ぷーこの家電日記

第481回

旬のフルーツで作るアイスクリームは絶品!

私は昔から魚なども「生で食べられるものに火を通すのはもったいない」と思ってしまうタチだ。刺身には刺身の、焼きには焼きの美味しさがあるのに、刺身で食べられるものを調理して食べることになぜかしら軽い罪悪感ともったいなさを感じてしまう。果物に関しても同じで、旬の美味しい果物はそのまま食べるのがやっぱり一番美味しいと思うし、それに手を加えることにはもったいなさと罪悪感がつきまとう。お菓子なんかにしちゃったら「なんてもったいないことを!」と怒られてしまいそうな罪悪感が襲うのだ。

でも美味しい果物を使って作ったお菓子は、それはもう美味しいに決まっている。でもその「もったいない」という罪悪感は、知らず知らずにかけられていた呪いのような言葉で、その私にかかった呪いを解いてくれたのは、それこそものすごく美味しい果物を作っている生産者の方だった。「こだわって作っているので、こうやって食べるべき!」なぁんて怒られるどころか、「いいじゃん! 好きに食べたらいいんだよー!」と驚くほど軽い言葉で私がずっと囚われていた「こうするべき」の呪いを解いてくれたのである。おかげさまで、旬の果物は、まずは生で堪能して「幸せー!」となり、その後はゼリーやアイスクリームやケーキ、ドライフルーツにしたりして「やっぱり幸せー!」と何重にも幸せを堪能するのである。

特に好評なのがアイスリームやシャーベット。素材が美味しいとアイスクリームもびっくりするほど美味しい。我が家は二人暮らしなので、メロンやスイカなど大きな果物を1玉買うのは躊躇していたのだけれど、アイスクリームにすると保存も効くので躊躇せず購入できるのがまたいい。

この季節はとにかく果物天国! 春先のいちごに始まって、さくらんぼにメロンに桃に葡萄、スイカやいちじくやプルーンも。旬の果物を追いかけるように楽しんでいたら、あっという間にりんごや柿の季節の秋がやってくる。季節のフルーツをアイスクリームで保存しておくと、焦らず慌てず年中フレッシュな美味しい果物が食べられるのもとても嬉しい。

そんな手作りアイスクリームが、友人にも結構好評で、「今年もアイスクリーム作る?」なぁんて言ってくれる人もいたり。褒められたら伸びるというか、褒められたらすぐ調子に乗ってどこまででも登ってしまうお調子者の私は、夏になると大量のアイスクリームを作るのがだんだん定番になってきた。

材料や作り方はいたってシンプルで簡単ではあるのだけれど、量が増えると撹拌するのが大変だったり上手くいかなかったりしていた。アイスクリームは材料を混ぜて冷凍庫に入れて、固まりかけたところで何度かかき混ぜて中に空気を含ませながら凍らせる。そうしないとガッチガチのただの氷の塊になってしまいスプーンも通らない。量が増えると固まる時間もかかるし固まり方にムラが出る。途中で満遍なくかき混ぜて空気を含ませて仕上げるのが課題となっていた。

そこで自動で撹拌してくれるアイスクリームメーカーが欲しいなぁと思っていた。思ってはいたし、持っていたこともあった。でもほとんどのアイスクリームメーカーは容器を予め冷凍庫で8時間以上冷やし、そこに材料を入れて撹拌することで固まる仕組みのものだ。大量のアイスクリームを作っている時は冷凍庫がアイスクリームで埋まるので、容器を入れるスペースがなくなってしまうというジレンマがあり私にはどうにも合わなかった。

なので少し値段が張るけれど、予冷が必要のない、冷却機能付きのアイスクリームメーカーがずっとすごく欲しかった。そしてとうとう先日友人から「ねぇ、今年もアイスクリーム屋さんするのー?」と聞かれて「やるやるー!」と答えた直後に購入ボタンを押してしまった(笑)。私の背中を押してくれるいい友人よ! これでいつでもフレッシュで滑らかなアイスクリームを堪能できるぞー! とワクワクが止まらない。

届いてみたアイスクリームメーカーは「餅つき機買ったっけ?」と思うほどに、想像よりもふた回りほど大きなマシンだった!「うわー! こんなに大きいの? どこに収納しようか」と、ちょっぴり困りながらも、フレーバーの組み合わせを考え出したらそんなことを忘れてしまうほどに楽しみで仕方がない。過去イチ好評だったのは桃とクリームチーズのアイスクリーム。今年はそれを超えるヒット作は生まれるのでありましょうか!? そしてチョコミン党の私としては、さっそく週末に畑で大量のミントを収穫してこようと思っているのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。