家電レビュー
パナソニックのプロ仕様バリカンが使い心地抜群!
2023年3月8日 08:05
2020年のコロナ禍以降、自宅で髪を切るようになりました。筆者は以前からヒゲをバリカンでカットしていて、(短髪なので)そのバリカンを使って髪も切るように。バリカンはパナソニックの「ボウズカッター ER-GS60」という製品(生産完了品)を使っていました。
これまで使ってきた「ボウズカッター ER-GS60」の電池がヘタってきてしまいました。もう10年くらい使ってきたのでそろそろ寿命かもしれません。使い慣れていたので同じ機種もしくは後継機種へと買い替えようと思いましたが、パナソニックのサイトを見て「すごそうなバリカン」を見つけてしまいました。
それが冒頭の写真のパナソニック「ヘアーカッター プログレード ER-SC61」。
「プログレード」とはいかにも性能が高そう。実売価格が16,500円前後と高価な印象でしたが、しかしパナソニックのこういう製品は10年くらい使えてしまうことを経験的に知っている筆者。思い切ってこの「プログレードなバリカン」を購入しました。
使ってみた印象をまず書いてしまいますと、「前に使っていたバリカンとはまったく別物」という使用感です。パワフルなカット力、カット長さ調節のしやすさ、そして電池の保ちまで「確かにすごい」という使い勝手。非常に満足度の高いバリカンとなりましたので、以降、このパナソニック「ヘアーカッター プログレード ER-SC61」をレビューしたいと思います。
なぜ「ヘアーカッター プログレード ER-SC61」を買ったのか?
パナソニック「ヘアーカッター プログレード ER-SC61」を買った理由のひとつは、「プログレード」という名称に惹かれたから。製品紹介ページには「鋭く、早く、美しく。プログレードの切れ味。」とあります。ホントにそうなの? という好奇心。
ただ、細かく調べてみると、ほかにも「これは良さそう」というポイントがいくつか見つかりました。それらの詳細を知り「これなら買ってもいいかも」と購入に至った感じです。
パナソニックのこのシリーズの多くの製品は防水設計で本体丸ごと水洗い可能だったり、濡れた状態の髪やヒゲもカット可能(ウェットカット対応)だったりで扱いやすい機種が多いです。それに加えて「ヘアーカッター プログレード ER-SC61」の場合はまず電池が良さそうでした。
具体的にはリチウムイオン電池採用で1回のフル充電で約90分間使用可能となっています。また1時間の急速充電に対応。
これまで使っていた機種は電池のヘタリもあり30分くらいの連続使用が限度で、充電にも時間がかかりました。これまで使っていた機種の後継機種「ボウズカッター ER-GS61」は「12時間充電式」で「フル充電で連続約40分間使用可能」とありますので、「ヘアーカッター プログレード ER-SC61」は電池関連がかなり高性能です。充電も速いので「これから髪を切りたい」という場合もすぐ充電して使えます。なお、「電池が切れても1分の急速充電で、約1分のカットが可能」なクイックチャージにも対応しているそうです。
それから「刈り高さ」の調節がしやすそうな点。これまで使っていた機種はアタッチメントとスライドスイッチのふたつを調節して刈り高さを調節していました(ちょっと面倒でした)が、「ヘアーカッター プログレード ER-SC61」は回転ダイヤルで素早くかつ幅広く刈り高さの調節ができそうです。
切れ味が良さそうなのに加え、操作性も良さそう。電池の保ちも良さそうだし、じゃあこれを買おう! と思った次第です。
使った瞬間わかる切れ味、電池保ちも良く、操作性も「◎」
製品購入後、まずヒゲをカットしてみようと電源を入れてビックリ。これまで使っていた製品とはモーター音がまるで違います。「ヘアーカッター プログレード ER-SC61」には「毎分9,800ストロークで刃を往復させるリニアモーター」が採用されているそうで、電池切れ直前まで回転速度をキープするそうです。ともあれ、これまで使っていた機種と「ヘアーカッター プログレード ER-SC61」のモーター音がどう違うか、動画でどうぞ。
