家電製品ミニレビュー
シャープ「プラズマクラスターチャーム IB-CH12」
~“プラズマクラスター史上最小”のイオン発生器
by 小林 樹(2013/7/12 00:00)
今年はどうも猛暑になるらしい。外は強い日差しと紫外線、オフィスはエアコンでキンキンに冷えている。その影響で、顔が乾燥しないか気になる。
そこで試したのが、シャープの「プラズマクラスターチャーム IB-CH12」。プラズマクラスターシリーズ史上最小のイオン発生ユニットを搭載し、キーホルダー感覚でどこへでも持ち運んで使える点が特徴だ。
メーカー | シャープ |
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製品名 | プラズマクラスターチャーム IB-CH12 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 8,980円 |
プラズマクラスターチャームは、本体背面にクリップを搭載し、胸元などに取り付けて使える小型のプラズマクラスターイオン発生器だ。本体サイズは38×11.5×60mm(幅×奥行き×高さ)で、本体重量は約30g。手に持ってみると、マッチ箱のようなサイズ感だ。カラーはシルバー系とブラック系があり、今回はシルバー系を使った。
本体上部にはイオンの吹き出し口と、運転モードや電池状態を示すランプを搭載している。本体の左右側面には空気の吸い込み口、本体下部には運転ボタンと、給電口であるMicro USB接続端子を備える。電源にはリチウムイオン電池を内蔵している。
付属品は、化粧品のような円筒型の充電スタンドと、ACアダプター、Micro USBケーブルが同梱される。充電スタンドのサイズは54×101mm(直径×高さ)で、本体を内側にセットすれば、デスクに置いて充電しながらイオンを放出できるというものだ。ACアダプターとMicro USBケーブルは取り外しでき、コンセントやパソコンのUSBポートなど、2WAYの充電に対応する。
デスクに置き、エアコンの乾燥に立ち向かう
プラズマクラスターチャームは、屋内でスタンドに設置したり、屋外で服などに装着して、両方で使える。
まずオフィスのデスクで使用してみよう。準備は、コンセントに繋いだ充電スタンドに、運転をONにした本体を装着するだけでOKだ。再びキャップを閉めると、キャップの上部にイオンの吹き出し口が開き、イオンが放出される。
本体内には、「高濃度プラズマクラスター25000」の発生ユニットを搭載している。運転モードは、吹き出し口から約30cmの距離におけるイオン濃度が1立方cmあたり約10万個の「標準モード」と、同約25,000個の「弱モード」の2モードが用意されている。
標準モードでは、耳を寄せれば「ジー……」というイオン発生音が若干聞こえるが、オフィスの雑音にかき消されて全く気にならない。
イオンの放出口からは、ほんのわずかな微風が吹き出している。USB扇風機のように量感が得られるほどの風量はないが、なんとなく風がそよいでいるのがわかる。涼感は得られないが、顔周りのムッとした空気を和らげ、爽快感がある。
使ってみて、すぐに効果が表れたのは、ニオイ対策だった。弊社オフィスは自分を含めてデスクで食事をとる人が多いが、昼食の時間がバラバラで、出社直後や、夕方近くなど、予期せぬ時間においしそうなニオイが漂ってくることがある。ところが、プラズマクラスターチャームを運転していると、周りのニオイがあまり気にならなくなった。中華のニラのような刺激的なニオイはさすがに消せないけれど、以前ほど気にならない。逆にこれで自分のお弁当のニオイも周りへ広まりにくくなっていれば、嬉しい。
また、オフィスでは常にエアコンが運転しており、さらにUSB扇風機などを使うと、肌の乾燥を感じることが多かった。そこでUSB扇風機を止めて、プラズマクラスターチャームのみを運転するようにしたら、2カ月近く使ううちに、以前ほど肌のカサカサ感やつっぱり感が気にならなくなってきた。
外出先で、いつでも身に付けられる
プラズマクラスターチャームは、リチウムイオン電池を内蔵し、持ち運んで使える点も特徴だ。モバイルで使う場合、本体の充電時間は約2時間30分で、連続使用時間は「標準モード」で約3時間、「弱モード」で約4時間となっている。
3時間使える、ということはつまり、毎日の通勤時はもちろん、旅行や出張のお供にもなるということだ。さっそく、東京~大阪間を移動する際に使ってみたところ、約2時間半の新幹線のぞみの車内で、終着駅まで十分に電源を保ってくれた。
また、飛行場や長距離バスの中など、顔周りの乾燥が気になる場所でも便利だった。これまでマスクをつけてしのいでいたが、夏にマスクを付けるのは、さすがに暑い。その点、保湿効果を謳うプラズマクラスターチャームは、取り付けるだけでOKなので、手軽だ。
ただ、本体を表側にして装着すると、どうしても目立ってしまう。クリップを表側にしたほうが自然に馴染むので、オススメだ。
気になった点は2つある。1つ目は、充電スタンドで充電しながら運転していると、ランプの点滅が気になるということ。バッテリーが満充電になるまで、赤いランプと青または緑のランプが交互に点滅し、デスクサイドでちょっと気になってしまう。角度を変えても、スタンドのキャップがシルバー調なので、反射してしまうのだ。
もう1つは、本体の重さ。シャツのポケットに挟むくらいなら申し分ないのだが、Tシャツなどの薄い衣類に挟むと、生地が伸びる。これから盛夏にかけて更に薄着になることが予想されるので、首から下げるストラップを用意して使ったほうがベターだ。
とはいえ、ペットボトルよりもスリムな本体はデスクの上で場所を取らず、水を使わないので手入れの手間がかからないのは良い。プラズマクラスター史上、最もコンパクトという本体は、ユニセックスで使えるシンプルな外観で、好感が持てた。
今後、イオン発生器を選ぶ際には、選択肢にいれてみてはいかがだろうか。