やじうまミニレビュー

オルファ「マグネタッチ」

~果物の皮むきや郵便物の開封に! 水で洗える超小型カッター

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オルファ「マグネタッチ」

 爪が短いので、みかんやグレープフルーツなど分厚い皮の果物を剥く際に苦労する。下手に力を入れると、皮は剥けないのに中の果実がつぶれてしまって、悲しい思いをすることがある。

 そこで重宝しているのがオルファの「マグネタッチ」だ。紙やダンボールをカットできる小型カッターなのだが、ステンレス刃が水洗いに対応し、果物の皮も剥くことができるという便利なアイテムなのだ。

メーカーオルファ
製品名マグネタッチ
購入場所Amazon.co.jp
購入価格233円

 マグネタッチの本体サイズは52×12×37mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクトで、スーパーで見かけるアサリと同じくらいの大きさだ。本体重量は13g。本体にはマグネットを内蔵していて、冷蔵庫や戸棚にくっつけておける。

アサリと同じくらいの大きさだと思う
本体背面
パッケージ
刃の出入り口の幅は1mm程度
横幅は約10mmでスリム

 手に持ってみると、コンパクトな割に、持ちやすいと感じた。なめらかな曲線の形状が、手のひらに馴染む。

 本体中央の丸いスライダーを横に動かすと、内蔵のステンレス刃が現れる。刃はスプリング式で、スライダーから指を離すと自動で内側に戻る。力加減によって、刃を出す長さを調節できる。さらに刃を最大限引き出して、ストッパーにスライダー部分をかませると、刃を出したままの状態をキープできる。

スライダーを横に動かすと、刃が出てくる。手を放すと刃は引っ込む
刃渡りは最大12mm
ストッパーにスライダー部分をかませると、刃を出したままの状態をキープ

 さっそくマグネタッチで果物の皮を剥いてみよう。今回は広島産の「デコポン」に使用した。ご存じの方も多いだろうが、デコポンはゴツゴツとした分厚い皮の内側に、甘く熟した果実を包む、柑橘類の果物の商品名だ。

 マグネタッチの尖った刃先は、分厚い皮にサクッと入った。そのまままっすぐに刃を動かしていくと、皮と皮の間に一本の筋が入り、果実の爽やかな香りが鼻先をかすめる。さらに違う角度から切れ目をいれていくと、皮がぱっくりと剥け、内側の実が顔を出す。分厚い皮も簡単にカットできた。

爪が短いため、果物の皮をうまくむけなかったが……
刃先がサクッと入る
まっすぐきれいに切れた

 マグネタッチは小さいため取り回ししやすく、丸く切ってヘタを取るのも簡単。デザート用の柑橘類以外にも、食卓でちょっと絞りたいゆずやレモンの皮剥きにも使えそうだ。

小さいので取り回しやすく、ヘタの部分だけ丸く切り取ることもできる
簡単にヘタが取れた
果物の分厚い皮が、簡単に剥ける

 使用後は、果物の繊維が刃のまわりに付着するが、水洗いできるので、衛生的に使い続けられる。

刃の周りには、果物の繊維が付着する
水洗いに対応し、きれいサッパリ洗い流せる

郵便物の開封に! 普通のカッターとしても使える

 もちろん、一般的なカッター代わりに使うことも可能だ。届いた荷物や郵便物を開封したり、ビニールの緩衝材に穴をあけて潰したり、手が滑りやすいお菓子の袋を開けたり……。日常生活の中で、何かと役立つ。どちらかというと、長い直線を切るよりも、小さなものに切り込みをいれたり、紐をちょっと切る時のような、こまごまとした用途に向いている。

ダンボールの開封に
緩衝材をつぶす際に
手が滑りやすいお菓子の袋も簡単に開封できる
切り口はまっすぐきれいに仕上がる
冷蔵庫にくっつけておける

 本体にはマグネットを内蔵し、冷蔵庫やデスクサイドなどにくっつけておけるので、いざという時に取り出しやすい。

 なお、替え刃は用意されておらず、使い捨てのようだ。といっても本体の価格は300円以下なので、まぁ納得できる。

 正直、これまでオレンジやグレープフルーツを剥くのが面倒で、食べる頻度が少なかったのだが、マグネタッチのおかげで皮むきのハードルが下がり、柑橘類を食べる頻度はじわじわ上昇中。手軽にビタミン補給できるのは嬉しい。

 また、仕事柄、郵便物や宅急便を開封したり、緩衝材をつぶしたりすることが多いので、冷蔵庫などわかりやすいところにくっつけておけるカッターの存在は、いざという時に頼りになる。ほど良いサイズ感で、手から滑り落ちることもなく、取り回ししやすい。

 皆様も小回りのきく、便利な小型カッターを1つ備えてみてはいかがだろうか。

小林 樹