やじうまミニレビュー

セイエイ「かもいフレンド 竿用/ハンガー用」

~花粉対策にお勧め、部屋干しスペースを確保する便利グッズ
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


かもいフレンド 竿用(左) ハンガー用(右)

 これから暖かくなるにつれ、猛威を振るってくるのが花粉。春の風に乗って鼻を直接刺激してくるのはもちろん、洗濯物など衣類に付着して間接的に攻めてくる。晴れているのに、敢えて部屋干しをする人も中にはいるだろう。

 私もできるだけ部屋干しをしたいと考えているのだが、狭い我が家には部屋干し用のスペースは少ない。引き戸や押入れの鴨居部分に引っ掛けるのもアリだが、安定感が悪く床に落ちてしまうことが多い。いっそのことネジや釘を使ってみようと思うが、賃貸住宅では難しい。

 そんな時に便利なのが、鴨居に取り付けて部屋干しをサポートする、セイエイの「かもいフレンド」だ。「竿用」と「ハンガー用」の2種類があるが、今回は両方購入した。


メーカーセイエイ
製品名かもいフレンド 竿用 ハンガー用
購入場所楽天市場
購入価格いずれも780円

 かもいフレンドの構成はとてもシンプルで、67×116×48mm(幅×奥行き×高さ)のパーツが2つ付属するだけ。「ハンガー用」には2つのフックが付いており、ここにハンガーを引っ掛ければ固定できる。「竿用」は、フックのかわりに物干し竿を載せるための“受け皿”が用意されている。物干し竿は別売りとなっている。

竿用のパーツハンガー用も2個付属する

 さっそく鴨居に固定してみるが、これはとにかく簡単。万力のように鴨居を挟み、ネジを回すだけで、あっという間に取り付けられる。勘の良い方なら、本体の形状を見ただけで、使い方が思いつくだろう。竿用の場合は、物干し竿と2つのかもいフレンドの距離を合わせる必要があるが、“受け皿”部分は360度回転するので、角度を気にすることはない。なお、取り付けられる鴨居の高さは20~50mmとなっている。

基本的な構造は共通で、本体を鴨居にはさみ、青いネジ部分を締めれば固定完了。特に工具は必要ない固定したところ。写真は竿用で、写真上部の“受け皿”部分に物干し竿を載せる

 まずはハンガー用に洗濯物を干してみるが、まったく問題なかった。2つのフックは前後に距離を置いているため、洗濯物がピタっと重ならない仕様になっている。1回だけ、洗濯物の重みに耐え切れず、かもいフレンド自体が取れてしまうことがあったが、これはただ私のネジ締めが甘かったから。しっかり締めれば、外れることはなかった。

ハンガー用は2つのフックが用意されている。位置が前後にずれているため、衣類がピタッと重ならないようになっている衣類を干したところ。洗濯物の重みで本体が外れてしまうことがあった。しっかり固定しよう。なお、どちらにも補強用の金具が付属する

 次に竿用だが、これはものすごく便利だ! デッドスペースになりがちな部屋の隅に取り付けたのだが、室内の動線を邪魔することなく、約10枚ほどの洗濯物を干すことができた。安定感も抜群で、ハンガー用のように外れることもなかった。恐らく、物干し竿を使うことで、力が分散されているのだろう。

鴨居に取り付けた竿用パーツの上に、物干し竿を載せる。我が屋の場合、部屋の隅のデッドスペースに設置した。動線の邪魔にならず部屋干しができる物干し竿の受け皿は角度調節ができるので取り付けは簡単一度にたくさんの衣類が干せる。我が家では10枚ほど掛けられた

 正直、竿用に関しては、もはや我が家には欠かせないものとなっている。この時期は部屋干しでも意外と早く乾くし、花粉が付着する恐れもない。また、強風で吹き飛ぶ心配もない。物干し竿を別途購入する必要はあるが、それだけの価値は十分にある。2つのかもいフレンド同士の距離を長くすれば、もっと衣類を掛けるスペースは広がるだろう。

 というわけで、部屋干しに関しては竿用で十分用が足りるので、ハンガー用を部屋干しに使う機会がなくなってしまった。今ではネクタイ掛けとして使っている。こちらは小物を掛ける方が便利なのかもしれない。

デッドスペースが有用な部屋干しスペースに生まれ変わった。竿用は我が家には欠かせない。ハンガー用はネクタイフックとして使用している。どちらかというと小物が向くようだ

 今回は春の花粉対策ということで紹介したが、梅雨や秋の長雨などにも使えるだろう。除湿機やサーキュレーターなど部屋干し家電との相性も良さそうだ。部屋干しをしたいけどスペースが足りない方は、この「かもいフレンド」、特に「竿用」を選んでいただければ、その悩みはすぐ解決してしまうだろう。





2012年 3月 23日   00:00