片付け過ぎない片付け術

[片付け過ぎない片付け術74]あなたは今どこ?レベル別「片付けゴール」

「片付けよう」と思ったとき、大切なのは「どんな風に片付けたいか」という「ゴール」を思い描くことです。今回は、片付けるときに目指したい「ゴール」を段階別に3つご紹介します。いきなり高い所にあるゴールを目指してしまうと、道のりの遠さから気が滅入ってしまうことも。今の自分の部屋の状態や片付けスキルに合ったゴールを目指すことで、片付けのハードルが下がり、次の段階へも進みやすくなりますよ。

 

「無理しないで到達できるゴール」を目指そう

片付けようと思ったとき、最終的にどんな状態にしたいかという「ゴール設定」がとても大事ですが、自分の現在の状態と、目指すゴールまでの距離があまりにもかけ離れていると、片付けている間に心が折れてしまったり、作業が大変になって時間が掛かり過ぎたりしてしまいます。また、せっかくゴールに到達したとしても、その状態をキープすることが難しく、リバウンドしてしまうことも。こんな場合は、まず「今の自分がどのような状態なのか」を確認することをおすすめします。以下に、目指したい片付けゴールの3段階をご紹介するので、今のあなたが「無理し過ぎなくても到達できそう」な段階を見付けましょう。

 

第1段階:「ストレスフリー」な状態にする

現在の状態が「物が多過ぎて探し物に時間が掛かる」「配線コードがゴチャついて足を引っ掛ける」「使いたいキッチンツールがすぐに出せず料理がおっくうになる」など、片付いていないことが毎日の生活に「ストレス」を生んでいるようであれば、まずはそのストレスをなくすことを目標にしましょう。多過ぎる物を減らす、配線コードを整理し、壁に這わせるなど危険のない状態にする、キッチン小物を選別して使いやすい場所へ収納するなど、「暮らしやすさ」を作ることが1番の目標です。ここをクリアできると、家の中で過ごすことがとても楽になります。この状態の場合、見た目の美しさはひとまず先送りしましょう。

 

第2段階:見た目や機能を「スッキリ」させる

「ストレスフリー」を実現でき、毎日の暮らしが楽になって満足できているのならOKですが、「物の量は減ったけれど、収納の仕方がゴチャっとしている」「配線コードに引っ掛からなくなったけれど、何のコードか分かりやすくしたい」「引き出しの中にざっくり分け入れただけの物を、もう少し見やすくしたい」など、見た目や機能に不満を感じるようであれば、次は「スッキリ」した状態を目指しましょう。カゴやトレーなどに立てて収納する、コードに小さなラベルを付ける、引き出しの中に仕切りを付けて物の種類別に分けるなど、「取り出しやすさ」「見付けやすさ」を念頭に置くと、スッキリした状態を作れます。

 

第3段階:「素敵」「うっとり」な空間に仕上げる

SNSなどで見る素敵なキッチンやリビング、生活感や無駄のない空間に憧れる人は多いですね。この状態を目指すのは、片付けのなかでも最後の段階です。収納グッズをシリーズで揃える、おしゃれな小物を飾るなど、「インテリア」の領域にも入ってきます。場合によっては、引き出しや扉の中まで美しく整えることも。そのためには、不要な物をもたない、物の色数を押さえるなど、常に高い意識を要求されますし、その状態をキープするには「出した物を必ずしまう習慣」「家族の協力」なども不可欠です。この段階は、片付けに慣れ、楽しめるようになってから目指すと、美しい空間が作れるようになるでしょう。

 

まとめ

よくあるのが、ストレスを解消できていない段階で「素敵」を目指してしまうことです。SNSなどで、おしゃれで生活感のないインテリアを見て憧れる気持ちはよく分かりますが、物の定位置が決まっていず、出した物をサッと片付けられない状態で、きっちり整った空間を目指すのは、ハードルが高過ぎますね。まずは現在の自分の状態をよく見極め、「不便」や「不満」を1つ1つ解消していくことを目標にしましょう。少しずつステップアップしていけば、いつの間にか、あなたにピッタリ合った「素敵」な空間が手に入っているに違いありません。

 

 

NON(ライフオーガナイザー)

暮らしをシンプル=簡単にすることで、もっとラクに、ハッピーになれるアイデアをいつも探しています。片付け過ぎない片付け術、ラク家事、かんたん料理や手芸、子育てなどをテーマに、等身大のヒントを発信していきます。ブログは「のんびりシンプルライフ~NON*troppo」