やじうまミニレビュー
パナソニック「引掛シーリング増改アダプタ2型 WG4482PK」
~引掛シーリングを三つ股にするアダプタとLED電球で遊ぶ
by 伊達 浩二(2013/2/12 00:00)
LED電球を天井直付けする器具
LED電球の性能向上と低価格化を受けて、部屋の主照明もLED電球にして節電できないかと、いろいろ試している。素直にLEDシーリングライトにすれば良いのだが、手元にはちょっと昔のちょっと暗いLED電球が余っているのだ。LED電球はとても寿命が長いので、第一線を退いた20W形相当ぐらいの機種でも、なかなか処分できない。できれば、なんとか現役で使いたいのだ。
最近の家屋では、部屋の天井の中央には角型シーリングや引掛シーリングの金具があるので、そこにE26口金への変換アダプタをかませれば、直接LED電球を設置することができる。
明るさが物足りず、LED電球を2個設置したいときは、以前に紹介したパナソニックの「2号新国民ソケット」を使えば、簡単に二股になる。おまけに紐スイッチまで付いてくる。
これでも部屋の明るさが足りないときは、三つ股にしたいところだが、なかなか手頃な製品がなかった。Amazonなどで、三つ股や四つ股にする製品を売ってはいるのだが、とても高額なのだ。例えば、「3灯用天井直付ソケット」という製品は、デザインも普通で良い感じなのだが、3,990円する。できれば、千円ぐらいでなんとかしたいと思ったのだ。
そこで見つけたのが、引掛シーリングを三つ股にする「引掛シーリング増改アダプタ2型 WG4482PK」というアダプタだ。
今回は、このアダプタを利用して、LED電球の三つ股器具を作ってみよう。
メーカー | パナソニック |
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製品名 | 引掛シーリング増改アダプタ2型 WG4482PK |
購入場所 | ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba |
購入価格 | 388円 |
LED電球3灯の点灯に成功
最初にWG4482PKの本来の目的を紹介しておこう。
このアダプタは、部屋の中央以外の場所に、ペンダント形の照明器具を設置するときに使用するのだ。つまり、ペンダント型が必要とするシーリング口金を、もう2つ追加する。そのため、アダプタには、ペンダントを吊るすためのネジとコードハンガーが付属している。
今回は、この3つのシーリング口金に、ヤザワの「角型引掛ランプソケット SF3410」を噛ませてE26口金に変換し、LED電球をセットしようというわけだ。なお、SF3410は、ヨドバシAkibaの店頭では240円だった。3個購入したので720円だ。WG4482PKアダプタと合わせて1,108円になった。
やってみると、ヤザワのアダプタは、口金が堅めで力が必要だったが、それ以外に特に問題はない。なお、LED電球3個を含む重さは450gなので、シーリングにかかる重量としては問題ない範囲だ。
さっそく天井に取り付けて試してみると、問題なく点灯した。
使用したLED電球は、エス・ティー・イーの「JA2611A」という製品で、全光束は260 lm、明るさは20W形白熱電球相当という、ちょっと前の仕様だが、3個並ぶと、約7畳の洋間では十分に明るい。日常生活には問題なく、読書の時は補助灯が必要というぐらいの明るさだ。
なお、3つの電球はいっしょに点灯/消灯するので、点灯するLED電球を選ぶことはできない。また、紐スイッチはないので、壁面にスイッチが用意されている必要がある。
左右の電球の方向を変える
3灯が点灯したのは良いが、大きな問題は、左右に増設したLED電球が真横を向いていることだ。
今回使用したJA2611AというLED電球は、真下から240度の範囲を照らすというだけあって、真横になった状態でも、床方向をそこそこ照らしている。パナソニックのクリアLED電球に交換しても、良い感じで使える。
しかし、ちょっと前まで一般的だった下方向を主に照らすLED電球に交換してみると、光は壁を照らすだけで、床方向に光が行かない。
そこで、光波の「LED電球専用 フレキシブルソケット E26口金用」を使う。これは、本来は横向きに電球を使うタイプのダウンライトで、電球を下向きにするアダプタだ。ヨドバシAkibaの店頭では1,380円だった。
これを使うと、左右の電球を下向きに変更できる。また、曲げる角度に余裕があるので、真下だけでなく、自分の好きな方向を照らすことができる。
試してみると、照射角が狭いLED電球を使っても、床方向をばっちり照らせる。重くなることを心配していたが、左右に2個使った状態でも、LED電球を含めて609gなので、問題ないだろう。
しかし、ここまでやると全体の費用が、1,108円+1,380円×2で3,868円になってしまう。これでは、専用の三つ股アダプタと値段が変わらないし、紐スイッチがない分、機能的にも負けている。また、アダプタ類を3つ組み合わせた形になっているので、微妙に強度に不安が残る。
というわけで、結論としては、フレキシブルソケットまでがんばらず、電球が横になっている状態で使うことをお勧めしたい。