SiliconeZone｢sticky pad｣

　整理整頓は、仕事場の永遠のテーマである。しかし、実際にはうまくいかない。使った物は元の場所に戻し、次々と届く郵便物や印刷物をさばき、よく使う道具を手に取りやすい場所に置くものの、気を抜くとすぐに、散らかってしまう。

　そこで購入したのが、SiliconeZoneの｢sticky pad｣。シリコン製の薄型粘着パッドで、散らかりやすい小物を貼り付けて整理できる。

　sticky padシリーズは、日本ではアントレックスが輸入発売元となっている。もともとは香港に本社を置くSiliconeZoneという会社から、｢siconi｣というブランド名で発売されている。カラーはブラック、グレー、グリーンの3色が用意されており、サイズはM、S、miniが揃う。今回はSサイズのブラックを選んだ。

パッケージ。使用例として、カギやコインが貼り付けられている様子がプリントされている	背面には、水洗いに対応するなど、簡潔な説明が書かれている

　本体サイズは95×130mm(横×縦)で、厚さは2mmととても薄い。使う時は、両面の保護フィルムを剥がす。素材はシリコン樹脂のため、柔らかく、手に引っ付くような触感がある。

本体側面。厚さは2mmほど	はじめは、両面が保護フィルムで覆われている

　使う前に留意しておくことは2つある。まず1つ目は、貼り付けられる場所が、滑らかで平らな場所でなければならないこと。そしてもう1つは、あらかじめパッドを取り付ける場所は汚れやホコリを取り除いておくこと。

　それを踏まえて、会社のデスクトップパソコンの側面に貼り付けてみると、ペタッと密着し、剥がれてこない。そこに、赤と黒のボールペン、はさみ、コンパクトなメモ用紙、やや太めの3色ボールペンを押し当てると、次々にしっかりとくっ付いた。よく使う文房具をこうして目に付く場所に貼っておけば、いざ使う時に手に取りやすい。

　だが、ある程度以上の重みがあるものは無理だった。例えばホッチキスなんかは、一瞬くっついても、すぐに落ちてしまう。

デスクトップパソコンの側面。小物はくっつける時にしっかり押すと落ちにくい	ホッチキスは重いので無理	目薬や、SDカードなどの小物もご覧の通り、ちゃんとくっ付く

　文房具以外では、絵葉書や写真を張っておくこともできる。貼って、剥がしても、跡が付かないので安心だ。

絵葉書や写真も貼り付けられる	剥がしても跡が付かない

■家庭では、自動車や冷蔵庫に貼り付けると便利

　冷蔵庫の扉にも使ってみた。マグネットでメモを貼っている方も多いだろうが、sticky padなら、メモと一緒に、ペンも貼っておける。また、テープで貼った時のように跡が残る心配もいらない。

冷蔵庫にペンやメモを貼り付けられる	玄関脇に、印鑑やペンを配備しておくこともできる。急に宅急便が来ても慌てずに済む

自動車の小物置き場にもピッタリ

　自動車内の小物置き場としても便利だ。車で出掛ける時は、駐車料金代やちょっとした飲み物代に、小銭が必要になることが多い。sticky padでは、小銭や紙幣も貼り付けておけるので、いざという時にすぐに使えるし、受け取ったおつりを貼っておいて、あとで落ち着いたときに財布にしまえる。ただし当たり前のことだが、車上荒らしに遭わないためにも、車を空ける時は貴重品やお金を残さないように注意したい。

　小銭のほかに、金属製のカギやチケット類、駐車券やレシート、カード類、スマートフォン(ここではiPhoneを使用)も密着する。長財布までくっ付いたのには驚いたが、自動車が大きく揺れた際に落ちそうなので、置くのは止めておいた。

小銭や紙幣がピタッとくっ付く	チケットや領収書などの紙類も密着	カードも難なくくっ付く

iPhone 4Sも密着して、車が揺れてもびくともしない	長財布も一応くっ付いた

■洗うと粘着力が復活! 何度も使える

洗うと粘着力が復活。繰り返し使える

　sticky padは、粘着性を帯びたシリコン素材のため、そのままにしておくと、ホコリが付きやすい。ホコリが付くと、粘着力が低下するので、ときどき水洗いする。洗うと、粘着力は復活するのだ。

　よく使う道具を、分かりやすいところに一時的に置いておくにはピッタリのアイテム。アイデア次第で色々と使えるので、デスク周りの整理整頓のほか、冷蔵庫の伝言板代わりとして、あるいは自動車内の小物置き場として、選択肢の1つに加えてみてはいかがだろうか。