ぷーこの家電日記

第435回

研究熱に火をつけるタコス強化週間

学校は夏休みに突入するシーズン。私もそんなに長い休みはないけれど、1カ月ほど先のお盆休みが、今年はとても楽しみだった。3年ぶりの帰省を予定していたからだ。そんななか、またコロナの第7波が! もうタイミング悪いというかなんというか、またかぁという感じ。実家の両親も結構慎重派なので、帰省するかはなかなか悩ましい。あぁ、楽しい夏休みが過ごしたーい!

さて、今週は先週の続きで、またもや我が家のタコスのお話(笑)。

なぜならば、先週から何も変わらず引き続き今もずっと、タコスブームが続いているからだ(特に夫)。結構オタク気質の私としては、色々試行錯誤して繰り返し同じメニューを作るのは大好き。だけれど、消費が追いつかないのが通常の悩み。でも今回は違う。タコスを食べるブームが夫に訪れていて、タコスを作るブームが私に訪れているという、需要と供給ががっちりタッグを組んでいるのである(笑)。そして今度の週末に姪っ子の家に遊びに行くのだけれど、「タコスパーティーしよう!」ということになった。タコスは2人でも楽しいけれど、みんなでワイワイ食べれば、絶対にもっと楽しい! これは伯母ちゃん両手腕まくりで「タコスって美味しいー!」と、言ってもらえるものを作らねば。

タコスの準備に必要な大きな要素は「トルティーヤ」と「タコミート」、それに「チリソース」だ。かなりハマっているけれど、まだまだどれも習得していない。

まずはトルティーヤ。小麦粉を使ったトルティーヤもあるけれど、タコスと言えば! というイメージもあるし、まずはトウモロコシの粉で作りたい。お店でコーンフラワー(トウモロコシ粉)を買ってきたのだけれど、調べてみるとこのコーンフラワーはグルテンも少ないし吸水も悪く、小麦粉などのつなぎを入れないと割れてしまってトルティーヤにできないらしい。同じトウモロコシを使った粉でも、マサというメキシコでは一般的なトウモロコシ粉を使わないといけないとか。

よーし、それじゃあマサもゲットだ!

こうやって色々調べるのはとても楽しい。そしてAmazonで「トルティーヤプレス」なるものを、おすすめされてしまった。生地をぎゅっとプレスして簡単かつきれいにトルティーヤを伸ばす道具。むしろトルティーヤを伸ばすためだけの道具(笑)。めん棒で伸ばしても良いのだけれど、パーティー感増すし、なにより夫がウキウキしているので、こちらもゲットしてしまった。あとは練習あるのみ。タコスへの道は1日にしてならず(笑)。

次にタコミート。タコスの中に入れるお肉、いわゆるメインだ。Netflixの「タコスのすべて」を見るまで、タコスと言えば挽肉を「タコス用シーズニング」で炒めたもの……くらいにしかイメージできなかった。だけれど、タコスの世界をチラリと覗いてしまうと、牛に豚に羊に肉も様々だし使う部位も様々、煮たり焼いたり土に埋めたり、調理方法も実に様々! もう全部が美味しそうなんだけど、特に煮込んでから柔らかくなった肉を刻む方法が一番私たち夫婦の胃袋を刺激してくるので、メキシカンスパイスと一緒に肉の塊を圧力鍋で煮て、メキシカン角煮を作る感じで作って包丁で刻んでいる。

勝手なイメージというか解釈なんだけれど、「こんなのタコミートじゃないよ」なんて言ってくるメキシカンはいないと思う。「タコスは自由だ!」と魂の赴くままに美味しいものを食べたらそれがタコススピリット(笑)。

そして、販売されているタコスシーズニングの裏面の原材料をまじまじと見たり、ネットで色々調べたりして、10数種類のスパイスを合わせて第1弾のメキシカンスパイスも作ってみた。私はインド食材のお店が結構多い街に住んでいるのでスパイスは結構手に入れやすい。様々なスパイスをミルで挽いていると「売るつもり!?」と言われそうなほどに大量のメキシカンスパイスができた(笑)。きっとお肉や夏野菜と炒めて食べるだけでも美味しいし、夏のランチはタコライスの出番が増えそう。バーベキューの下味なんかにも良さそうだし、案外、万能調味料になりそうな予感! かなり大量に仕上がったので、タコス宣教師として友人に試してもらって感想を聞きながら、調整進化させていきたい。

そうやって作ったミックススパイスとオレンジジュースで漬け込んだお肉はパストールの漬け込んだお肉に見た目はそっくりで、非常にワクワクする。3種類ほどのタコミートを持ってタコスパーティーに持参する予定。

そして最後のチリソース。まだここまで追いついていない(笑)。チリソースも自分で美味しいものを作れるようになりたいなぁと思うので、来年は家庭菜園でハラペーニョとハバネロも育てよう!(そこから!?笑)。唐辛子は好きなので、今年も4種類ほどの唐辛子を育てているけれどハラペーニョ育てていなかった! チリソースだけじゃなくて、ハラペーニョのピクルスは、タコスには欠かせないのでそれもあわせて作らねば! 今年はとりあえずKALDIで売っているホットチリソースを順番に試して好きな味のイメージを膨らませているところ。

我ながら本当にいつも度が過ぎるというか、なんでこうもまた夢中になるんだろうか。以前友人から「確かに料理は上手なんだけど、料理がうまいとか丁寧な暮らしとかそういうのじゃないよね(笑)」と言われたのが非常に気に入ってる。このよく分からない斜め方向にこれからも真っ直ぐ進んでいきたいなぁと思っている私であります(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。