家電レビュー
包まれるような暖かさ。デロンギの高級ヒーターは段違いに快適
2023年12月8日 08:05
今回紹介するのはデロンギのヒーター「デロンギ マルチダイナミックヒーター ソラーレ Wi-Fiモデル IDH15WIFI-WB」(以下、ソラーレ)です。価格は10万円前後と電気ヒーターとしては高額ですが、実際に使ってみると一般的な暖房器具とは全く違う快適さを実感できます。
その魅力を一言でいうと、存在感のなさ。運転音はほぼゼロで、風もないし、どこか一部分だけが熱くなるわけでもない。気づいたときには部屋全体が包まれるように暖かくなっています。
本体内部の熱源からの放熱効果を最適化する設計。輻射熱と自然対流のバランスを調整することで、足元から部屋全体を心地よく暖めることができるそう。
長時間つけっぱなしでも、その快適さが失われることはありません。おうちで過ごす時間が長い方や暖房による乾燥が苦手な方におすすめの1台です。
ヨーロピアンテイストのデザインも魅力
本体デザインも魅力。ヨーロッパの雰囲気をまとったシンプルなデザインは、昔ながらの石油ストーブや電気ストーブとは全く違います。なお、本体は窓際または外気に触れている壁際に置くことが推奨されています。ヒーターの熱が冷気の侵入を防ぐことで、暖房効果が高まるそう。
本体上部には電源ボタンと液晶画面が搭載されたダイヤルがついています。
画面では運転状況が確認できるほか、温度設定や運転モード、タイマー設定なども行なえます。ダイヤルを回して選択/設定、ダイヤルを押して決定という直感的な操作ができるため、慣れるととても使いやすかったです。
立ち上がりが早く、約20分で部屋全体が暖かく
設定温度は10〜28℃の間で0.5℃刻みで設定できます。デロンギ＝オイルヒーターのイメージがあったので、立ち上がりが遅いと思い込んでいましたが、ソラーレの立ち上がりはとってもスピーディー。電源を入れてから15分もしないうちに室温が2℃ほどあがりました。具体的には、外気温が15℃で、室温20℃だったのが15分で22℃まで到達。
今回、外気温がそこまで下がらなかったのですが、デロンギによると、外気温が5℃の場合でも約22分で室温が20℃に達するそうです。
立ち上がりは早いですが、あくまで穏やかな暖かさ。本体の上に手をかざすと確かに熱を感じますが、一般的な電気ヒーターのように本体の近くにいると暖かいという感覚はあまりありません。部屋全体がじんわりと暖まるのは輻射熱を利用した暖房器具ならではです。
なお、運転中は天面部分がそれなりに熱くなります。触ってすぐに火傷するような熱さではないですが、小さなお子さんがいる時は注意が必要です。
正確な温度制御でのぼせるような暑さとは無縁
長時間つけっぱなしにしていてもその快適さが失われることはありません。朝23℃に設定して電源を入れ、そのまま1日中つけっぱなしにして使ってみましたが、日中の気温が上がる時間でもずっと22〜24℃をキープしてくれました。
一般的な暖房器具の場合、長時間つけっぱなしにして使うと、室温が上がりすぎてしまうことがよくありますが、ソラーレなら安心してつけっぱなしにしておけます。こまめな設定変更も必要ありません。
温風が出ないからなのか、乾燥しにくいのもお気に入りポイント。使い続けると湿度は下がりますが、使用前42%ほどだった湿度は5時間使い続けても33%程度あり、極端な乾燥は見られませんでした。
気になる電気代は10畳のリビングで、20℃設定で9時間使った場合が約131円。1カ月(31日間)毎日使っても約4,061円です。エアコン暖房と比べても大差ない電気代で快適な暖かさを得られます。
ちなみにお手入れも楽ちんなんです。本体についたホコリと、本体周辺の床や壁の隙間にたまったホコリやゴミを掃除機などで吸い取るだけ!
使いこなすならアプリ連携が絶対おすすめ!
ソラーレはWi-Fi連携モデルで、自宅にWi-Fi環境があればアプリと連携して使うことができます。アプリと連携させると、できることがぐーんと広がります。
アプリ画面では運転状況をいつでも確認・変更できますし、外出先からアプリを操作して、自宅に到着する30分前に電源ONすることもできます。
また、アプリでは「スケジュール運転」が可能です。平日は朝早いので起床前の6時からON、その後、家族みんなが家を出る8時には自動OFF、土日は寝坊するので7時にON、お昼にOFFといった設定をスマホで簡単にできました!
おうち時間のお供に最適
本体にはアロマの香りを一緒に楽しめるアロマボウルも付属していて、おうち時間にぴったり。ノーストレスで心地良い空間を作ってくれます。
本体価格は高額ではありますが、快適さを考えると満足度は高いです。乾燥や運転音、温風が苦手など、今の暖房器具に不満がある方にぜひ試してほしい1台です。
