やじうまミニレビュー

「さじ加減」が絶妙なミニ計量カップ

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

計量スプーンがカップに変身!?

イノマタ「ミニ計量カップ」

 普段の料理の味付けは勘と経験でOKだけれど、初めて作るものや繊細なお菓子などは、レシピどおりに作ったほうが失敗がありませんね。そのレシピに出てくる調味料の単位は、「カップ2」「大さじ1」「ひとつまみ」などいろいろですが、特にこの「大さじ・小さじ」という計量単位、少量だからこそちょっと面倒だな、と思ったことはありませんか?

 そんな「ちょっと面倒」をサクッと解決してくれるのが、イノマタの「ミニ計量カップ」です。こんなものが欲しかったわ! と思わず飛びついてしまいました。

メーカー名イノマタ
製品名ミニ計量カップ
購入場所楽天市場
購入価格108円

 計れる総量は50mlまでと、まさにミニサイズ。そして、カップに施されている目盛りは「ml」だけでなく、「大さじ」「小さじ」もあるのです。これが想像以上に便利。このカップで計れるのは、大さじなら3杯、小さじなら6杯までです。「大さじ2分の1」などという、スプーンでは正確に計りにくい量も、このカップなら楽勝! ぐんと手間が省けます。

 特にその恩恵を感じるのは、液体の場合。計量スプーンでは、きっちりスプーンのふちまで満たさないと計量どおりにはならないけれど、小さなくぼみいっぱいに入った液体はこぼれそうだし、入れた状態でちょっとそのへんに置いておくこともできません。それに、油を計った後で醤油とみりん、なんてときは、いちいち洗わないといけませんしね。それらをすっきりクリアにしてくれるのが、このミニカップというわけです。

パッケージ
高さ約6㎝のミニサイズ。上にむかって広がる形で、取っ手がついています。原料はAS樹脂、耐熱温度は80℃なので、食洗器はNG
普通の200mlの計量カップと比べてみても、かなり小さい。計れるのは5~50ml、大さじ1~3杯、小さじ1~6杯
上から、しかも内側から見たときに正字になっている、大さじ小さじ単位の目盛り。斜めになった面の内側にあるので、立ったままでも読みやすい
写真では見にくいけれど、横にはmlの目盛りも。5mlずつ50mlまで刻まれています
計量スプーンって、こういう感じが多いですよね。全部がひとくくりになっているので、その中の1本を使うときには使いづらく、かといって、いちいち外すのも面倒……

小さくても、しっかり使う人の立場に立ってます

 ミニサイズならではの工夫もあります。大さじ小さじの目盛りが、上から見えるのです。斜めになったカップの前面に、“内側から”読めるように書かれた目盛りは、とても見やすい。普通のカップのように側面に書かれていたら、自分がしゃがんで目盛りを目の高さに合わせなければならないけれど、これなら、立ったまま上から読める。気が利きますね!

 さらに、小さいとちょっと持ちにくいところを、きちんと取っ手をつけて持ちやすくしています。取っ手を持てば、中の液体を注ぐときもスムーズで、少しの量でもこぼす心配もなくなりました。

 「みりん大さじ1+酒小さじ2」なんて場合も、カップだからこそ、置いたまま次々と足して入れればOK。これもスプーンとは違うメリットです。

試しに、大さじ1杯を計量カップに入れてみます。こぼれないように注意して……
しっかり大さじ1の目盛りまで入りました。目盛りが上から読めるのでとても便利です
塩を入れてみました。液体ではないものの場合は、表面が平らになりにくいので、ちょっと使いにくいかも
小さいからこそ、カップに取っ手があるのは助かります。ちょっとしたことだけれど、便利な部分のひとつ
大さじ小さじを目盛りにしたミニサイズの計量カップ。料理をなるべくストレスなしで手早く仕上げるために、計量スプーンとともに、それぞれの特徴をふまえて使い分けしたいものです

 「さじ」という単位を目盛りそのものに使いながら、形をカップに転換したアイデアは、使う人の身になった発想です。小さいのになかなか優秀なこのカップ、手のひらにおさまるくらいのサイズですから、スペースもとらずにキッチンでの居場所もすぐに見つかりますね!

 存在は小さくても、サイズ以上にお得感があるミニグッズです。

座間 佳子

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