ぷーこの家電日記

第142回

コープデリに加入して3カ月。生協のアナログ力にかなり感動している。

 私が住んでいるマンションから徒歩5分以内に大小4つのスーパーがある。駅から家の帰り道にあるスーパーは24時間営業でかなり便利だ。AmazonのプライムNowもわが家は対象エリアでものっすごく便利だ。猫砂とか猫の餌とか、無くなったタイミングで注文して、2時間後には送料無料で届けてくれる。直接宅配ボックス指定にしておけば、風呂上がりでぼっさぼさでも、会わずに受け取れるし、この便利さはもう中毒性がある。

 そんな感じで、生活するにはとても便利で困ることが全くないんだけれど、そんなわが家が3カ月前にコープ(生協)に加入した。そこまで必要と思っての積極的加入だったわけではない。

 加入のきっかけは引っ越し。引っ越し先のマンションにコープが毎週配達に来ていて、「いかがですか?」と勧誘されたから。そして3週間無料だし、その無料期間に何か注文すると、3週連続卵だとかハムだとかミンチだとかが貰えたからだ(笑)。まぁ試して必要なかったらやめちゃえばいいし。位な軽ーい気持ちで加入したコープ。

 毎週1回届けに来てくれるコープ、平日は仕事で留守だけど、玄関先に配達しておいてくれるとの事。

 加入のタイミングで、コープの営業の方とお話したんだけど、「これがめっちゃ美味しいですよ!」とか教えてもらったり、私が子供の頃によく親が注文してくれてた「ミックスキャロット」が懐かしい! とかって盛り上がっちゃったりした。母も私が子供の頃から生協入ってた。家の駐車場スペースで、近所の人たちと注文分を分けあったりして、終わった後もずっと母達はそのままお喋りしてたな(笑)。このご時世、さすがにそんな感じのグループ購入みたいなのは無くなって、個別宅配になってしまったみたい。

 そんな感じで、商品も懐かしかったり馴染みがあるので、初の注文はテンションが上がる。あまり注文し過ぎない様にしなければ。

 初配達の日帰宅すると、玄関の前に、銀色の保冷カバーがかかってどどんと商品が届いてた。注文してから届くまで1週間くらいかかるので、届いた時には何を注文してたか忘れるくらい(笑)。

 美味しいよと勧められた冷凍の焼き鳥は、おつまみに良い! パックのまま水で解凍して食べるタコのお刺身も中々美味しい! そしてそんなつまみを食べながら晩酌をしつつ、翌週のカタログを見る。カタログを見ていると、雑誌を見ているようなレシピサイトを見ているようなそんな気分。

 近所にスーパーはあるけれど、買おうと思っているものと、ちょっと目に付いたものを買う位で、隅々までくまなく歩くことはしない。その広々スーパーがカタログの中にぎゅっと詰まっているので、ついつい全部見ちゃうのだ。そして、商品自体は買わなくても、「あ、これいいな。今度これ作ろう」という感じで、メニューのヒントになるものがたくさん! この想定してなかったメニューのヒント的な効果があるカタログが案外いいのだ!

 そして、それでも肉や野菜はほぼ近所のスーパーで買うんだけれど、温めるだけで食べられるちょっとしたおつまみとか、解凍するだけで食べられる海鮮系とか、お野菜と合わせて炒めるだけで食べられる調味料込みのセットなどをちょこちょこ買っていると、「今日疲れたなー。もうご飯作りたくなーい」って気分の時も楽チン。今までは「あー、お腹すいたー。作るの面倒臭い! 食べに行っちゃおう!」なぁんて事も多々あったけれど、「ひとまずこれでも摘んじゃおう」という感じで、コープ加入によって、無駄な外食が減ったという嬉しい効果もあった!

 買い物不便じゃないし、注文したらすぐ持ってきてくれる訳じゃないし、「やっぱいいや」ってすぐなるかなぁと思ってたのに、3カ月経ってますますファンになってきた。

 そして、時々配達の品物とカタログと一緒に、「今週これが掲載されてます!」みたいな手書きのお手紙が入ってたりする。あとは、「◯◯(配達員の方の名前)通信」なぁんていう、手作りの学級新聞みたいなお便りが入っていたりするのにキュンと来る! 会った事もないのに、すごく身近に感じるし、これぞ密着型のアナログの温かみだ。便利さだけじゃないこの宅配サービスに、「満足ってなんだろうなぁ」と、サービスに対する奥の深さなどを感じているのでした。

で、でも、3カ月経った今もまだ習慣化できておらず、配達日に前週の発泡スチロールを出し忘れて、シューズインクロークに箱が溢れかえってしまい、悶絶してしまうのはそろそろやめたいのでありました。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。