段ボールも開封できるキッチンバサミ「ツインカット」

指穴のない構造でサクサク切れる

Joseph Joseph「ツインカット」

　仕事柄なのか、買い物しすぎなのか、段ボール箱の開封は日常茶飯事である。そんな自分向け? というのが今回ご紹介するJoseph Josephの「ツインカット」だ。ボックスカッターとキッチンバサミが合体した製品で、サイズは218×25×15mm(幅×奥行き×高さ)。ハサミ特有の指穴がない、直線的でスリムなデザインが大きな特徴だ。

　閉じた状態は、ハサミというよりナイフのように見える。Joseph Josephの製品なので、もともとはキッチンツールなのだが、応用範囲が広い。刃の片側は、先端がのこぎり刃になっており、段ボール箱などを開封するためのカッターとして使えるのだ。刃を突き刺さなくてもよく切れるので、中の荷物に傷をつけにくい。また、ガムテープをカットしても、糊が残りにくいのも嬉しいポイントだ。

　ハンドル部分を、親指で上にスライドさせるとロックが解除され、ハサミとして使える。剪定ばさみのような形状だが、親指を添える側のハンドルが短いため、刃を動かしやすい。

とてもスリムでナイフのように見える

親指のスライド操作だけで、すばやくロックを解除できる

刃の先端がのこぎり状になっている

段ボール箱を開けるときに便利

スリムなデザインで収納しやすい

　ハサミの切れ味もよく、ちょっとクセになる使用感だ。ロックがある時点で面倒なんじゃないかと思ったが、親指でさっと操作できるので気にならない。スプリングも効いているせいか、カットしやすい。慣れると、むしろそれまで使っていたキッチンバサミのほうが疲れるくらいだ。

　スリムなので、収納しやすいところも気に入った。指穴のあるハサミも、存在感やかわいらしさはあるが、引き出しの中では他の道具とぶつかりやすい。ゴチャゴチャしていると取り出す際もひっかかってしまう。ツインカットだと、さりげなく入れておけるところもいい。

　たかがハサミと思ったが、随分楽になるものだ。ガムテープを切った刃で食品を扱うのはためらわれる人は、普段使い用に1本、キッチン用に1本そろえておくと良いだろう。