やじうまミニレビュー
高木金属工業「耐熱ガラス製 一夜漬けポット」
耐熱ガラス製 一夜漬けポット IPG-15 |
■電子レンジも使える、耐熱ガラス製の重石付き漬物容器
毎日の食卓に、漬物は欠かせない。おいしい漬物があると思っただけで安心できるし、さらにおいしいお米があるときは、ご飯と漬物、具だくさんの汁物だけでも十分満足できる。逆に何もないと、食事の支度が面倒になり、高カロリーな外食や、コンビニフードに走る可能性が高まる。個人的には、漬物が摂取カロリーを大きく変える存在になっているような気がしている。
そんな漬物好きな筆者が、そろそろ次の浅漬けの準備をしなくてはと思っていたところ、紹介されたのが、浅漬けが簡単に作れる「一夜漬けポット」だ。
メーカー | 高木金属工業 |
製品名 | 一夜漬けポット IPG-15 |
希望小売価格 | 2,480円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,480円 |
「一夜漬けポット」は、本体、フタ、重石(おもし)で構成されている。漬物用の容器は買ったことがあるが、重石付きは初めてだ。漬物といえば、木のフタの上に、大きな漬け物石をドンと乗せているイメージだが、「一夜漬けポット」は、材料の上に直接重石を乗せて圧力をかけるようだ。いかにも“漬物”を作っているという感じが味わえるとあって、胸がときめいてしまう。
本体は耐熱ガラス製で、耐熱温度差120℃。サイズは、約13×15cm(深さ×直径)で、満水容量は1.8L、実用容量は1L。フタはポリプロピレン製で耐熱温度140℃、重石は磁器製で、計ってみたところ688gであった。このほか、おいしそうな漬物が7種類も紹介されているレシピが1つ付属する。
耐熱ガラス製のポット、フタ、重石の3点で構成 | フタを取った様子 | 重石 |
重石の裏側とサイズ感 | 重石の重さを量ったところ、688gだった |
取扱説明書 | 取扱説明書には7種類のレシピも掲載 |
■小松菜の一夜漬け
ちょうど炒め物に使用した小松菜が1束余っていたので、さっそくレシピを見ながら「小松菜の一夜漬け」を作ってみた。
洗った小松菜を刻んで、軽く塩をまぶし、ポットの中に入れる。フタをして、電子レンジで1分半加熱。加熱後は一旦取り出して水気を絞り、再び塩をまぶしながらポットの中に並べ、上から重石をのせ、上からさらにフタをして、半日ほどそのまま置く。加熱前にはポットいっぱいに思えた小松菜だったが、完成する頃には底から1cm程度になっていた。
完成した「小松菜の一夜漬け」は、適度な塩気で食が進む進む! 電子レンジに入れたら柔らくなりすぎないかと心配だったが、野菜としてのシャキシャキした歯ごたえがしっかり残っていて安心した。電子レンジを使うことで、固い食材でも早く浸かる効果があるらしい。ただし加熱しすぎてしまっては、ただのゆで野菜風になってしまうので、軽く加熱するのがポイントのようだ。
小松菜1束を刻んで、ポットの中で塩をまぶす | 電子レンジで600W 1分30秒加熱 | 余分な水分を絞る |
再びポットに移し、塩を加える | 重石を乗せて、フタをして半日待つ | 半日経過した小松菜 |
完成した「小松菜の一夜漬け」 | 1束分はあっと言う間に食べ終えてしまうのであった |
■カブとにんじんと茗荷の浅漬け
次に試したのは、カブとにんじんと茗荷(みょうが)の浅漬けだ。レシピでは「カブときゅうりの香り漬け」となっているが、きゅうりがなかったため、代わりについていたカブの葉をそのまま漬物に使用している。あるもので作るのも浅漬けの醍醐味!
こちらも小松菜同様、材料を切ってポットに入れ、塩でもんでから電子レンジで1分半加熱。そのままさらに塩を加えてから重石を乗せて、丸1日置いてみた。すると、しんなりしつつも歯ごたえのある浅漬けになった。茗荷を浅漬けにすると、あの独特の香りで、浅漬けにさわやかさがプラスされる。その後、出汁用の昆布を刻んで加えてみたところ、旨みが加わり、さらにおいしくなった。
味噌汁用に買ったカブに、残り物の茗荷、にんじんで浅漬け作り | 材料を刻んで塩を入れる | 塩をよくまぶす。一夜漬けポットは口が大きく深いため、このような作業も楽にできる |
フタをして電子レンジへ | 加熱後はさらに塩を加えて重石を入れる | 漬け始めの状態 |
半日も経過すると、重石が下がってくる。これを見るもの楽しみの1つ! | 完成した浅漬け。にんじんは厚く切りすぎたせいかかなり固めだったが、カブはちょうど良い |
■浅漬けが作れると、メリットいろいろ
使ってみてよかったのは、浅漬けの下準備から保存まで、この「一夜漬けポット」だけで可能だったこと。そして何よりも重石の存在がうれしかった。重石があるといかにも漬物を作っているという感じがあり楽しいのだ。おかげで頻繁に様子を見に行ってしまった。そんなわくわく感もおまけでついてくるのが「一夜漬けポット」というわけ。容器も大きめなので、タップリ作っておきたいときに便利だし、洗浄も非常に楽だ。ガラス製なので、浸かり具合が一目瞭然になるところもいい。
浅漬けはスーパーやコンビニで買うのも便利だが、自分で作ってみると、また違う味が楽しめる。夏は茄子やきゅうりがおいしいし、冬は大根に白菜にカブがたまらない。漬物を1品加えるだけで食卓が賑やかになるし、メニューに野菜が不足しているときは一石二鳥。ちょっと残っている野菜同士を組み合わせれば、野菜を無駄しなくて済み、オリジナルの浅漬けができるいうメリットも。浅漬け大好きな方だけでなく、まだ浅漬け作り未体験の方にもぜひお勧めしたい。
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