やじうまミニレビュー

サンスター「G・U・M 電動ハブラシ TS-X1」

~導入機としてお勧め、3千円台で買える音波式電動歯ブラシ
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです



サンスター「G・U・M 電動ハブラシ TS-X1」
 電動歯ブラシを使い始めてから2年ほど経つが、もはや手磨きには戻れない。何しろ手をゴシゴシと動かすことなく、振動するブラシを歯に当てるだけでツルッと磨ける。この手軽さは何と言っても魅力だ。

 その一方で、高級機種ともなれば1万円を超える製品も多く、購入に二の足を踏んでいるという人も居るだろう。そこで今回は、電動歯ブラシ初心者でも購入しやすい、価格が安めの歯ブラシを採り上げてみたい。

 選んだ機種は、サンスターの「G・U・M(ガム) 電動ハブラシ TS-X1」だ。Amazon.co.jpでは3,118円と、3千円そこそこで買えてしまう(価格は11月10日現在)。

メーカーサンスター
製品名G・U・M 電動ハブラシ TS-X1
希望小売価格3,465円
購入店舗Amazon.co.jp
購入価格3,118円

 購入した理由は、まず安いことが一番だが、安くでもダメな製品だと困るので、「音波式」である点を重視した。音波式とは、簡単に言えばヘッドの振動が高速で、素早く歯垢が落とすことができるタイプの電動歯ブラシのこと。TS-X1はパッケージにて「音波式」であることが謳われている。1分間の振動回数はノーマルモードで1万1千回と、高級ゾーンの製品と比べればやや遅めではあるが、この当たりは価格も考えれば充分だろう。

 もう一つ決め手になったのが、歯ブラシや歯磨き粉など、サンスターのデンタルケアシリーズ「G・U・M」の製品であること。そのため、ブラシ自体は手磨き用の歯ブラシにも採用されている、歯や歯茎にやさしいブラッシングで歯垢を除去できるという「超・先端極細毛」を使用している。まあ、本体は三洋電機の製品ではあるのだが、デンタルケアの大手メーカーによる磨き心地を、以前から一度試してみたかった。

パッケージから分かるように、サンスターのデンタルケアブランド「G・U・M」の製品となる電動歯ブラシ自体の製造元は三洋電機
ブラシは細長くコンパクト。替えブラシは2本入りで500円台と安いブラシを横から見たところ。手磨きのハブラシにも採用されている、ブラシの付け根から中央までは太いが、先になるほど細い「超・先端極細毛」を採用している

パッケージは本体とブラシ1本、電池というシンプルな構成。本体は直立する
 パッケージ内容はとてもシンプルで、電動歯ブラシ本体と、本体に取り付けるブラシ、電源となる単三アルカリ乾電池2本というもの。本体サイズは38×243mm(直径×高さ)とやや太めだが、立てて置ける点は便利。ブラシはスリムで、特にネック部分は太さが5mmほどとかなり細かった。なお、ケースやポーチなどの収納具は付いていないので、持ち運ぶ際は別途揃える必要がある。

 電池を本体に入れて、本体中央のボタンを押せば運転がスタート。ソフトなブラッシングで、歯に負担が掛からず、磨き心地はスムーズ。ソフトとはいっても弱すぎることもなく、ちゃんと磨けている感覚はある。また、細いネックのブラシも、歯の裏側を磨く際にはとても便利だった。ただし、手に掛かる振動は強めに感じられた。

電池は本体底部のフタを外して入れる。そのため、本体はやや太めその一方、ブラシのネックは細く、ブラッシングの邪魔にならない

 約2分間ほど使用したところ、ブラッシング後は歯がツルツルと磨けており、しっかりとブラッシングできたようだ。使用前は3千円という価格であることから“安かろう悪かろう”だと思ったが、正直なところ「案外使えるじゃん!」と驚いてしまった。

【訂正】初出時、運転後2分間の自動停止機能があると表記しましたが、誤りでした。本製品では自動停止機能はありません。お詫びして訂正するとともに、読者のご教示に感謝いたします

 ちなみに、電源ボタンを2回押すと、1分間に9,000回という低速の運転モードも用意されている。 個人的にはパワーが弱めに感じたが、「振動が早い電動歯ブラシだとパワーが強すぎる」という人や、「歯茎の状態が気になる」という人には向きそうだ。

運転をノーマル→低速モードに切り替えて運転しているところ

 ただし、ブラッシングのパワーに欠ける感は否めない。結局のところ歯にブラシを当てている時間が長くなってしまい、2分間のブラッシングだけでは全体が磨ききれないこともあった。これは、私がこれまで「ソニッケアー ヘルシーホワイト」や「メディクリーン HT-B551」など、振動数が早く、かつ独自のブラッシング技術を搭載する高級機種を使ったせいもあるだろう。しっかりと、早くブラッシングしたい人には、高級機種を選択することをお勧めする。

  電動歯ブラシを使ってみたいけれどどれにすれば分からないという人は、価格も手頃でソフトな使い心地の本製品で、“電動歯ブラシ生活”をスタートしてみてはいかがだろうか。


2009年 11月 11日   00:00