やじうまミニレビュー
“山形のだし”を作るなら「ナイサーダイサー」がオススメ
by すずまり(2014/10/9 07:00)
今年の夏は大好きな山形の郷土料理“だし”をほとんど作らずに終わってしまった。知った当初の情熱はどこへやら……。茄子、キュウリ、茗荷、大葉のみじん切りに疲れてしまったのである。電動のチョッパーを使えばできるのだが、シャキシャキした食感を楽しむならやはり角切りがいい。
とはいえすべてを5mm角にカットするのはかなり大変な作業だ。というわけで、今回ご紹介するのはそんなお悩みが解決できそうなマシン「ナイサーダイサー」である。
メーカー名 | メテックス |
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製品名 | NicerDicer(ナイサーダイサー) |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,600円 |
1cmと5mmの角切りができる
「ナイサーダイサー」には粗目と細目の2種類のカッターブレードが付属しており、粗目は約1cm、細目なら約5mmの角切りができる手動みじん切りマシンである。これさえあれば、細かい包丁さばきが苦手な方でも、綺麗な角切りを量産できる。
カットした食材を受け止めるカップは、約500mlと約375mlの2種類が付属しており、フタをすればそのまま保存できるようにもなっている。準備に便利なピーラーや、時短レシピも付属する。
なお、カッターブレードは非常に鋭利なので、洗浄の際は手を切らぬよう十分注意したい。
エスニックなソース「サルサ・メヒカーナ」を作ってみよう
まず、付属のレシピ集に紹介されていたメキシコのソース「サルサ・メヒカーナ」を作りながら、どんな切れ方をするのかチェックしてみた。使う食材は、トマト、ししとう、パクチー、紫玉ねぎの4種類。カット対象としてはバラエティに富んでいる。
トマトは粗目、その他は細目の刃でカットしたのだが、とにかく全体的に楽だった。ものによっては一度カットしたものを横に並べ直してカットする必要はあったが、包丁1本でやるより早く、しかも綺麗にできた。
トマトは事前に皮を湯むきしておく一手間が必要だが、そうすることですんなりカットすることができた。トマトは水分が多くとても柔らかい。包丁1本では崩れてしまいそうな状態でも、格子状のブレードなら一瞬だ。
なお、湯むきせずにカットすると、皮に阻まれて押しつぶす形になり、飛び出した果汁で周辺がドロドロになってしまう。熱湯に10秒浸すだけなので、皮はむいておこう。
ししとうは、縦にカットして中の種を取り除いたら、あとは並べて1プッシュするだけ。一瞬ですべてがみじん切りになった。
同じくパクチーもざっくり刻んで円形ディスクに乗せたら1プッシュ。葉物は円形ディスクの隙間に挟まりやすいが、本体からディスクを取り外せばまとめて取り除けた。
マシンとしての威力がもっとも発揮されたのは紫玉ねぎだった。形が均一になるだけでなく、涙が出る心配もないのだ。
外皮に近い部分は皮が固いため、薄目にむくか、カットして数回に分けないと押し切るのは難しかった。だが、カットされたあとはカップに入り、一度入ると中から出てこないので、涙腺を刺激する成分が飛び散らないのである。涙を流さずに、玉ねぎ1個をカットすることができた。
最後は材料をすべてまとめて、砂糖、ライムの絞り汁、タバスコ、塩胡椒で味付ければ完成だ。焼いた肉やチップス、なんにでもあいそうな1品だ。
じゃがいもやさつまいも、人参のスティックも簡単に
続いてじゃがいもとさつまいも、人参をスティック状にしてみた。それぞれ力はいるものの、見事にカットできた。特にポテトはお見事。これならフライドポテトも簡単だ。1cmと太めなので、電子レンジで加熱してから焼き色をつければ、外はカリカリ、中はほくほくのポテトが作れる。
なお、食材を置く際は、中央ではカップにつかえてしまうので、ヒンジに近い部分に置くといいようだ。また、じゃがいもに比べてさつまいもはかなり力を要する。あまり無理はしないよう気をつけていただきたい。
だし作りにピッタリと判明
いよいよだし作りであるが、「ナイサーダイサー」はだしづくりにピッタリと言っていいほど活躍してくれた。
大葉と茗荷はそれぞれ1回ずつブレードを下ろしただけで、あっと言う間にみじん切りになった。きゅうりや茄子のような長いものは適度な長さで一旦縦にカットしてから、さらに寝かせた状態で置き直し、もう1度カットする。そのあたりはやや手間はかかるが、包丁を何度も動かすより遙かに少ない手間で大量のみじん切りができた。
何よりもすべて形が整っており、サイズも均一なところが嬉しい。最後は白だしでザクザクあえたらできあがり。久しぶりのだしは格別で、ご飯がすすみまくってしまった。
「ナイサーダイサー」のおかげで、再びだしを作る気持ちになれ、さらに初めて作ったサルサ・メヒカーナも定番メニューに加わった。操作しているうちにみじん切りが楽しくなってくるので、これまで避けていたみじん切り料理も身近に感じられるはずだ。