やじうまミニレビュー

ハーフェレジャパン「コッフブルーム」

~マルチサイズ対応、吹きこぼれも防ぐシリコーン鍋のふた

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
ハーフェレジャパン「コッフブルーム」、SサイズとMサイズ

 今回紹介するのは、毎年開催されているギフトショーで見つけた、キッチングッズだ。「コッフブルーム」という製品で、一言で言えば"シリコーン製の鍋用フタ"だ。鍋だけでなく、フライパンにも使用でき、ふきこぼれにくくするだけでなく、蒸し料理もできるという。さっそく試してみることにした。

メーカー名ハーフェレジャパン
製品名コッフブルーム
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格Sサイズ 1,980円/Mサイズ 3,280円

 コッフブルームは、パッとキッチンが明るくなるようなお花のデザイン。サイズはSサイズ26cm、Mサイズ29.5cm、Lサイズ33cmの3種類で、推奨鍋サイズはSサイズが直径14~22cm、Mサイズが直径22~26cm、Lサイズが直径26cm~30cm。カラーバリエーションはライム、オレンジ、レッド、パープルの4種類で、今回はSサイズとMサイズを購入した。

Sサイズ。すり鉢状になっている
Mサイズ。どちらも構造は同じで違いは大きさだけ
花びら部分はめくることができる。かなり薄く、やわらかい
裏側にひっくり返すと、花びら部分に隙間ができる
花びらは外せる
やわらかいので丸めることもできる

ポンと置くだけで吹きこぼれしない

 我が家ではパスタやうどんを茹でることが多いが、うっかり目を離して吹きこぼれてしまうことがよくある。コッフブルームを使えば、そんな拭きこぼれを防止できるという。

 まずは、21cmの鍋にSサイズのコッフブルームを使用した。シリコーン製のフタはやわらかく柔軟性があるので、鍋が推奨サイズ内であれば、ピタッと密着する。

 パスタを強火で茹でてみた。グツグツという音がして、ハラハラしながら見ていたのだが、沸騰するとコッフブルームの中央の花びらが持ち上がり、お湯が真ん中から吹き出てきた。フタはすり鉢状になっているので、グツグツしてもこぼれることはない。強火の状態で、そのままにしておいたが、最後まで吹きこぼれることはなかった。

強火にすると吹きこぼれるパスタ
このように花びら部分から吹き出してくる

餃子の差し水も油がハネずに便利

 餃子を作るときに、バチバチと油が飛び散って大変な差し水。いつもフタをあけて、水を入れたら慌ててフタを閉じているが、それでも油はハネて、コンロまわりは汚れてしまう。

 そこで、コッフブルームをフタがわりに使ってみることにした。26cmのフライパンで焼いているので、Mサイズを使用する。

 餃子の焦げ目をつけてから、コッフブルームでフタをして、花びら部分をトングでめくって差し水をする。音もうるさくなく、油が飛び散らない。中の様子を確認するときも、フタを全部開けなくてすむ。

通常通り、餃子を焼く
フライパンにコッフブルームを置く。こちらはMサイズ
花びら部分をめくる
差し水をする。油もハネず、音も小さいので怖くない

 副菜がなかったので、インゲンをコッフブルームの上に置いて、その上にフタをして蒸してもう一品作ってしまった。餃子の焼き時間で十分火が通り、無駄なく副菜ができてしまった。フタもシリコンに密着するので、短時間でできる。この「蒸し料理」も色々使えそうだ。

下では餃子、上ではインゲンを蒸してみた
餃子と一緒に副菜が完成

同時に2種類の調理ができる

 コッフブルームの上でも調理できることが分かったので、次に、鍋でクラムチャウダーを作りながら、蒸し野菜を作ることにした。コッフブルームの上にカボチャ、ブロッコリー、いんげんなどを置き、さらにフタをする。

 クラムチャウダーは弱火~中火で調理していたが、カボチャなどの固い野菜も数分で火が通ってしまった。センターの花びらが開くほどの強火での使用には適さないが、コトコト煮込む料理などに向いているようだ。上のフタがぴったりと密着して、効率よく加熱されているので、加熱のしすぎに注意したい。

 一度に2品作れると、光熱費にも無駄がなくなる。ガスコンロ一つでクラムチャウダーと温野菜サラダができてしまった。忙しいときでも簡単に副菜ができるので、助かっている。

クラムチャウダーを鍋でコトコト煮込む
コッフブルームの上に野菜を置いてから、鍋のフタをして、野菜を蒸す
固いカボチャもすぐ火が通った
一度に2品できた

電子レンジの加熱にも対応。ラップ代わりにできる

こんな風にフタがわりにして電子レンジで加熱できる

 電子レンジにも対応しており、ラップ代わりにも使える。浅い皿の場合は、裏返して利用できる。その際は、センターの花びら部分を取り外して、裏側に取り付けて使用する。

 小さなお皿には不向きだが、中皿から大皿ならぴったり。ラップのゴミも出ず、サッと使えるので便利だ。

トングやミトンを使わなければならないのは少々不便

一般的なフタはこのように取っ手があるが、コッフブルームにはない。ミトンが必要

 注意したいのは、鍋やフライパンからコッフブルームを外す時だ。本体はかなり熱くなっているので、絶対に手では触らずに、ミトンなどを使い、溜まっていた水分を鍋の中に落としてから外す。いきなり持ち上げると、熱湯がビシャッとこぼれて、ヤケドの恐れがあるからだ。

 よく水を落としたつもりでも、別の場所に置くときに花びらからポタポタ水が垂れることがあったのは、気になった。

 また、一般的なフタは取っ手があるので素手で取り扱うことができるが、持ち手がなく、ミトンやトングを使わなければならないのは、少々面倒に感じた。

鍋やフライパンの邪魔なフタは、これがあればスッキリ

かわいいのがお気にいり!

 「吹きこぼれない」「一度に2品作れる」というのは、想像以上に便利で、毎日のように使用している。食器洗浄機にも対応しており、お手入れは簡単。単純な形なので、手洗いもすぐに終わる。

 キッチンに何枚もの鍋やフライパンのフタがあって邪魔という方は、ぜひお使いいただきたい。我が家では鍋用にSサイズ、フライパン用にMサイズを買ったが、この2枚でほぼ全ての鍋やフライパンに対応できている。

 デザインがかわいいのも、個人的には気に入っているポイントだ。小さな取っ手も付いているので、冷蔵庫に引っ掛けて使っているが、キッチンがパッと明るくなった。実用性だけでなくデザイン性も高いので、プレゼントにもおすすめだ。

石井 和美