このようにモーター音が全然違うんです。また、これに加えてカットのスムーズさも大きく異なります。
これまで使っていた機種だと電池残量が減ってくるとモーターの回転数が明らかに落ちてきました。モーターの回転数が落ちてきたらバリカンをゆっくり動かすようにしないと毛をカットしにくくなります。つまり電池が減ってくるとヒゲや髪をカットする効率も下がってきます。
しかし「ヘアーカッター プログレード ER-SC61」のモーターは使用中はずっと高速。また「カーボンコーティングと刃先角度45度の鋭角可動刃(日本製)」を採用しているとのことで、非常にスムーズにカットを進められます。
たとえばヒゲをカットする場合、これまで使ってきた機種だとヒゲ表面でバリカンを何往復もさせる必要がありました(そうしないとヒゲ長さが均一に整わなかった)が、「ヘアーカッター プログレード ER-SC61」だとより少ない往復回数でキレイにヒゲ長さが整います。髪も同様です。
ちなみに、「ヘアーカッター プログレード ER-SC61」の電池残量が少なくなるとどうなるかは……まだ経験できていません。「充電切れ直前までパワーをキープ」とのことなので期待できそうですが、このバリカンの場合は「1回のフル充電で約90分間使用可能」。1時間半もバリカンを使い続けることはないのと、一応使用前に充電することが多い(電池切れからでも1時間で満充電になるのでいつもすぐ満充電になる)ので、このバリカンの電池切れ直前の使用は未体験なのでした。
あとこのバリカンの電池、容量的にも余裕をもった使い方ができます。これまで使っていた機種の電池は「ニッケル水素電池」でリチウムイオン電池より自然放電しやすく、電池がヘタってきたこともあり「使う前に必ず充電しないと困る」という状態でした。実質的に30分保たないという感じでしたので、たとえば髪などをカットしているとき、電池残量が少なくなってくると「途中でバリカン止まっちゃうかも〜」となり焦ります。
一方この「ヘアーカッター プログレード ER-SC61」の場合は電池残量もしっかり表示され、フル充電なら約90分使えます。筆者の場合、髪のカットに20〜30分程度バリカンを使いますので、満充電ならまず途中で電池切れになることはありません。電池残量MID表示でも余裕だと思います。バッテリー持続時間にこういう余裕があると焦らずじっくりとバリカンを使えて気分がいいです。
それと、カット長さの調節。パナソニックのこのタイプのバリカンは、髪などをカットしている途中で刃の周辺にたまった毛を掃除する必要があります。その場合、いったんアタッチメントと刃を外すことになります。
刃の周囲の掃除について「ヘアーカッター プログレード ER-SC61」は「とても掃除しやすい」と感じられます。というのは、刃やアタッチメントを外して再度装着しても「刈り高さを調節する必要がない」もしくは「刈り高さを容易に調節できる」からです。
刈り高さの調節はバリカン機種にもよりますが、これまで使っていた機種は、アタッチメントとスライドスイッチのふたつを調節して刈り高さを調節していました。そもそもちょっと面倒だったのですが、刃の掃除をするとアタッチメント位置を再調節する必要があって「掃除のたびに刈り高さ調節が必要でメンドクサイ」という使用感でした。
「ヘアーカッター プログレード ER-SC61」は回転ダイヤルで素早くかつ幅広く刈り高さの調節ができますので面倒とは感じず、また掃除前後で同じ刈り高さでOKなら再調節不要なのでとても手軽に使えます。
という感じで、刈り高さ調節などの操作性の良さ、電池持続時間の長さ、カットのパワフルさとスムーズさ、全部を備えていて非常に快適に使えています。価格的には高価に見える「ヘアーカッター プログレード ER-SC61」ですが、使い心地の良さには納得。たぶんこの機種も何年も使えると思いますし、この使い心地が長く続くと考えると非常に高い満足感があります。快適に使える電動ヘアーカッターが欲しいという方はジックリとチェックしてみてください。
