ミニレビュー
夏のe-bikeサイクリングに向けてアイウェアを新調したい! S-PHYREを試す
2022年6月3日 08:05
日差しが強い季節になってきました。この季節、筆者的に気になっているのがサイクリング向けのアイウェア。サングラスの類ですが、これまで使っていたアイウェアのレンズ面に傷をつけてしまったので買い替えを考えています。
次はどのアイウェアにしようか? などと思いつつシマノ公式サイクリングオンラインストアのアイウェア・カテゴリーを見ていたら、ちょっと気になるアイウェアを発見。「S-PHYRE X-RD」です。
このアイウェアの名前についている“S-PHYRE”は、シマノ最高峰の自転車用品ブランド名です。読み方は“エスファイア”。
この「S-PHYRE X-RD」に対して筆者が気になっている点は、まずシマノ最高峰のアイウェアってどんな使用感なのかということ。それからローワーリム(レンズ下部のフレーム)を交換してカスタマイズできるというユニークな機能性を備えていることです。
というわけで、S-PHYRE X-RDのサンプルをお借りして使ってみました。以下にレビューをお届けします。
良好なフィット感、視野が広いハイコントラストレンズも快適
お借りしたS-PHYRE X-RDはフレーム色がMATTE METALLIC WHITEのモデル(ECESPHX1RDW04)。まずはS-PHYRE X-RDのパッケージをチェックしてみましょう。
さっそく試着してみましたが、ノーズパッドのLサイズを使ったら筆者にピッタリとフィットしました。Sサイズでもフィットしましたが、レンズが目に近い感じで、大きめのLサイズを装着したらちょうどよくなりました。
余談ですが、筆者はシマノ製アイウェアで「フィットしなかった」ということがありません。過去に2つ買いましたが、どちらもよくフィットしました。筆者の頭は日本人特有の形状なので、あるいはシマノ製アイウェアは日本人によく向く形状なのかもしれません。ただ、フィット感は人それぞれということもありますので、ご購入時は試着なさってください。
もうひとつ、S-PHYRE X-RDのテンプル(耳にかかるフレーム)が頭部を締め付ける感じが好印象です。強すぎず、でも弱くなく、頭部をちょうどよく挟む感じ。自転車用アイウェアとして「走行中に頭を動かしても、これならまずアイウェアがズレたり落ちたりはしない」という安心感があります。テンプル後方のラバー製滑り止めも一役買っていると思います。
実際に走ってみますと、風をさえぎる感じも好印象。やや強い風からも目をしっかり守ってくれるという感触です。
それからレンズ。オレンジ色っぽい晴天向けのハイコントラストレンズ「RIDESCAPE RD(ライドスケープロード)」は、晴天下の風景をクッキリと見せてくれます。路上の人工物がハッキリと見えるほか、路面の小石やヒビなども(裸眼より)よく見えます。
付属の曇天用の交換レンズ「RIDESCAPE CL(ライドスケープクラウディ)」ですが、これは上記RIDESCAPE RDほどはコントラストが高まる感じではありませんが、裸眼よりクッキリとした視野が得られます。また比較的に色が薄いレンズで視野をあまり暗くしないので、夕方~夜でも使えるように思います。
どちらのレンズも一体型レンズなので、視野が広いのも印象的。視界をさえぎるパーツが少ないので、アイウェアを装着しているという違和感がかなり少なくて快適です。
ほか、レンズには独自のコーティングがなされているようで、汗などの水滴や、あるいは指紋がつきにくいようです。少し汚れても付属のレンズクリーニングクロスとしても使えるポーチで拭けばレンズはきれいになります。
という感じで、サイクリング向けアイウェアとしては抜け目なしという印象。さすがのシマノ最高峰アイウェアだと思いますが……そう考えると価格的にはわりと抑えめなのかもしれません。
レンズやローワーリムの交換は簡単
S-PHYRE X-RDはレンズやローワーリム(レンズ下部のフレーム)を交換できます。交換方法は容易。ただ、多少コツを掴まないと「こんなに引っぱったらフレームが折れたりしないかな?」という心配が生まれたりも。高剛性で強靭なフレームなのでまず折れることはないと思いますが、ともあれどんな手順で交換できるのかを見てみましょう。
といった感じで、簡単な手順を頭に入れ、力の入れ具合のコツを掴めばスピーディにレンズやローワーリムを交換できます。ただ、交換時は指でレンズに触れてしまいがちなので、交換後にレンズに付着した指紋を拭き取る手間はありそうです。
高性能なサイクリング用アイウェアでありつつ、ローワーリムを交換してイメージチェンジもできるS-PHYRE X-RD。細部のつくりを知るほどに、なるほどシマノ最高峰アイウェアなんだなと納得させられたりもします。やはり23,100円という価格、わりとリーズナブルという気がします。ともあれ、シマノからはほかにも多数のアイウェアが発売されていますので、興味があればチェックしてみてください。