調理の下処理

【調理の下処理43】秋が旬の「ギンナン」固い殻の剥き方、加熱方法3つ

秋には殻付きの「ギンナン」をよく見掛けますが、下処理が難しそうと避けていませんか。今回は、「ギンナン」の固い殻の剥き方、シンプルに風味を楽しむ加熱の方法を3つご紹介します。ギンナンは時間が経つと鮮度が落ち、常温で長期保存すると中の実が小さくなります。常温では1週間、冷蔵庫では1カ月保存を目安に食べましょう。また、1度にたくさん食べると、嘔吐やけいれんなどの中毒症状を起こしてしまいます。子どもでは10個程度で症状が出る可能性があるので注意しましょう。

 

ギンナンの殻の割り方

ギンナンの殻は固いので、道具を使って割ります。ギンナン用の専用器具もありますが、カナヅチ、めん棒があれば代用できますよ。カナヅチやめん棒で割る場合、タオルを敷いた上へギンナンを置き、殻の筋の部分を上にして叩きます。この段階で殻を取り去るかは、加熱方法によって異なります。そのほかにペンチで挟む方法もありますが、力が入りすぎて実が潰れてしまう可能性があるので、カナヅチやめん棒がおすすめです。

 

加熱方法1:電子レンジ

ギンナンを手軽に楽しむ方法に、電子レンジでの加熱があります。茶封筒へ殻を割ったギンナンを10~20粒ほど入れ、茶封筒の口を2~3回折り曲げます。600Wで1分ほど加熱し、殻と薄皮を熱いうちに剥きましょう。冷めると薄皮が剥き辛くなるためです。

 

加熱方法2:フライパン

フライパンを使う場合、殻付きのままか、殻を剥いてから炒ります。殻付きの場合は、殻を割ったギンナンを10分ほど揺らしながら中火で熱しましょう。そのあと、殻と薄皮を剥きます。殻を剥いてから加熱する場合は、薄皮付きのままでOK。木ベラなどを使って軽く押さえ付けながら転がすと薄皮が剥けますよ。中火で5分ほどが目安です。

 

加熱方法3:鍋で茹でる

炊き込みごはんや茶碗蒸しなどに使うときは、下茹でをします。ギンナン20粒ほどに対して、鍋へ水400ml、塩小さじ1を入れて沸騰させ、殻を剥き薄皮を付けたままのギンナンを5分ほど茹でましょう。木ベラなどで鍋底へ軽く擦りつけると薄皮が剥けます。先ほどの水の量では、水が足りずにギンナンが顔を出してしまう場合は、水と塩の分量を増やしてくださいね。ご紹介した3つの方法でギンナンを加熱したあと、軽く塩を振り掛けると、秋を感じられる副菜の出来上がりです。ギンナンのシンプルな味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

じゅん(管理栄養士)

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。