家電製品ミニレビュー

小泉成器「BaByliss ウェイビーアイロン」

~挟むだけで簡単にふわふわのウェーブヘアが作れる
by 小林 樹
小泉成器「BaByliss ウェイビーアイロン BLW-1600/KJ」

 女性の髪型は多種多様だ。ショート、ミディアム、ロングといった髪の長さから、まっすぐなストレートヘア、ボリュームのあるウエーブヘア、結んでアップにしたり、そのまま下ろしたり、髪色を変えたり……とアレンジもさまざま。「正直、細かい違いがわからん! 」と感じる方も多いだろう。

 実は、ウェーブヘアひとつとっても、美容院で施術したパーマと、ウェーブ専用のヘアアイロンで作った即席のウェーブヘアとでは違うのだ。

 最近、このウェーブ専用のヘアアイロン“ウェーブアイロン”が、カジュアル系ファッションの女性の間で流行っている。その日の気分でふわふわのウェーブが作れて、洗髪すればすぐに落ちるという手軽さがウケているようだ。

 では、そんなウェーブアイロンとは、実際どのように使うのか。今回は小泉成器の「BaByliss(バビリス) ウェイビーアイロン BLW-1600/KJ」を試してみた。


メーカー小泉成器
製品名BaByliss ウェイビーアイロン
BLW-1600/KJ
購入場所Amazon.co.jp
購入価格5,980円

 ウェーブアイロンは、発熱したヒーター部を髪に当てて、ウェーブのクセを付けるヘアアイロンの一種だ。大きめのゆるいウェーブが作れるタイプや、細かく強めのウェーブが作れるタイプなどがある。

 ウェーブの強さを決めるのは、ヒーター部に付属するパイプの直径だ。今回使用した小泉成器の「ウェイビーアイロン BLW-1600/KJ」は、パイプの直径が16mmほど。発売されているウェーブアイロンの中では、比較的細かく、はっきりとしたウェーブが作れるタイプだ。

本体には長さ約1.9mの電源コードが付属するヒータ部は、ヒーター部は片面が面状、もう片面がパイプ状になっている。ここに髪を挟むと、クネクネとしたウェーブが作れるわけだ

 本体サイズは307×62×80mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約468g。消費電力は155Wという。

 ヒーター部は、セラミック加工が施されており、すべすべとした手触り。片面が面状、もう片面がパイプ状となっている。

毛先に向かって挟んでいくと、ウェーブヘアに仕上がる

 使うにはまず、本体側面の電源ボタンを押す。すると、赤いランプが点滅を始める。次に、温度調節ボタンで160℃、180℃、200℃の3段階から、好みの温度を選択する。温度が高いほうが、髪に負荷がかかるが、しっかりクセ付けできる。

本体側面の電源ボタンと、温度調節ボタン電源ボタンを押すと、赤いランプが点滅する持ち続けていても、疲れにくいサイズと重さだ

 使用可能温度まで上昇すると、赤いランプは点滅から点灯に切り替わった。温度が到達するまでの所要時間は2~3分ほどだ。

 温まったヒーター部に、毛束を挟み込む。ググッと3秒ほどプレスしたら、力を抜いてヒーター部を開き、毛先に向かってスライドさせる。この作業を、毛先まで続ける。この時、ウエーブの凸凹にパイプを沿わせるように当てていくと、毛先まで揃ったウエーブが作れる。

温まったヒーター部に、3秒ほど毛束を挟んでプレスする同じ要領で毛先に向かってスライドさせていくウェーブの凸凹がきれいに連なるように、ヒーター部を当てていく
毛先までウェーブをかける向かって左側がストレートの地毛。右側がウェーブをかけたあと。違いは一目瞭然
beforeafter髪を束ねてポニーテールに……ホウキなんて言わないで!

 私は髪が長くボリュームがあるため、全頭にウェーブをかけるには10分ほどかかった。時間がない時は、一度に大目の毛束を挟むことで、もっと早く仕上げている。そのぶん、少しウェーブが弱まるのはご愛嬌だ。

 仕上がった髪は、全体的にボリュームアップした印象になった。髪のツヤは消え、乾いた質感だ。ウェーブの持ちも上々で、雨のパラつく湿気の多い日でも、ちゃんと夜まで残ってくれた。そして洗髪後には、元の通りストレートの髪に戻り、特に髪が痛んだという実感はない。

 気に入ったのは、ウェーブアイロン全般に共通して言えることだが、その日の気分で手軽にウエーブヘアを作れる点だ。美容院で施術するパーマは、一度やると当分元に戻せない。飽きっぽい自分には、即席ウェーブを楽しめるヘアアイロンが向いていると思った。

 また、BLW-1600/KJでは、温度が200℃まで上昇するため、しっかりクセ付けできるのが良かった。かなり高温にはなるが、持ち手の部分が熱くなりすぎないのも嬉しい。これまでこの手のアイロンをいくつも試してきたが、中には温度がしっかり上昇せず、クセ付けがうまくいかない製品や、温度が上がっても、持ち手が熱くなりすぎてしまう製品もあった。それらに比較すると、BLW-1600/KJは使いやすい。

 ただし、高熱を帯びるヒーター部のパイプがむき出しになっているので、手が触れないよう注意したい。私がいつも使っているウェーブアイロン「ツヤグラウェーブ」は、ヒーターの両サイドにパネルが付いた安全設計となっている。BLW-1600/KJも、ヒーター部を覆うなどの工夫があれば、なお良かった。このような理由から、BLW-1600/KJは、アイロン使いやヘアアレンジに慣れている方にオススメしたい。

左がこれまで使っていた「ツヤグラウェーブ」、右がBLW-1600/KJツヤグラウェーブのパイプ径は32mmで、大きくゆるいウェーブを作る。BLW-1600/KJのパイプ径は16mm左側がBLW-1600/KJ、右側がツヤグラウェーブによるウェーブ。パイプ径によって、まったく違う仕上がりになる

 髪型は人柄や、その日の気分がよく表れるパーツだと思う。ウェーブアイロンは、ちょっと雰囲気を変えたい時や、たまには違う髪形にチャレンジしたい気分の時にピッタリだ。

 カジュアルなファッションや、アウトドアなどのイベントの際には、ふわふわのウェーブヘアにチャレンジしてみてはいかがだろうか。





2012年6月6日 00:00