次亜塩素酸を発生させた約6畳の空間において、部屋に浮遊したA型インフルエンザウイルスは5分で99%以上、ネコカリシウイルス(ノロウイルス代替)は10分で99%以上、抑制効果を確認できたとしている。

 関連記事:パナソニック、次亜塩素酸でインフルエンザウイルスを99%以上抑制する空間清浄技術(2016年1月19日)

メーカー名パナソニック
製品名ジアイーノ ~8畳向け F-MV1000
実売価格62,800円

ダイニチ「ハイブリッド式加湿器 RXシリーズ」

 厚生労働省では、インフルエンザ対策には、加湿器を使って部屋の湿度を50~60%に保つことが効果的としている。湿度管理でオススメなのが、ダイニチの「ハイブリッド加湿器 RXシリーズ」。インテリアに馴染むデザインとパワフルな加湿性能が魅力で、同社は加湿器市場でシェアNo.1を獲得している。

ダイニチ「ハイブリッド式加湿器 RXシリーズ」

 加湿方式は、水を含んだフィルターに風を当てる「気化式」と、ヒーターで温めた風をあてる「温風気化式」の2つを採用。湿度が低いときは「温風気化式」ですばやく加湿し、設定湿度に近づくと温風を使わない「気化式」に切り替えて加湿量を調整する。

 標準モードのほかに「のど・肌」モードがある点が特徴で、室温に応じて喉や肌のうるおいを守る湿度に自動で加湿量を調整してくれる。このモードは、部屋が温まっていない状態では、喉や肌のコンディションを考えて湿度を70%以上にコントロール。実際に、のど・肌モードで運転してみると、本体の湿度計の数値が次第に上昇し、標準モード設定時よりもスピーディーに加湿される。

 風が真上に吹き出すため体に当たらず寒くなく、何よりこの加湿器を動かして一晩過ごすと、朝起きたときに喉が乾燥しているということがなくなる。各パーツも取り外して洗いやすく、加湿器で気になる清潔性も十分だ。

メーカー名ダイニチ工業
製品名ハイブリッド式加湿器 ~19畳向け HD-RX718
実売価格18,462円

ダイキン「加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70V」

 空気清浄と加湿を同時にしたい場合は、ダイキンの「加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70V」がオススメ。無線LAN搭載でスマホ連携でき、温湿度からPM2.5、ホコリ、ニオイまで、室内の空気状況をアプリで把握できる。もちろん運転モードの切り替えも可能で、乾燥が気になるときは外出先からも加湿設定をONにできる。

ダイキン「加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70V」

 空気清浄機能では、有害ガスやニオイを分解させる「ストリーマユニット」を搭載。プラズマ放電の一種であるストリーマが高速電子を放出して、空気中の窒素や酸素と衝突・合体し、分解力を持つ分解素を生成する。さらに、従来機(MCK70T)と比べて2倍のユニットを備えた「ツインストリーマ」で、有害ガスの分解スピードや脱臭性能が2倍になったという。

 デザインにもこだわり、立体感と高級感のある質感が特徴。カラーはホワイトとビターブラウンの2色で、インテリアに合わせて選べるのも嬉しいポイントだ。

メーカー名ダイキン工業
製品名加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70V
実売価格56,800円

シャープ「プラズマクラスター加湿空気清浄機」

 スマホ連携の加湿空気清浄機では、シャープ「プラズマクラスター加湿空気清浄機 KI-JP100」がAIoTクラウドサービス「COCORO AIR」に対応。各家庭の生活パターンを学習し、帰宅前に加湿運転をオン、就寝時は静音運転するなど自動で運転を切り替えてくれる。

シャープ「プラズマクラスター加湿空気清浄機」

 フィルターは3層構造で、「抗菌・防カビ ホコリブロックプレフィルター」、ニオイに加えて有害ガスも低減する「ガスもと~る脱臭フィルター」、0.1~2.5μmの微粒子を99%キャッチする「静電HEPAフィルター」を備える。プラズマクラスターイオン濃度は約50,000個/cm3

 犬や猫の特性に合わせた運転も特徴で、「ワンちゃんおまかせ運転/ネコちゃんおまかせ運転」を用意。ニオイセンサーの感度をアップさせ、プラズマクラスターの放出を強化し、ニオイを強力に浄化する。

メーカー名シャープ
製品名プラズマクラスター加湿空気清浄機 KI-JP100
実売価格94,000円

リズム時計「コンパクト加湿器 9YY012SR03」

 自宅以上に感染リスクが高いのが職場。さまざまな人が行き交うオフィスでは、卓上の加湿器を置くなどの対策が取れるだろう。リズム時計の「コンパクト加湿器 9YY012SR03」は、デスクに置いて使うパーソナルモデル。

リズム時計「コンパクト加湿器」

 USBではなくAC100V電源でパワフルな加湿にこだわっており、1時間あたりの加湿量は最大100ml。運転させるとモクモクと細かい霧が立ち上ってくる。タンク容量は400mlなので強運転でも4時間運転可能。タンクは半透明で水の減り具合も一目で確認できる。

 アロマポケットも備えているのでエッセンシャルオイルをたらせば、加湿しながら香りも楽しめる。柑橘系のオイルなら、仕事中の気分転換に良さそうだ。

メーカー名リズム時計工業
製品名コンパクト加湿器 9YY012SR03
実売価格8,294円

編集部