やじうまミニレビュー
冬場の寒いお風呂がポカポカサウナに早変わり!
by 藤山 哲人(2015/2/20 07:00)
今回紹介するのは、ビーズ「ぼっちてんとサウナ BT1-13」だ。単純ながら「なるほど便利!」なアイテム。これを、沸かしたお風呂の上にセットして10分ほど待つと、ドームの中が温かい湯気でいっぱいになり、一人用のサウナになるのだ。
大きさは70cm四方、高さ45cmの小さなテントで、ちょうど犬小屋のような感じだ。
メーカー名 | ビーズ |
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製品名 | ぼっちてんとサウナ BT1-13 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,878円 |
一般的なサウナは、湿度10%程度で超乾燥しており、室温は100℃近くある。こんな簡易的なもので本当にサウナになるのかマユツバなので早速試してみよう!
寒い冬場はサウナというより温かい温泉の浴場という感じ
さっそくお風呂を沸かし説明書のとおり、バスタブの上にぼっちてんとサウナを設営し10分ほど待った。こうすることで、テント内の空気が暖められ、さらに湯気で湿度が高くなり、蒸し風呂になるという。ん? 蒸し風呂? サウナってカラカラに乾燥しているのに? と思って調べてみると、サウナには大きく分けて2種類あるらしい。
1つはスーパー銭湯などでもおなじみのカラカラに乾燥した高温のドライサウナ。もう1つは「スチームサウナ」や「ミストサウナ」と呼ばれる湿気たっぷりの潤いサウナで、室温は40℃前後と低いが、湿度はほぼ100%近くあるという。
ぼっちてんとサウナは、後者のミストサウナだ。試しに温度と湿度を測ってみると、次のようになった。
設置して10分ほどで温度は23℃、湿度は90%。43℃に沸かしたお風呂で、冬場の寒さだとサウナの中の温度はそれほど上がらない。しかし湿度は十分だ。あらかじめお風呂の室温を上げたり、季節を選べば、サウナの温度もかなり高くなるだろう。
パッと開いてお風呂にセット、ゆっくり浸かって体にもよさそう
お風呂で開いた状態のぼっちてんとサウナをすでに見てもらったが、折り畳んだときのサイズにビックリするだろう。専用のバッグに入った状態では、風呂おけ程度の大きさ。これなら狭い脱衣所の隙間にもスッポリ収まる。
袋からテントを取り出したら、少しひねりを加えながら広げると、あっという間にドーム状に広がる。キャンプ用品などでよく使われる構造なので、経験があればカンタン。もし未経験でも、説明書やメーカーホームページにある動画を見ればスグにコツを掴めるだろう。
あとはお風呂のふたを半分開けて、そこにテントをセットして10分待つ。お風呂はバスタブに浸かる前に頭や体を洗うという人は、テントをセットしてからすると、ちょうどいい頃合だ。
サウナに入るにはテント内の空気が逃げないように、そっと頭からかぶる。そこでまず感じるのは、ノドや肌が潤うことだ。冬場は乾燥していて、ノドも肌もカラカラになってしまうが、テントの中に入ると、とにかく潤う。なにせ湿度は90%、加湿器でもここまで潤わない。気管を患っている人や乾燥肌でお困りのヒトにはぜひオススメしたい。
さらに感じるのは、半身浴でも寒くないのだ。我が家の浴室では、冬場は肩までバスタブに浸からないと寒いが、テントに入ってると肩を出していても寒くない。温泉のお風呂場が温かいように、テントの中も温かく寒さを感じないのだ。お風呂でラジオを聞いたり本を読んだりという人は便利に使えるはず。
いつもと違うスペシャルなバスタイムを演出てきる点もいい。ぼっちてんとサウナをかぶると、シャンプーボトルや石鹸などいつも目に入るものが見えなくなる。いつものお風呂場とは違った風景、違ったプライベート空間ができるので、よりリラックスできるだろう。
気持ちがいいので、ついつい長湯しがち。じっくり楽しみたい場合は、バスタブのフタを開けた状態にするとテント内の温度を調整できる。また3方の窓を開けると、見晴らしがよく開放感がある。なお1回の利用は5分程度までとなっているが、息苦しさを感じることはまったくなかった。
気になるサウナの発汗作用だが、さすがに冬場は浴室の温度が低く、汗が額を伝わるほどではなかった。ただ10分も入っていると、額には汗が浮いてきて、体中がポカポカになる。