やじうまミニレビュー
下村企販「おうちでバームクーヘン ローリングパン」
~クルクルッと巻くだけでバームクーヘンが作れるフライパン
by 石井 和美(2013/5/8 00:00)
バームクーヘンといえば、木の年輪のように層ができているケーキだ。素朴な味が好きで、我が家でもよく買っている。
自分で作るのは難しそうだが、簡単に作れるフライパンがあるという。それが、下村企販「おうちでバームクーヘン ローリングパン」。底がカーブしている長方形のフライパンで、生地を流し込み、芯に巻き付けて焼くことで“年輪”を作れるという調理器具だ。ちゃんと作れるか半信半疑だったが、まずは挑戦してみることにした。
メーカー | 下村企販 |
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製品名 | おうちでバームクーヘン ローリングパン |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,107円 |
ローリングパンは、底がカーブしている長方形のフライパンで、両端にバームクーヘンを乗せる溝がついている。
本体サイズは483×180×50mm(幅×奥行き×高さ)で、一般的な卵焼き器より一回り大きい。ヘラとレシピも付属している。
卵焼きを作る要領で簡単にできる
さっそく作ってみよう。今回は付属のレシピで紹介されていた、ホットケーキミックスで作る「入門編」を試してみた。
作り方を簡単に説明すると、アルミホイルで作った芯に薄く焼いた生地を巻き付け、また再び新しい生地を焼き、巻き付けて……という作業を繰り返す。
下準備として、芯は、アルミホイルをローリングパンの横幅に合わせて切って巻き、約2cmの太さにしておく。あらかじめこの芯には、サラダ油を少々塗っておく。
生地は、ホットケーキミックスをふるって、卵、無塩バター、グラニュー糖、はちみつ、牛乳、バニラエッセンスをレシピの分量通りに混ぜる。
はじめにローリングパンを弱火で熱し、サラダ油を薄く敷く。そこへ生地をお玉1杯分くらい流し、付属のヘラで均一に伸ばして全体に行き渡らせる。
生地の裏側に薄く焼き目がついたら、手前側に下準備で作ったアルミホイルの芯を乗せ、付属のヘラで巻きながら奥のくぼみに置く。
再びサラダ油を敷き、生地を流し込んだらヘラで均一の厚さにのばし、奥から手前に生地をクルクル巻いていく。これを何回か続ければ完成だ。所要時間は15分程度。卵の扱いに慣れていない方は、もう少し時間がかかるかもしれない。
最後に、生地が冷めたら芯を抜き、好みの厚さに切る。
はじめて作る時は、内部がきちんと年輪状の層になっているか不安だったが、切ってみたところ想像以上にバームクーヘンらしい見た目となっていた。直径は6cmほどの手の平に乗る大きさだ。約2cmの厚みで切って、合計6個の小さなバームクーヘンができた。もっと苦戦するかと覚悟していたが、こんなに簡単にできるものなのかと拍子抜けしてしまったほどだ。
作り方は、卵焼きを作る要領にとても似ている。ふだんお料理を作ったり、卵焼きを作っている方はすぐにできるようになるだろう。一方、卵焼きを普段作らない方も、このフライパンは底がカーブしており、巻きやすくなっているので、2~3回練習すればできるようになると思う。
注意点としては、生地を焼く際はモタモタしていると焼きムラができてしまうので、一気にすばやく生地を伸ばしたほうが良いこと、巻き付ける際に、生地が少ししめっているほうが、きれいにくっつくことが挙げられる。
使い勝手の面では、焼いている途中、フライパンの端にバームクーヘンを乗せておくことができ、別にお皿を用意しておく必要もないので、手間もなくラクだ。どんどん層になっていく様子を見るのは、とても楽しい。
市販のバームクーヘンよりふわっとやわらかい
肝心の味は、一般的なバームクーヘンのようにギュッと詰まった感じはなく、ふわっとしている。口でほぐれる層の部分は、紛れなくバームクーヘンの食感だ。甘すぎず、卵の香りが口に広がってとてもおいしい。やわらかめなので小さな子供でも食べやすかった。
ラップをして一日置くとと生地が馴染み、よりバームクーヘンらしいしっとりした食感になった。おやつにぴったりで、子供達にも大変好評だった。
だいたい満足しているが、ただひとつ面倒に感じたのは、アルミホイルで芯を作らなければならないことだ。使い捨てになるので、芯の部分をそのつど作らなければならない。直径2cmの芯を作るにはアルミホイルの使用量もバカにならず、作るたびに捨ててしまうのはもったいない。あらかじめ金属などで作られた芯を付属していただけると嬉しい。
とはいえ、自宅でバームクーヘンを手作りするのはもっと大変かと思っていたが、ローリングパンを使えば簡単にできる。ココアや抹茶パウダーなどを入れれば、色々な味のオリジナルバームクーヘンを楽しめそうだ。短時間でおいしくできるので、バームクーヘン好きな方はぜひ挑戦していただきたい。