やじうまミニレビュー

タニタ「ソーラーデジタルクッキングスケール SD-004」

~ソーラー発電と補助電池でハイブリッドなクッキングスケール
by 石井 和美


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タニタ「ソーラーデジタルクッキングスケール SD-004」

 お菓子やパンをよく作る人にとって、欠かせないのがクッキングスケールだ。1gの増減でも出来上がりに差が出るので、デジタル表示のクッキングスケールは我が家でも欠かせない。

 そこで今回ご紹介するのが、タニタのデジタルクッキングスケール「ソーラーデジタルクッキングスケール SD-004」だ。SD-004はその名の通り、ソーラー電池を搭載し、バックアップ用の電池を内蔵したハイブリッド式で、薄暗い場所でも補助電池に切り替わって使用できる点が特徴だ。


メーカータニタ
製品名ソーラーデジタル
クッキングスケール
SD-004
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,480円

 本体サイズは129×205×40mm(幅×奥行き×高さ)。縦に長いボディーを採用し、計量皿にボウルなどを載せても、ソーラーパネルを覆って陰になってしまわぬように配慮されている。補助電池には、コイン型リチウム電池を1個使用する。

 計量範囲は、500gまでは1g単位、500g~1kgは2g単位、1kg~2kgは5g単位で量ることが可能だ。最大計量は2kg。同じ表示が10分続くと自動的に電源が切れるオートパワーオフ機能も備えている。

白を基調とした清潔感のあるデザイン裏側に補助電池を入れるためのバッテリーボックスがある計量皿が上に乗っている
ボタンはOFFボタンとON/TAREボタンのみ我が家で使用しているキッチンスケールと比較。やはり縦に長い

 まず、スケールとしての機能は十分だ。お菓子やパン作りのときは、計量は非常に大事な作業。キッチリ計量すればお菓子作りの失敗も少ない。その点、SD-004では1g単位でキッチリ計量できる。

 今回はSD-004で材料を計量し、パウンドケーキを焼いた。出来上がりは成功。計量をいい加減にしてしまうと膨らみがイマイチだったりするのだが、ふっくらと見事に膨らんでいる。

 なお、計量したい食材のみを計測できる「追加計量」も搭載している。容器を載せて「ON/TARE」ボタンを押せば0表示になり、食材だけの重さを量ることができる。

容器を載せると容器の重さが表示されるON/TAREボタンを押すと0gと表示される
計量する食品を置けば、容器の重さは引かれているキッチリ計量すればお菓子作りの失敗も少ない

 手入れの面では、計量皿やソーラーパネルには水洗い可能な専用カバーが付いていて、清潔さを保ちながら収納ができるのが便利だった。なお、カバーはカチッとはまるため、横置きにも対応し、立てた状態で戸棚にしまうこともでき、省スペースだ。

便利なカバー付きカバーは丸洗いできる立てて収納することもできて、省スペースになる

明るいところではソーラー発電、暗いところでは電池に自動切り替え

 電源はソーラー発電と補助電池を併用しており、計量中に光が遮られても補助電池に自動で切り替わり、計量が続けられる。ソーラーというと、太陽光で発電するイメージが強いが、SD-004では室内の電球の明かりでも発電できる。ただし、ソーラーで動作する光源からの距離は、60W白熱電球は1,4m以内、30Wの蛍光灯は2.0以内、LED電球白熱電球60W相当は1.4m以内となっている。

 我が家のキッチンはLED電球白熱電球60W相当を使用しているが、ダウンライトのため光源が遠く、比較的暗い。日中は小窓から光が差し込むので計測できるが、夜間ではソーラー発電は動作しなかった。試しに流し台上の蛍光灯に近付けてみると、いったんは点灯するものの、光源から離すとすぐに表示できなくなる。結論として、夜間や曇りの日は補助電池なしでは厳しいだろう。

ソーラー発電のパワーを知りたかったため、実際に補助電池を外して確認した我が家はダウンライトでLED照明。かなり暗めなので、夜間や曇りの日は補助電池なしでは厳しい

 我が家の場合、リビングのテーブルでお菓子作りをすることも多い。日差しが差し込むリビングではソーラー発電でも十分計測可能だったが、角度によっては大きなボウルを使用するとソーラーパネルが影になってしまい、ソーラー発電は動作しなかった。

 あらかじめコイン型リチウム電池を入れておけば、ソーラー発電が使えなくても計量がストップしてしまうことはないので問題はないのだが、せっかくなら、現在どちらの電源を使用しているかを表示する機能も欲しかった。

リビングでも補助電池を外してみたが、夜間ではやはり厳しいときがある補助電池を入れればバッチリ表示される! 

使い勝手がよいエコなソーラーデジタルクッキングスケール

 最近では、ソーラー発電だけのクッキングスケールも登場しているが、我が家のように暗めのキッチンで使用することが多い方には、SD-004のような電池と併用するハイブリッドタイプがおすすめだ。また、明るい昼間はソーラー発電、夜間の薄暗い場所では補助電池に自動で切り替えてくれるので、日中だけでなく夜間に使用する方も安心して使えるだろう。

 特に材料の分量が成否を分けるパン作りでは、0.1g単位の精度のクッキングスケールが欲しくなる。今回使用したSD-004は500gまで1g単位で量れるが、今後は、ソーラーと補助電池の両方が使えるハイブリッドタイプでも、0.1g単位で量れるクッキングスケールが現れることを期待したい。





2012年 3月 1日   00:00