片付け過ぎない片付け術

【片付け過ぎない片付け術54】片付かないとイライラする「3つの理由」

「部屋が片付かないとイライラする」と感じる人は多いですが、なぜイライラするかが分かると、対策しやすくなりますよ。今回から4回にわたり、「部屋が片付かなくてイライラする理由と対策」についてお話します。まず今回は、よく挙げられる「イライラの理由」3つをご紹介。「散らかっている部屋」を見てただイライラするのではなく、そこに至るまでの理由と向き合うことで、「なぜ片付かないのか」を知り、片付けるためのステップへラクに踏み出してみませんか。

 

「片付けたいのにできない」ことがイライラの原因!

散らかっている部屋を見ると、イライラしたり落ち着かなかったり。特に主婦の場合は、散らかっている部屋を見て「片付けなくちゃ」と思うのに、それができなくてイライラするということが多いようです。部屋が散らかっていても、自分や家族がサッと片付けられれば、実はそれほどイライラしませんよね。つまり、「やりたことができない」というストレスが、イライラの原因になっている場合が多いのです。

 

それでは、「片付けたくても片付けられない」のはなぜでしょう。理由が分かれば、その後のアクションを取りやすくなります。片付けサポートや相談会などでもよく挙げられる3例をご紹介します。

 

1:「時間がない」から片付けられない

片付けの作業には、少なくとも散らかった物を元の場所に収めることが必要で、それにはある程度の時間が必要です。散らかっている物が少なければいいですが、子どものおもちゃ、読みかけの新聞、出しっぱなしの雑貨など、たくさんの物が広範囲に散らかってしまうと大変ですね。子育てや家事、仕事などで時間が取れなければ、片付け切れない物が積み重なって、部屋がどんどん散らかってしまい、ますます片付かなくなるという悪循環に陥りがちです。

 

対策は、少しでいいので片付ける時間を意識的に作ること。時間の整理は、片付けだけでなく、暮らし全体を豊かにする大切なスキルなんです。

 

2:「家族が片付けない」から片付けられない

自分自身は片付けたくても、家族が散らかすから片付かないというパターンも多いですね。子どもが遊んだおもちゃを片付けない、パパが読みかけの新聞や雑誌を出しっぱなしにするなど、家族が出した物は自身がそれぞれ元に戻してくれないと、ママがどんなに頑張って片付けてもすぐに部屋が散らかるため、イライラしてしまいます。

 

対策は、家族が片付けやすい仕組みを作ること。片付けが苦手な人でも簡単に片付けられるようにしてあげれば、散らかることがグッと少なくなります。

 

3:「片付け方が分からない」から片付けられない

散らかった小物、脱いだ洋服などの片付け方の「正解」が分からない、という声もよく聞きます。散らかった家の中の、どこから手を付ければいいんでしょうか?という質問も多いです。

 

この「正解」は、実は人によって違います。例えば目的地へ行くのに電車、車、飛行機などさまざまな行き方があるような場合、一番早く着くルートや、快適なルート、安価なルートなど、どのルートが適しているかは人それぞれですよね。片付け方法も同じで、適した方法は人によって異なるのです。

 

対策は、自分に合った片付け方を知り、実行することです。無理なく続けられる片付け方を身に付ければ、快適な状態をキープできますよ。

 

まとめ

「片付けたくても片付けられない」理由は、1つだけでなく複数が重なっている場合も多いものです。理由に応じた対策をして、「今はできなくても、あとで片付けられる」という状態にできれば、心に余裕ができるためイライラしなくなりますよ。次回以降で、それぞれの理由に応じた具体策を3回に分けてご紹介していきます。

 

 

NON(ライフオーガナイザー)

暮らしをシンプル=簡単にすることで、もっとラクに、ハッピーになれるアイデアをいつも探しています。片付け過ぎない片付け術、ラク家事、かんたん料理や手芸、子育てなどをテーマに、等身大のヒントを発信していきます。ブログは「のんびりシンプルライフ~NON*troppo」