ぷーこの家電日記

第141回

手を出してしまったふだんプレミアム。高級エアコンは涼しくてお手入れいらずで幸せ夏生活

 夏は苦手だ。暑いのが本当に苦手。涼しい部屋でダラダラゴロゴロ過ごす幸せ。ずっと動物を飼っているから、この季節はエアコン24時間稼働だ。9月くらいまでずっとスイッチ入れっぱなし。

 4月末に引っ越した時に、寝室用のエアコンは前の家から持って行ったけれど、リビング用は買わなきゃだった。暑くなってからだと多分混み合ってなかなか工事してもらえないかもしれないから、5月のうちに買いに行くことに。

 引っ越しのタイミングでソファやベッドなど大型の家具はほぼ買い直したり、引っ越し代もかかるし、ゴミを捨てるにも結構なお金がかかった。諭吉先生が猛烈ダッシュで逃げていく飛んでいく。そして、引っ越しが終わって最後の大型出費、エアコン購入。

 リビングに取り付けるエアコンなので、結構大きなものが必要になる。寝室以外は、引き戸を開けるとリビングとひと続きになるので、大きなエアコンを1機付けて、他の部屋は付けないことにした。なので20畳は賄えるエアコンを買わなければいけない。

 PC開いて物色してると、15万~30万円くらい。ピンキリ。「高いねぇ。でも買わないわけにもいかないしねぇ……」と、夫と2人悩む。「まぁ、20万くらいと考えておくと、そこそこのが買えるってことかな」とそんな予算感。エアコンは工事もあるから気軽にネットで安いところを探すというのもややこしいし、結局家電量販店に行くことにした。量販店の入口の所にチラシが貼ってあったのでチェック。「これ13万ってよ! 大きさもバッチリじゃん。案外安く買えるかもね!」と言いながらいざ店内へ。

 エアコン売り場でチラシに載ってた機種を探してみる。あったあった。「これでいっかー」なぁんて言いながら、店員さんが近くにいたので、「どのエアコンが売れてるんですか?」と、聞いてみた。「こちらのエアコンが、今年売れてますし、自分としても一番おすすめです」と言われたのがパナソニックの「CS-566CXR2」。

 「ふだんプレミアム」ってシリーズだ! テレビCMで見たことあるある! お値段は26万円くらい。「高っ! あの広告に載ってたものとどこがどれだけ違うんですか?」と聞いたら、「まずは電気代が全然違います」とのこと。今の家電って結構全て省エネだから、そこまで変わらないと思ってたら、年間で1~2万くらい違ってくる。へー、知らなかった。

 1年で1万電気代が変わったとして、10万の差は10年かかってやっとで元が取れるくらいだしなぁ。エアコンの寿命って何年くらいだろ……。と考えてしまう。

 「あとは、同じ部屋にいても、暑がっている人をよく冷やして、寒がっている人は冷やさないようにします」との事。賢い! エアコンの温度戦争は職場でも家でも結構発生すると言うし、みんなが快適ってとてもいい! ただ、私は男性以上に暑がりかもしれない。なので我が家では温度の上げ下げ戦争は勃発しない(笑)。

 「そして、お掃除がいりません。全部自動で掃除してくれます」との事。どういう事?! と、仕組みが想像できない凄い機能。ゴミはどこに行くの? この機能はかなり食いついてしまった。なにせズボラな私。定期的なフィルター掃除とかがとても面倒なのだ。これはものすごく魅力的。

 結構感心してたら、「本当にこのエアコンはいいですよ。ちょっと高いですが、絶対にこちらの方をおすすめします」と、めっちゃ推される。そりゃこっちの方がいいに決まってる(笑)。よ、予算……。

 うむーー。ってかなり悩んで、「じゃぁこれください!」と、買ってしまったよ高級エアコン。さようなら諭吉さん。そして上手いな営業さん(笑)。

 翌週末に取り付けの工事に来てもらった。「で、でかい!」さすが20畳用のエアコンは大きい。お店で見たときよりも、3回りくらい大きく感じる。そして配管も太い! 掃除したゴミを排出する用の菅が1本多いのだ。工事も大変そう。

 取り付ける時も、大きくてかなり重そうなので、お手伝いしましょうか? と言いたいくらい。「重たいでしょう?」と聞くと、「コンピュータが乗っているので、かなり大きくて重たいです」とのこと。なるほど。家庭用ではMAX大変なくらいの機種らしくて、工事屋泣かせの代物だったようだ。でもそこはさすがプロ。丁寧にとっても綺麗に取り付けて貰えました。多分上手な方が来てくださったんだと思う。

 室外機も結構大きくてめっちゃパワフル。結構な強風が巻き起こってる(笑)。でもそこまでうるさくないからさすが優秀。

 そんなこんなで、快適な夏を手に入れてしまった。このエアコンを使うと、夫がCMの西島秀俊さんみたいに素敵に見えちゃう......ワケはなく、中太りな中年2人でどべーっと寛いでおります(笑)。

 そして、人を見分けて暑い人を見分ける機能、熱の放出量を見て、熱をたくさん出している人は「寒い」とみなして、肌の露出が少なく熱をあまり出していない人は「暑い」とみなすようなロジックらしい。風呂上りに暑くて仕方が無い私は、全裸に近い形でエアコンの前に行ったりするんだけれど、肌の露出が多く、かなり熱を発している私は「寒い」と見なされているんだろうか?

 かなり暑いんだけれどどうなんだろう……? 多分そんな単純な仕組みじゃないんだろうけれど、とても気になって気になって仕方がないのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。