家電製品ミニレビュー

アテックス「ルルド ホットクッション AX-HCL25」

~寒い秋には暖房クッションがピッタリ
by 小林 樹
アテックス「ルルド ホットクッション AX-HCL25」

 このところ、急に冷え込んできた。じっとしていると、足先や手先が寒い。

 といっても、エアコン暖房や石油ストーブのような本格暖房に手を出すのはまだ早い。「気軽に使えるあったかグッズが欲しいな~」と探していたところ、出会ったのがアテックスの「ルルド ホットクッション AX-HCL25」だ。

 このホットクッションは、内蔵のヒーターで手早く温かさが得られるうえ、充電式でコードレスで使えるというものである。


メーカーアテックス
ブランドルルド
製品名ホットクッション AX-HCL25
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,980円

 ホットクッションの本体は四角形で、サイズは250×250×75mm(幅×奥行き×厚さ)。厚みがあり、クッション性はしっかりしている。表面には起伏があり、「ルルド」のロゴが入っている。裏面は平らで無地だ。本体重量は約360gとなっている。

 本体に付属するカバーのカラーは、サーモンピンク、グリーン、チョコブラウン、クリームの4色から選べる。今回はグリーンを使用した。

カラーはグリーンを選んだ。見た目は、2005年「愛知万博」の公式キャラクター、「モリゾー」を彷彿とさせる厚みがあり、クッション性は抜群本体側面に、電源コードの差込口が付属

 カバーはフワフワとした起毛素材で、取り外して洗える。カバーを外すと、裏面に、らせん状のヒーターを内蔵している。

カバーのチャックを開けたところカバーから完全に取り外して洗える片面に、らせん状のヒーターを搭載している

 カバーを外したクッションの側面には、電源ボックスが納まっている。電源ボックスには、専用のニッケル水素電池3本が格納されている。ボックスはネジ留めされており、ニッケル水素電池をリサイクルする時以外は開けないよう書かれている。

側面に、電源ボックスを収納している電源ボックスには専用のニッケル水素電池が収まっている。しっかりネジ留めされていて、普段は開かない付属のACアダプター

 使うにはまず、本体側面の差込口と電源コードを繋ぎ、ACアダプターをコンセントに差し込む。この状態のまま、本体の電源をONにして使うこともできるし、充電してコードレスで使うこともできる。本体への充電中は、本体表面にある赤いランプが点灯する。充電にかかる時間は約3時間で、連続使用時間は約40分だ。

コンセントに差し込んで充電/使用する電源ボタンの様子。カバー外面のブランドロゴの部分を押すと、電源をON/OFFできる本体への充電時は赤いランプが点滅。使用中はランプが点灯する。ACアダプターを繋いだまま使用する際の消費電力は3.6W

 準備ができたら、電源をONにする。電源ボタンは、本体表面の「ルルド」のロゴの部分。ここを長押しすると、赤いランプが点灯し、ヒーターが発熱を開始する。

 30秒ほどすると、クッション裏側の中心から暖かい感覚がはっきりと伝わってくる。発熱を感じるのは、ヒーターの位置するクッション裏側からで、1分もすると、しっかりと温かい。取扱説明書によると、表面温度はACアダプターを繋いだ状態だと最高約60℃、コードレスだと約55℃になるという。

 自宅やオフィスで使ってみた。一番気に入った使い方は、就寝前の布団の中に入れておくこと。足元に当たる部分の布団をあらかじめ温めておけば、就寝時に足先が冷えにくく、寝入りが楽になる。熱湯を入れた湯たんぽで同じことをすると、逆に熱くなりすぎて、頭が冴えてしまうことがあったので、ホットクッション程度のぬくもりが、私にはちょうど良かった。

 また、洋間のソファや、勉強机でじっとしている時にもピッタリだ。腹に抱えて腹部や指先を温めたり、背もたれに置いて腰を温めたり、気分次第で自在に使える。本体はコンパクトなので、部屋から部屋へと気軽に持ち運べる。

就寝前の布団を温めておくと、心地よく眠れる洋間のソファで、腹に抱えて。インテリアにも馴染む背もたれに置けば、通常のクッション代わりに
勉強机にじっと向かいあっている時にも祖母も、小脇に抱えて持ち歩けた
ソファの足元に置いて、足を乗せるとポカポカと温かい

 床暖房気分も味わえる。クッションをソファの下に置き、足を乗せると、ちょうどフットレストのようになるのだ。足裏がポカポカと暖かく、これから足元が冷える洋間にはピッタリだった。

 ちなみにこのホットクッション、高齢の祖母にもとにかく好評だった。満足げに、「冷え症の友人にも勧めてみようかしら」と話していたほどだ。冷えの気になるお年寄りには喜ばれそうなアイテムである。少し早いクリスマスプレゼントにもピッタリだ。

 このところ太陽の射す時間は日に日に短くなり、風は冷たさを帯びてきたが、ホットクッションを使えば、陽だまりのようなポカポカ感が得られる。ヒーターは運転開始から1分もすると、しっかりと満足できる温かさになる。これからもっと寒くなったら、メイン暖房と併用して使いたい。

 オフィスや寝室、リビングなどで、手頃な暖房感覚で使えるアイテムを探している方にはオススメだ。






2012年10月26日 00:00