調理の下処理

【調理の下処理23】鮮度が命!「トウモロコシ」加熱法3つと塩加減のコツ

夏が旬の「トウモロコシ」は、収穫した瞬間から甘味が減少するので、すぐに茹でて美味しさを逃さないのがポイントです。今回は、「トウモロコシ」の加熱法3つと、甘味を引き出す塩加減のコツをご紹介します。皮の緑が濃く、ヒゲが褐色か黒褐色のものが新鮮です。加熱するときは1本のままが理想ですが、鍋の大きさに合わない場合などは、包丁で切り分けましょう。

 

皮は加熱する直前に剥く

トウモロコシがスーパーに並ぶと、皮を入れる大きなゴミ箱も近くに置かれますね。何枚も重なる皮は生ゴミの量を増やしてしまうので、その場で剥きたくなるもの。しかし、皮を剥くと鮮度がより落ちやすくなるので、皮付きのまま家まで持って帰るのがおすすめ。店頭で生ゴミを減らしたいときは、皮を2~3枚ほど残すようにします。加熱する直前に皮とヒゲを取り除き、茎は包丁で切り落としましょう。

 

加熱法1:鍋で茹でる

トウモロコシを水洗いし、熱湯で3~5分茹でましょう。トウモロコシは水に浮きやすいので、加熱ムラができないように箸で回転させるか、落しブタをして茹でます。そのほか、皮付きで茹でる方法もあります。加熱後の方が皮とヒゲが取りやすいと言われていますよ。皮を1~2枚残して、サッと洗ってから茹でましょう。粗熱を取ってから食べる場合、茹で汁へ浸けたまま冷ますと粒にシワができにくくなります。

 

加熱法2:電子レンジで加熱

水洗いしたトウモロコシを、水が付いたままラップで包みます。600Wの電子レンジで3分加熱し、加熱ムラができないように上下を返して2分加熱しましょう。加熱するときは、皮を1~2枚残したままでもOK。少量加熱するときは、手軽な方法ですね。レンジ加熱のときも、ラップに包んだまま粗熱を取ると、粒へシワができません。

 

加熱法3:フライパンで蒸す

蒸し器がない場合にも簡単にできる方法です。フライパンへ水を1cmほど入れ火に掛けます。沸騰したらトウモロコシを置いてフタをしましょう。火傷をしないように注意してくださいね。蒸し時間は約5分です。皮付きの場合も同じように蒸しましょう。加熱後は粒をふっくらと保つために、熱いままラップに包んで粗熱を取りましょう。

 

塩味を付けるコツ

加熱したトウモロコシはそのまま食べても美味しいですが、スイカに塩を掛けるように、塩味を付けると甘味が引き立ちます。塩味を付けるときは、塩を直接振りかけるよりも、塩水を使うとトウモロコシへムラなく浸透しますよ。水1Lに対して、塩大さじ2が目安です。加熱したトウモロコシを熱いまま塩水に浸けて、粗熱を取ります。浸け時間は約10分です。塩味をしっかりと付けたいときは、2~3時間ほど浸け込みます。塩水へ浸けたあと、すぐに食べない場合は水気を切りラップに包みましょう。

 

食べきれない場合のコツ

加熱したトウモロコシを食べきれないときは、冷凍保存がおすすめです。1本のままラップで包むか、トウモロコシの粒を手や包丁で取りチャック付き保存袋へ入れて冷凍します。粒の状態で冷凍すると、炒め物やスープなどに手軽に加えられますよ。加熱後その日のうちに食べる場合は冷蔵保存でOKです。鮮度が命のトウモロコシは、美味しさを逃さないうちに下処理をして楽しんでくださいね。

 

 

じゅん(管理栄養士)

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。