やじうまミニレビュー

ノーマディック「Wise Walker フラップショルダーS」

~コンパクトでも思いきり詰め込めるショルダーバッグ
by 林 佑樹


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ノーマディック「Wise Walker フラップショルダーS TP-03」

 仕事はもちろん、趣味に写真があるため、ちょっとしたお出かけでもカバンが大きくなってしまう。カメラバッグはたしかに安心して機材を運べるのだが、そのぶん大きく分厚い。そこで、カメラ用のクッションを入れる前提でショルダーバッグを探していたところ、コンパクトな割に収納力のあるショルダーバッグを発見した。今回は、このノーマディック「Wise Walker(ワイズウォーカー) フラップショルダーS TP-03」のレポートをお届けしよう。


メーカーノーマディック
製品名Wise Walker
フラップショルダーS TP-03
購入場所東急ハンズ
購入価格8,295円

 まずはサイズをチェックしよう。330×120×230mm(幅×奥行き×高さ)で、男性用としてはコンパクトな部類に入る。逆に女性用としてはやや大きめになるが、これよりも少し小型のモデルも用意されているようだ。

 素材は「ターポリン」。ターポリンは、テントや横断幕などで利用されている生地で、頑丈かつ撥水性の高さが特長だ。ただし、印刷物や染料を利用している素材と接触すると、色写りしたり、水分が付着した状態で写真や印刷物に接触すると密着して剥がれなくなるらしい。常に気をつけるほどではないが、頭の中に入れておくと良いだろう。なお、カラーリングには、ホワイト、ブラック、シルバーがあり、小生はブラックを購入した。

コンパクトな割りに収納力が高いというのが特長だが、女性用としてはやはり大きめだサイズ比較。500mlのペットボトルと比べてみたところ

 カバンとしての特長を見ていこう。ポケットの数は11カ所と豊富で、マジックテープとファスナーで大半を閉じることもでき、機能性に溢れている。

 しかも、どのポケットに入れても、「どこだっけ」と探す必要がなく、アクセスしやすい。その一助としては、ポケットの一部が透明になっている部分があって、記憶に加えて視覚で探せる点もある。もちろん、外側からは見えるのは一部だけで、全体が丸見えというわけではない。また、モバイル製品のように頻繁に使うものは、バッグ正面にある、簡単にアクセスできるポケットに入れておくというように、ポケットが多くとも、入れる位置が決めやすいところもいい。

 文字列だけではあまりポケットのイメージを伝えにくいので、以下に実際、小生が荷物を入れて愛用している写真をチェックしていこう。

裏面には透明な素材が採用されていて、モノを探しやすくなっている。マジックテープは必要最小限の面積に抑えられているサイドには350mlペットボトル専用ポケットがある。500mlでも試したが大丈夫だった。小さい三脚や折りたたみ傘の収納もOK
バッグ正面は、出し入れの多いモバイル製品などの収納に向いている“ダブル簡単アクセスポケット”。内部で仕切りがあるため、テキトーに投げ入れても大丈夫だとても便利なのが、写真のケーブルホール。イヤホンや充電ケーブルだけを外に出せるため、取り回しがスムーズになるフタを開けると開閉方式がファスナーのポケットがある。密閉性が高いので、濡れては困るものも大丈夫。あまり使わないけど必要なものを入れておくといい
メインスペースにはカメラ用のインナークッションを入れて、デジタルカメラやPSP、iPadなどを入れているサイドのポケットには、小型の三脚を入れている。ときおり折りたたみ傘を収納することも背面にもポケットがある。カードホルダーは地味ながら便利。SUICAやメンバーズカード、領収書の一時収納場所にしている
これまでの紹介してきた中身の一覧。これくらいなら楽に収納できてしまうでは実際、どれくらい収納できるのか? 融通の利かないデジタル製品中心に押し込んでみた。上からボールペン×2、PSP、BlackBerry Bold、ケータイ、iPhone4、小説×2、iPad×2、Android搭載タブレット×2、ノートPC×2、500mlペットボトル、メガネ入れ。強引に押し込んだだけでなく、すごく重いがちゃんと持ち運びもOKだ
本製品にはショルダークッションは付属していないので、荷物が多めなら予め用意しておきたい。写真のショルダークッションはビアンキ製。ちょっと派手すぎである実用的な収納力を紹介するなら、ソニーの一眼カメラ「α900」と「NEX5D」、ローアングル用三脚をインナークッションとセットで押し込めてしまうところだろう。ただし、機材保護という面では不安だが……

 ただ、マジックテープ特有の「バリバリッ」音が気になる人がいるかもれない。小生も最初は電車の中などで気後れしていた。最近では慣れてしまい、元気よく「バリバリ」とやっているが、音を気にするシチュエーションでは注意をしたい。

 コンパクトなボディながらも膨大にアイテムを押し込めてしまうので、教科書やノートが多い学生だけでなく、モバイル製品を大量に持ち歩くコアユーザーにもオススメできる。頑丈な分、ムリに扱えるし、防水性能も高めとカバンとしての基礎体力も十分だ。小型で、いっぱい入るカバンを探しているワガママな人は、ぜひ本製品をチェックしてもらいたい。


2010年 11月 15日   00:00