家電製品ミニレビュー
水流の刺激にやみつき! ジェットウォッシャーの歯間ケアで口内スッキリ
by 西村 夢音(2014/10/8 07:00)
半年に1回、歯の定期健診に行っている。その度に言われるのが、「歯間ケアをしてください」ということだ。どんなに歯磨きで汚れをとった気になっていても、歯医者で試薬を塗られると歯間の汚れが取りきれていないことを思い知らされる。
なので、検診帰りはいつも薬局で歯間ブラシを買って、きちんとケアしようと思うのだが、面倒になって2日でやらなくなってしまう。歯間が狭いために、一番小さなサイズの歯間ブラシを使っても通りにくく、奥歯あたりになるとやりづらさも加わってくるからだ。
そこで導入したのが、パナソニックの口腔洗浄器「ジェットウォッシャー ドルツ」の新モデル「EW-DJ61」だ。
メーカー名 | パナソニック |
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製品名 | ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ61 |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 9,946円 |
「ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ61」は、ジェット水流で歯のすき間を洗浄するオーラルケア用品。新モデルでは、微細な気泡と水流をミックスしたやわらかい水流を噴射する「バブル水流モード」を搭載し、歯周ポケットや歯ぐきのケアもできるという。
本体は、水を入れるタンクとノズル部分がホースでつながっている。このホースを伝って、圧力のかかった水がノズルから噴出し、水流で歯間の汚れをはじき出す。
電源は、タンク下部のつまみをひねってONにする。水圧は、1~5(約48kPa~580kPa)の間を無段階で調節できる。
グリップ部にはモード切り替えスイッチを備える。モードは、歯間洗浄向きの「ジェット水流」と、歯周ポケットや歯ぐきをやさしくケアする「バブル水流」の2つ。
「ジェット水流」で歯間にピンポイント噴射
まずは、水圧を「1」に設定して、「ジェット水流モード」を試した。
水圧を「1」に設定していても、威力があり歯のすき間を水がしっかり通っているのがわかった。使用後は、口内がスッキリしていて爽快だった。きちんと歯磨きをしていても、歯間洗浄をするとさらに気持ち良い。食べかすが取れたのもわかり、歯磨きだけでは残ってしまった汚れも取ることができた。
水圧に関しては個人的には「1」で充分。むしろ、一番水圧の強い「5」の刺激は強すぎて、少し当てるだけでも痛いほどだった。試しにコップに噴射してみたが、勢いが激しく水しぶきがかなり飛んできた。刺激が強いのが好みの人には良いだろう。
使い方にはいくつかコツがある。まず、ノズルを歯間に当てて口を少し閉じ、洗面ボウルに顔を向けて電源を入れる。なぜ洗面ボウルに顔を向けるのかというと、使用しているとすぐに口内に水が溜まってしまうので、水を吐き出しながら使用した方が良いからだ。
また、きちんと歯間に当たっているか鏡を見ながら使用したくなるが、口を開けて正面を向いて使用するのは避けた方がいい。歯に当たった水が跳ね返り、鏡がびしゃびしゃになるからだ。
鏡を見なくても、ノズルがピンポイントで歯間に当たっているのが体感でもわかるので、感覚だけで使用しても問題はない。先端が曲がったノズルはとにかく歯間に当てやすく、横にささっと動かすだけでスムーズにでき、奥歯の洗浄もかなり楽だった。
「バブル水流」の心地よい刺激で、歯ぐきもしっかりケア
新機能の「バブル水流モード」も試した。こちらも水圧を「1」に設定し、歯周ポケットを洗浄。気泡がミックスされているため、「ジェット水流モード」と比べると、水の当たり方がやわらかかった。
歯と歯ぐきのすき間の歯周ポケットは、歯磨き後に剥がれた歯垢が溜まりやすい。この歯周ポケットを、歯磨き後にしっかり洗う必要があるという。
はじめは歯周ポケットの洗浄に、どれだけ意味があるのかと少し疑っていた。しかし、歯間ケアをした後でも歯周ポケットを洗うと、吐き出した水がネバついていて、まだ汚れが溜まっていたのがわかった。
水のネバつきがなくなるまで洗い、最後は歯ぐきに当ててマッサージ。心地よい水圧で刺激し、使用後は歯ぐきが引き締まったように感じた。
なお、600mlの満水容量まで水を入れ、水圧は「1~2」、モードは「ジェット水流」と「バブル水流」どちらも使用してみたが、水がなくなるまでにかかった時間は約3分だった。短時間で口内をしっかり洗浄できるので、慌ただしい朝でも使用できた。
水浸しにならないコツはひじを上げること!
ただし、ひとつ問題がある。使用後の洗面台が、どうしても水浸しになってしまうのだ。
せっかく気持ち良く口内洗浄できても、電気の通っているものを水浸しにするのはどうしても気が引ける。どうにかならないかと思い、説明書をきちんと読んでみると「ひじを上げるのがコツ」と書いてあった。実際に試してみたら、全く水浸しにならなかった。
というのも、水を吐き出すと真下に流れるため、ひじを締めているとグリップに水が垂れ、そのままホースや腕までも水浸しになってしまう。ひじを上げれば、水がグリップに垂れることなく流れていくのである。ひじを上げて使うようになってからは、洗面台が水だらけになることはなかった。
はじめは操作に戸惑うし、本体サイズも横幅17.4cmと大きい。洗面所に置くと存在感がかなりある。
それでも仕上がりが心地よく、毎日使いたいと思える一品だ。水流の刺激がやみつきになり、歯磨きをしたあとは必ずジェットウォッシャーで歯間と歯ぐきを洗浄をしないと気が済まなくなる。これまで2日しか続かなかった歯間ケアだが、今回は長続きしそうだ。
今まで気付かなかった口内の汚れを発見できるので、歯磨き後の新たな習慣として試してみてはいかがだろうか。