やじうまミニレビュー
ふんわり&クリーミーな泡が「あっという間」にできる、泡立て器付きマグカップ
by 藤原 大蔵(2014/9/26 07:00)
手軽なインスタントコーヒーでも、エスプレッソに浮かぶクレマのような細かな泡がのっているだけで、お湯で溶かすだけの物とは全く違うものに生まれ変わる。コーヒーでできた滑らかな泡が、口当たりをまろやかにし、インスタントでも香りがより引き立つようになるからだ。
今回は、インスタントコーヒーでクリーミーな「泡」を作り、カフェでいただくような味わいに「あっという間」にグレードアップできるグッズをご紹介しよう。アーネストの「泡プレッソ モコカフェ」だ。
メーカー名 | アーネスト |
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製品名 | 泡プレッソ モコカフェ |
購入場所 | ヨドバシ.com |
購入価格 | 1,940円 |
インスタントコーヒーが手軽に泡立てられるだけでなく、カフェラテに欠かせない「フォームドミルク(泡立てたミルク)」を作るのもお手の物。フォームドミルクに濃い目に淹れたレギュラーコーヒーを注げば、こちらもカフェでいただくような美味しいカフェラテが楽しめる。
泡プレッソ モコカフェは、「マグカップ」に、「泡立て器」と「フタ」がワンセットになったものだ。カラーバリエーションは、レッドとブラウン。今回は色鮮やかなレッドを選んだ。
マグカップの大きさは85×93mm(直径×高さ)の陶器製で、容量はたっぷり300ml入る。泡立て器は、ひと目が約0.3mmの細かなステンレスの「網」が張ってある、プラスチック製の「柄」と「ツマミ」が付いたもの。マグカップの底まで届く網の直径は74mmで、マグカップの底とほぼ同じ大きさだ。
マグカップの中で泡立てられる液量は50mlだが、計量はとても簡単だ。網に近い柄の段差部分に液量を合わせれば50mlとなるので、計量カップを用意する手間は要らない。
泡の作り方も簡単だ。マグカップ内で泡立て器を上下させるだけで、細かな網が液体を効率良く撹拌し、クリーミーな泡ができる。
マグカップの仕組み、泡の作リ方がざっくりとわかったところで、早速、基本となる「泡」の浮かぶインスタントコーヒーを作ってみよう。
まず、泡立て器をマグカップにセットし、ティースプーン3杯(3g)のインスタントコーヒーを入れ、お湯を柄の「段差」まで注いで濃いコーヒー液を作り、フタをする。
次に、フタを片手でしっかり押さえ、ツマミを持って「柄をフタに押しつけるように」泡立て器を素早く60回程上下させるだけ。それだけで、薫り立つ泡が出来上がってしまった。その間、たったの20秒に過ぎない。
短時間で泡ができる理由は、網目が細かいだけでなく、柄に効率性を上げる工夫があるからだ。柄には「ストッパー」があり、フタに押し付けるように柄を引き上げると、ストッパーがフタ裏に当たり、それ以上引き上げられないようになっている。小さな工夫だが、泡立て器が一切空振りせずに、リズミカルに、確実に、短時間で泡が立てられる。
泡だったコーヒーに、お湯をゆっくりと継ぎ足せば、ふんわりとした泡の浮かぶコーヒーのでき上がりだ。飲んでみると、口当たりはまろやかで、香りがより引き立ち、とてもインスタントコーヒーには思えない仕上がりだった。
フォームドミルクを作ってカフェラテに挑戦
インスタントコーヒーが上手く泡立ったので、今度はフォームドミルクを作り、カフェラテに挑戦してみた。
マグカップに泡立て器をセットし、500Wの電子レンジで50秒程温めた50mlの牛乳を入れ、インスタントコーヒーと同じ要領で泡立てた。
泡立て器を勢い良く40回程上下する頃には、牛乳がもったりとした感触に変わってきた。さらに60回ぐらい上下させたところ、スプーンですくっても垂れ落ちないほど、しっかりとしたフォームドミルクができ上がった。時間はトータルで30秒ほどだった。フォームドミルクの上に、濃い目に淹れたレギュラーコーヒーを静かに注げば、美味しいカフェラテのでき上がりだ。
意外にも、冷えた牛乳も簡単に泡立てられた。50mlの冷たい牛乳を同じ要領で150回程泡立てると、堅い泡にはならないまでも、舌触りの滑らかな、とろりとしたクリーム状のミルクができた。アイスコーヒーやアイスティーに浮かべれば、牛乳のほのかな甘い香りも味わえるアイスラテのできあがりだ。見た目もとてもオシャレ。
嬉しいのは、泡立ての最中でも、フタがしっかりガードしてくれるので周囲を全く汚さない事だ。これならば、食卓の上はもちろん、オフィスでも簡単に、カフェクラスのコーヒーが楽しめるだろう。
その他、取扱説明書には「ソイラテ」、「キャラメルラテ」、「抹茶ラテ」、「ミルクココア」などのレシピも揃っている。サッと泡を作って、いろいろな飲み物が手軽に楽しめそうだ。
応用編:ゼラチンを使って「泡醤油」を作る
冷えた牛乳が泡立てられたように、少しでも粘度が感じられる液体ならば、上手に泡立つのが泡プレッソ モコカフェの特徴だ。そこで、応用編としてゼラチンを使った「泡醤油」の作り方もご紹介しよう。これが本当に上手くできた。
作り方は大きく変わらない。マグカップに大さじ1強(20ml)の熱湯を入れ、1gの粉ゼラチン少しずつ入れながら完全に溶かす。そこに40mlの水、小さじ2杯(10ml)の醤油を入れ、氷水で冷やしながら泡立て器を1分ほど上下させるだけだ。液体量はトータルで50mlを超えたが、見事な泡醤油がたっぷりでき上がった。
お寿司につけて食べてみたが、これが美味い! 使った泡醤油の量は、寿司1貫につきティースプーン半杯程度の少ない量なのに、ほおばると醤油の香りがフワリと口の中で広がり、塩気もしっかり感じられる。醤油を直付するよりも食材の味が引き立ち、美味しくいただけた。
驚くほど僅かな量の醤油だけで美味しくいただけるので、塩分を大幅にカットできるのも嬉しい点だ。醤油を直接かけるような、冷奴、天ぷら、お新香の他、サラダにも応用が利きそうだ。
実際に何度も作って試したが、薫り立つ味わい深い泡の乗ったコーヒー、美味しいラテに必須のフォームドミルクが、失敗もなく、周囲も汚さずに、あっという間に作れる。
価格も手頃なので、コーヒーを手早く、ワンランクアップさせるマグカップとしてはもちろん、調味料づくりにも役立てられる道具として、魅力的なグッズに違いないだろう。