やじうまミニレビュー
ZACK「ケアベア カイロポーチ&エコカイロ」
カイロポーチ&エコカイロ |
カイロといえば昔ながらの使い捨てカイロの他に、最近はエネループを利用した充電式カイロなども人気だ。どうしようかと迷っているうちに、今回密かに人気を集めて(?)いるらしい、再利用可能で、電気を使わないエコカイロ「カイロポーチ&エコカイロ」をいただいたのでご紹介しよう。
メーカー | ZACK |
製品名 | ケアベア カイロポーチ&エコカイロ ZEC-02 |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 578円 |
「ケアベア カイロポーチ&エコカイロ ZEC-02」はマイクロファイバー製のポーチと、透明の液体が入ったエコカイロがセットになった商品だ。本体サイズは、約110×100mm(縦×横)で重量83gのごくコンパクトな製品。そもそもエコカイロとはなんぞやと思っていたら、中身は酢酸ナトリウム水溶液だそうだ。中に金属チップが入っているが、このチップが熱を生ずるトリガーになるのだという。
酢酸ナトリウム水溶液入りのエコカイロと、マイクロファイバー製ポーチのセット | 凝固したエコカイロ | そのままでは熱いので、付属のポーチに入れる |
化学反応の様子 |
過飽和な酢酸ナトリウム水溶液が、刺激によって急に結晶化し始めるという性質を利用したカイロだったのだ。とはいっても指ではじいた程度では凝固しない。中の金属チップを「カチッ」というまで押すと、その“刺激”により酢酸ナトリウム水溶液がみるみるうちに白く変色し、固まってゆく。この過程で生じる凝固熱が暖かさの源になるのである。
試してみたところ、金属チップを中心にあれよあれよという間に変化し、凝固した箇所から発熱していった。使い捨てカイロは温まるまでに少々時間を有するが、これはかなりスピーディだ。直接持っているとかなり熱い。測定したところ温度は53℃を記録。付属のポーチに入れると優しい暖かさになり、熱は30~40分程度持続した。
金属チップを押す | 化学変化が始まった | 放射状にどんどん結晶化していく |
あっと言う間にこの通り | 温度は53℃まで上昇 | ポーチに入れて携帯すれば、いつでも素早く温まる! |
凝固後は固めのシャーベットのような感じで、押すとショリショリした触感。熱を発しなくなったら、沸騰した鍋の中など熱湯につけて再び透明な液体に戻すことで再利用が可能になる。液体の状態で冷凍庫などで30分ほど冷却すれば、夏は冷却パッドとしても利用できるという。ただし電子レンジで加熱はできない。
願わくば再利用の過程をもっと簡単にできないものかと思うのだが……。酢酸ナトリウムの都合で難しいのかな。ちなみに付属のポーチはエコカイロ用にとどまらず、雑貨などいろんなものを入れてもOKとのこと。
発熱しなくなったら、熱い湯につけて再利用する | 沸騰寸前の湯につけてしばらくすると、周辺からどんどん透明化していく | 元通りになったエコカイロ |
持続時間があまり長くないことや、再利用できるようにするために熱湯を利用するという点で少々手間はかかるが、冬の屋外で1時間程度活動するというとき などは、即効性があって非常に便利だ。鞄に入れておけば、冷たい風が吹く中でのバス待ちや徒歩移動の際にすぐ使える。指先の冷えやすい筆者は大助かりだ。 北風の中、つい長時間ケータイを操作して手が冷え冷え……という方にも勧めである。
2010年 2月 23日 00:00
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