やじうまミニレビュー

ハリオ「フタがガラスの土鍋」

~手頃なサイズとガラスのフタが使いやすい!
by 阿部 夏子


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


毎週2回は鍋料理!

フタがガラスの土鍋 8号サイズ

 早い、簡単、おいしい、ヘルシー、あたたかい。この時期の鍋料理はいいことずくめだ。我が家では毎年11月くらいから鍋料理を食べ始め、その頻度は月に8回ほど……手抜きといわれてもしょうがないのだが、夫も鍋料理が好きなので、文句も言わずに食べてくれる。そんな鍋料理の主役となるのが、土鍋だ。最近ではフライパンやアルミの鍋を使う人もいるようだが、個人的にはやっぱり蓄熱効果が高く、どっしりした造りの土鍋に惹かれる。

 我が家で大活躍しているのが、今回紹介するハリオの「フタがガラスの土鍋 8号サイズ」だ。ハリオというと、耐熱ガラスの製品が有名だが、この土鍋も例外ではない。フタに耐熱ガラスが採用されており、中の様子を外から確認しながら調理できる点が特徴だ。


メーカーハリオ
製品名フタがガラスの土鍋 8号サイズ
希望小売価格4,200円
購入場所HARIOネットショップ
購入価格4,200円


 今回購入したのは満水容量1,600mlの8号サイズだが、このほかに満水容量750mlの6号サイズ、満水容量2,300mlの9号サイズも用意されている。夫と2人暮らしの我が家では6号サイズと迷ったが、野菜をたっぷり入れたいので、ちょっと大きめの8号サイズを選んだ。本体サイズは275×255×145mm(幅×奥行き×高さ)だ。

 本体は真っ黒でシンプルなデザイン。ガラスのフタの上部には蒸気が出る穴が開いている。専用のレシピブックには、土鍋を使ったスイーツやご飯の炊き方も紹介されている。

フタをとったところ本体裏側フタの上部には蒸気口が用意されている

 さっそく鍋を作ってみた。8号サイズだと、市販のレトルト鍋スープがぴったり使える。鍋のサイズが大きすぎたり、小さすぎたりすると、味を調えるのに苦労する。市販の鍋スープを頻繁に利用する人はやはり8号サイズがおすすめかもしれない。

 スープを煮たってきたら、あとは白菜や豆腐、つくねなどお好みの具を入れるだけで完成。簡単なのに、見た目も豪華、栄養満点の食事ができあがる。フタをしたままで、沸騰具合や火の通り具合を確認できるのは、この製品ならではだ。

市販の鍋スープの素を使って鍋料理を作る本体に入れたところ、量がぴったりだった豆腐や白菜などお好みの具材を入れたら、あとは加熱するだけ
カセットコンロに乗せたところフタがガラスなので、中の具材の様子が外から見える栄養満点の食事が簡単に作れるのが、鍋料理の大きな魅力だ

土鍋でのパエリア作りに挑戦!

 次に試したのは、パエリアだ。付属のレシピブックにレシピが掲載されていたので、人生で初めてパエリアを作ってみた。レシピの材料を見てみると、パエリアのお米に黄色い色をつけるためのサフランやムール貝など、近所のスーパーでは手に入らないものも入っていた。ここは臨機応変に、ワタリガニやパエリア用の合わせ調味料を代用した。

 まずは、オリーブオイルでニンニクを炒めて、野菜を投入。野菜に火が通ったらエビやアサリなどの魚介類を入れてさらに炒める。その後フタをして、15分ほど蒸したら、鍋の具材を一度取り出して、汁と具を別にする。レシピによっては、具と米を一緒に煮る方法もあるらしいが、付属のレシピでは、具を取り出してから、米を炊く方法を推奨している。

サフランが買えなかったので、市販のパエリア用調味料を使った野菜はマッシュルーム、タマネギ、ニンニク、パプリカを用意した最初にニンニクをオリーブオイルで炒める
ワタリガニ、エビ、アサリ、イカなどの魚介入れて、さらに炒めていく。途中で白ワインを加える具材に火が通ったら取り出す鍋に残った煮汁

 その後、2合の米を洗わずに鍋に投入。パエリアの合わせ調味料と煮汁、さらに水を加えて容量を400mlにする。それを鍋に入れて、沸騰するまで煮る。沸騰したら、一度取り出した具材を再び加えて、20分ほど弱火で煮詰める。中の水分がなくなったら、火を消す。そのまま20分ほど蒸してたら、完成だ。

煮汁を取り出して、パエリア用の調味料、水を加える。この時の容量は400mlになるようにする米は洗っていない状態のものをそのまま使う煮汁を加えて再び加熱する

 手順はざっとこんな感じだ。ポイントは、火を止めるタイミング。中の水分がなくなるまで弱火で煮詰めるのだが、その水分がなくなったかどうかを見極めるのが難しい。でも、この製品では、中の水分の状態がフタをしたまま確認できるので、とても便利だった。

沸騰してきたら具材を入れて、弱火で加熱中の水分の様子が外から確認できる水分がなくなったら、火を止めて20分ほど蒸す

 普段使わない材料を用意しなければいけないし、簡単とはいえないが、味の方は抜群だった。甲殻類のダシが、お米にしっかり吸収されていて、2人でぺろりと完食してしまった。最初は、土鍋でパエリア? と、意外に感じていたものの、よく考えてみれば土鍋でご飯を炊くのは普通だし、お米もふっくらと仕上がっていた。本体カラーがブラックなので、和風の料理だけでなく、パエリアのような洋風の料理を作ってもよく似合う。

 ただ、お鍋の底の方には、「お焦げ」という、かわいい言葉では言えないような焦げがこびりついていた。火加減の調節の問題なのかもしれない。

完成したパエリア。見た目も豪華に仕上がった。本体カラーがブラックなので、パエリアのような洋風の料理にもよく合う米が魚介のうまみを吸って、ふっくらと仕上がっていたただし、底の方にはばっちり焦げた部分もあった。まぁ初心者なのでしょうがない……

鍋料理だけじゃなく、日常使いにも

写真は中華スープを作ったところ。蓄熱性が高いので、火を消してからも温度を保ってくれる

 土鍋というと、どうしても「鍋料理」のイメージが強いが、フタがガラスの土鍋 8号サイズなら、普通のフライパンと比べてもそんなにサイズが変わらないので、鍋料理以外の普段の料理でも積極的に使っている。蓄熱性が高いので、スープなどを作る時に使うと、便利。おかわりするときも温かいまま保ってくれる。

 今回は試さなかったが、フタがガラスの土鍋は電子レンジの加熱にも対応するという。それなりに庫内が大きくないと使えないが、土鍋を日常生活で活用するという姿勢は新しい。冬季限定ではなく、年間通して使いたくなる製品だ。






2012年 3月 2日   00:00