ぷーこの家電日記

第439回

今回はちゃんとスイッチが入った! 減量への道

結婚してからじわりじわり、毎年体重の純増を続けている。これが体重じゃなくて株価だったら、私ったらどんだけ優良企業なのかと思ってしまう。そして巣篭もりの影響もあり、この3年間でそのペースは少し加速して、「このままじゃヤバすぎる。戻ってこれなくなる」と、ときどき焦っては気休め程度の努力をして気のせい程度に痩せて、そして焦るブームが過ぎて……。と、完全に痩せる気がないだろうという生活。

最後のとどめは、先日の3年ぶりの帰省。帰ったらとにかく食べたくて恋焦がれていたものを、可能な限り胃袋に詰め込んできたんだ。「あー、夏休みが1カ月くらいあったらいいのに」と言うと、「1カ月も続いたらこっちが倒れるわ」と母親に言われるほど、食べ尽くして飲み尽くしてきた。増量に対してはやりきったような達成感すらある(笑)。

体が重いと動くのが本当に億劫だし、パンツに乗っている脂肪が本当に気持ちが悪いし、鏡に映る姿に流石にゾッとするし、多分体にも悪い。帰省から戻ってきた日に「思い立ったが吉日」と、今度こそ本気で体を絞ることにした。

私のお腹のお肉の原因は分かっている。食べ過ぎよりも飲み過ぎだ。大食漢ではないので普段そこまで量は食べないし、間食もあまりしない。ただ、365日のうち360日程飲んでしまうし、それもまぁ結構量が多い。太る以上に体に悪すぎる習慣だ。お酒飲まなかったら痩せられるんだろうなぁ。と常に思いつつ、仕事終わると「あー、今日もビール美味しいー!」とプシュっと開けてしまう習慣がどうしても抜けなかった。

そんな私だけど、「とりあえず今月はもう飲まない」と決めてみた。ダイエットのためというのもあるけれど、コロナ禍の巣篭もりでアルコール依存症の人が増えているなんて話を結構見聞きするので、それが怖かったのもある。楽しく美味しく飲んでいるうちは良いけれど、自覚ないまま依存症になってたりしたら怖すぎる。

なぜ今月いっぱい断酒なのかと言うと、9月1日が結婚記念日なので、その日はシャンパンなんかを飲みたいし絶対に飲んじゃうから。まだ数日だけど、「うおー! 飲みたい!」なんてこともなく、自分でも結構拍子抜け。惰性の悪習慣だったんだなぁと反省しつつも、飲まずにいられない状態じゃないことに正直ものすごくホッとした(笑)。とりあえず今月は飲まずに効果を見た後、完全断酒とは言わずとも、来月以降も普段の晩酌の習慣はなくてもいいかなぁ。なんて思っている。

そして食事もやっぱり改善。これはどちらかと言うと夫向け。同じく大きく成長した夫も口では「ダイエットしなきゃしなきゃ」と言いながら、食べる量も速さも尋常じゃない。大皿に盛っていると、私があまり食べていないうちに食い尽くしそうになることもザラだし、「今日は1人で適当にご飯済ませておいて」と言うと、ほぼ唐揚げ定食か焼鳥を思いきり貪るみたいな感じで、食事に気をつけることがあまりできない。

食事管理は私担当だ。とにかく野菜をたっぷり、でもお肉もそこそこきちんと入っている料理を作るようにすると、ちゃんと満足してくれる上に、野菜たっぷりで咀嚼回数も増えたせいか、食べる量も少し落ち着いた気がする。汁物も結構増やして満腹感を上げるようにしている。美味しい野菜がたくさんあると、料理するのもとても楽しい。

そして最低限の運動。私は出不精すぎて、在宅勤務の日は1日1,000歩も歩かなかったりする。それがときどきだったらまだ良いのだけれど、在宅の日が多いと本当に動かなくなる。出不精すぎて買い物さえも最低限しか出なかったのだけれど、これは本当によくない。

帰省したときに散歩がてら実家の近くを5~6kmほどウォーキングを兼ねて散策したのだけれど、いろんな景色が結構楽しくて、ただ歩くのも悪くないなとは思っていた。でも、朝早く起きるのは苦手だし、夜は食事の準備があるし、1人でのんびり歩いている時間なんてない。

1人で歩いている時間がないなら2人で歩けばいいじゃないか。ということで、仕事が終わったあと、夫と2人で1時間程度歩き始めた。私は極度の方向音痴なので、普段はふらふらと小道に入ったりすることがほぼ無く、目的地に向かう決まった道しか通ることがないのだけれど、夫はいろんな小道やウォーキングに気持ちが良い道を知っている。

一体どこを歩いているのかよくわからないし、同じ場所に1人でたどり着ける気がしないけれど、「へー、こんなお店があったのか」とか、「ここがここに繋がってるの!?」などと、いろいろ新鮮だ。近所なのに知らないところだらけ。残暑があるとは言え、夕方の涼しい時間帯に歩くのはとても気持ちが良い。

コツコツと時間をかけて太ったこの体、コツコツと時間をかけて戻していこうと思う。ただ痩せるだけじゃなくて、今後の健康維持を兼ねての減量と生活習慣を見直したい。日々の暴飲暴食でむくんでいただろうし、体の中に常に食べ物が残った状態だったせいもあるので単純に痩せたわけではないけれど、たった数日で夫は3kgほど減ったらしい。

私はまだ1kg弱しか減ってはいないけれど、絶対に効果は出るはずの生活をしているので、焦らず信じて続けようと思う。痩せたら可愛い洋服買っちゃうぞー! と、妄想も進んじゃうのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。