ぷーこの家電日記

第114回:ブリを丸っとかブリつく。家飲みで豪華に忘年会

 「忘年会でもしようか?」という話が出た11月。「いいね! いいね!」と親しい友達と忘年会を開くことになった。冬だしお鍋なんていいねという話から、何鍋がいいかなとワイワイ話しているときに「ぶり丸々1尾買ってエンドレスぶりしゃぶとか」なぁんて安易に発言しましたワタクシ。

 それに対して、「友達の実家が茶鰤を養殖している」という想像を軽く超える返事(笑)。

 もし仕入れることが出来たらブリしゃぶ忘年会にしよう!と決まった。茶鰤というのは「真東風(まこち)茶ぶり」という鹿児島で養殖されたぶりで、飼料の中に杜仲茶の葉を混ぜて育てているらしい。お茶にはポリフェノールがいっぱい含まれているので、新陳代謝が良く、無駄なコレステロールが落ちて引き締まり、天然物に近い脂の乗り方になるらしい。引き締まりスリムになっちゃうので、育てている側は結構大変らしいけど……。

 そしてポリフェノールは抗酸化作用が高いので、色も変わらず鮮度を保てるのだとか。養殖も科学なんだなぁと感心してしまった。

 そんな凄く画期的な育ちの鰤を友達に調達して貰い、鰤丸ごと1尾の豪華忘年会開催でございます! 場所は我が家。忘年会当日の午前中、前日水揚げされたばかりの新鮮なブリが届いた。重さはずっしり5kg。1尾丸ごとというのが、見た目にもインパクトあってテンションも上がる!

 まずは解体。大きい!重い!身が厚い!女は度胸だ!ドーンと包丁を入れていく。脂が乗ってめっちゃ美味しそうで、捌きながらよだれが落ちそう(笑)けれども5kgもあるブリを家庭サイズのキッチンで捌くのはそこそこ大変。狭いし重いし、ひっくり返すにも力技。

 なんとか捌いて、まずはお刺身でいただくブリ。ものっすごく美味しくて、ぐへぐへと変な声で笑ってしまう。

 メインの鰤しゃぶする前に、他メニューの下ごしらえ。美味しい酒粕をいただいていたので、粕漬けにする。酒粕、お酒、みりん、お醤油、味噌を混ぜて伸ばし、鰤の切り身を漬ける。漬ける時間が短いので刺身と同じ位の厚さに切って漬ける。

 頭部分はそのまま塩を振ってオーブンへ。1時間半近く焼いて兜焼きにするのだ。我が家のオーブンレンジ、ビストロせんせーは庫内容量30リットルと広々なので、大きな頭も余裕で入るのだ。

 あとは残りのあら部分をブリ大根に。締めのお味噌汁でもいいなぁと思ったけれど、ブリ大根を希望されたのでブリ大根。ちゃちゃっと準備して弱火でコトコト煮る。

 食べて飲んで準備しながらまた飲んで(笑)。家飲みは気軽な所がとても良い。食材は豪華だし、外で食べるよりもうんと安く済むし、最高すぎる。

 そしてメインの鰤しゃぶ。この日のために美味しい日高昆布とポン酢を用意していたのであーる。お野菜は白菜とネギと水菜。昆布だしでしゃぶしゃぶとして周が白っぽくなった所をポン酢をつけてお野菜巻いてペロリと食べるのだ。

 お刺身も美味しいのだけれど、昆布だしで少ししゃぶしゃぶってすると、もう何とも言えない甘さが口のなかで思い切り花咲く感じ!美味しすぎて悶絶! しゃぶしゃぶ→美味しい! →しゃぶしゃぶ→うまーい! →しゃぶしゃぶ……エンドレスループ。

 そして日本酒も進む進む。冷酒も熱燗もぐびぐびぐびぐび。美味しい。忘年会ということで色々忘れちゃうつもりだけど、この美味しさは忘れられない! 準備していた兜焼きも粕漬けもぶり大根も全部全部美味しかった! 満腹。

 直前で来られなくなった友達もいたし、結構な量なので余っちゃうかなと思ってたけれど、何と5人でほぼ完食してしまった!骨や内臓など食べない部分がある言えど、かなりの量のはずなのに……。

 お腹も心もいっぱいに満たされてとても幸せな忘年会になりました。翌日は安定の二日酔いで1日中ぐだぐだしただけで過ぎ去ったけれど! 新年会も美味しいものが食べたーい!ちょびっと忙しい今日この頃だけど、あと少し。今年も最後まで頑張るぞー!おー!

徳王 美智子