やじうまミニレビュー
フィリップス「LEDペンライト LPL02B6LPB1」
~6個のLEDで広い範囲が照らせるペン型ライト
by 伊達 浩二(2013/3/19 00:00)
側面にもLEDを埋め込んだペンライト
ペンライトと呼ばれるジャンルの製品がある。単四型乾電池やボタン型電池を使う、細いペン型をした懐中電灯だ。本体にクリップを備え、胸ポケットにペンのように挿せるものが多い。LEDは、本体の先端部、ペンで言うとペン先の位置にあるのが普通だ。
今回紹介するフィリップスのペンライトは、先端だけではなく、本体の側面にも6つのLEDを埋め込んでいる。側面にLEDを埋め込むことによって、どんな機能が実現されたのか試してみよう。
メーカー名 | フィリップスエレクトロニクスジャパン |
---|---|
製品名 | LEDペンライト LPL02B6LPB1 |
販売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,680円 |
ペンライトとしては大きめの本体
購入したのは、「LEDペンライト LPL02B6LPB1」という製品だ。メーカーはフィリップスエレクトロニクスジャパンだが、販売元はオーム電機となっている。
パッケージはブリスター型で、ペンライト本体に、テスト用のアルカリ乾電池3本が付属している。もちろん、乾電池もPhilipsブランドだ。
本体色は黒と青のツートンカラー。頭のところにあるスイッチと、側面のLED周辺が青くなっている。本体の素材は樹脂だが、青いグリップの部分は少し柔らかい素材になっていて滑りにくい。
本体の長さは約17cm、幅は一番広いクリップ部分で約3cm、重量は70gある。ペンライトとしては大きめ。シャツや背広のポケットよりも、スウェットやコートのポケットが似合うサイズだ。
本体はIP54規格準拠の防塵防沫で、軽く水に濡れるぐらいは問題ない。落下テストも1.5mまで耐えるとされているので、普通の状態で床に落としても大丈夫だ。
広角で明るい側面のLED
底部をひねって乾電池ボックスを開け、付属の乾電池をセットすると準備は終了だ。電池を固定するバネは強めだが、フタをグッと押して、ギュッとひねれば閉まるので難しくはない。
操作するのは青いボタン1つだけ。ボタンを1回押すと先端のLEDが、2回押すと側面のLEDが点灯する。
先端のLEDは1個で、ピンポイントを照らす光だ。側面のLEDは6個あるので明るく、照射角も広い。LEDの明るさは120lm、50cmの距離での光束が250lxなので、この大きさのLEDライトとしては十分に明るい。
先端のLEDはピンポイントで、近い距離で何かを調べるときに有効だ。
しかし、日常作業では、一般的なLEDライトに比べて、ずっと広い範囲を明るく照らしてくれる側面のLEDを使う場面が多かった。
とくに、物置などの暗く狭い場所で、物を探すような用途には最適だ。本体を横位置で持ったほうが照射範囲は広いが、縦位置に持っても不自由がないほど照射角は広い。
また、本体に付いているクリップで、シャツの胸ポケットの外側に引っ掛けるようにして固定できる。こうすると、両手が使えて便利だ。もちろん、ベルトで固定するヘッドライトのように、確実に固定できるわけではないが、ちょっとした作業で両手が使えるのはありがたい。
また、照射範囲がとても広いので、360度周囲を照らすランタンほどではないが、それに近い使い方ができる。停電時を想定して、明かりを消した洗面台やトイレで使ってみても、十分な明るさと照射角があった。防災用品としても、おすすめできる製品だ。
乾電池の持ちは、連続点灯11時間以上とされている。富士通製の普通のアルカリ乾電池(R Spec)に交換し、側面のLEDの連続点灯してみたが、約12時間以上明るかった。LEDを6個使っていることと、明るさを考えれば、電池が良く持つと言って良いだろう。
用途が広いペンライト
一般にペンライトは、ある特定の位置を照らすスポットライト的な性格が強く、用途が限られるという印象を持っていた。
しかし、この製品は側面に6個のLEDを配置することで、普通の懐中電灯型LEDライトをしのぐ広い照射角があり、用途が広い。側面のLEDは遠距離を照らすようなタイプの光ではないが、数m範囲を照らすことが多い室内では大変便利に使える。
また、照射範囲が広く、光が均一なので撮影用の補助光としても便利だ。
ライト本体も、ペンライトとしては大きめではあるが、普通のLEDライトに比べればコンパクトだ。電池寿命も、これぐらい持てば十分だろう。
作業用に使う、LEDを多数装備したワークライトに比べれば、照射角や明るさは及ばないが、日常生活であれば、これで十分な場合が多い。用途の広いLEDライトとして推薦する。