調理の下処理

【調理の下処理18】初めてでも失敗しない!「ワタ付きイカ」のさばき方

1年中、手に入る「イカ」ですが、なかでも日本でよく食べられる「スルメイカ」は初夏から夏一杯が旬。今回は、イカの流通量が多いこの時期にスーパーでよく見掛ける「ワタ付きイカ」の下処理方法をご紹介します。「ワタ付きのイカ」を購入して、丸ごと1杯使ったフライや炒め物に挑戦してみませんか。

 

【下処理1】足と胴を離す

イカの胴の内側へ指を入れると、胴と内臓がくっ付いている部分に指が引っ掛かります。そこを指で丁寧に剥がしたあと、胴と足を持ちゆっくりと引き離しましょう。強く引っ張ると、内臓が胴の内側へ残ってしまうことがありますので注意してくださいね。次に、内側に残っている軟骨も引っ張り出します。

 

【下処理2】目玉・ワタ・くちばしを足から離す

次に、胴から引き離した足から、目玉、ワタ、くちばし、足の吸盤を取り除きます。まず、目玉は包丁で切り取りましょう。ワタを調理に使用する場合は、ワタの裏側についている墨袋と、胴側の先端に付いている余分な内臓を取り除きます。足の付け根中央にあるくちばしは、押し出して取り出しましょう。足の吸盤は口の中へ残るので、包丁でこそげとるか、キッチンペーパーでこすり取ります。

 

【下処理3】皮を剥く

皮を剥く前に、胴の上部にある三角形のエンペラを取り除きます。エンペラが胴体とくっ付いている部分へ指を入れて、下へ引っ張るように胴から引き離しましょう。エンペラと一緒に皮も同時に剥けます。残った皮は、キッチンペーパーでこするようにして取り除きましょう。エンペラの皮も同様に取り除きます。ここで皮をきちんと取り除いておくと、フライにした際に、油がはねません。ただし、煮物など皮も柔らかくなる料理では、皮付きのまま調理します。

 

【下処理4】胴を開く

胴の中へ包丁を入れて開きます。胴の内側には薄皮や内臓が残っていますので、水で洗い流してから、キッチンペーパーでこすって取り除きましょう。そのあと料理に合わせた大きさに切り分けます。胴を開かず筒状のまま調理する場合は、内側をよく洗ってキッチンペーパーで水分を拭き取って使いましょう。

 

 

じゅん(管理栄養士)

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。