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人気は5年変わらず「子どもの習いごと」調査、目的と費用の実態は?

新年度が近づき、お子さんが新しい習いごとを始めたいというママもいるのでは。今回は、子どもが0~9歳のママ2,080人へ聞いた、お子さんの習いごとの内容や目的、年間の費用などの結果をご紹介します。毎年行なわれているこの調査は今回で5回目ですが、現在やっているものと今後やらせたい習いごとは、どちらも5年連続で同じものが1位をキープしました。

 

子どもが「お稽古ごとをしている」54%、増加の傾向

AXAグループのアクサダイレクト生命保険が、0~9歳の子どもがいる25~44歳の母親2,080人へ行なった「第5回 子どものお稽古ごとに関する調査」で、「現在、お稽古ごとをさせている」割合は54%でした。過去4回分の調査と比べると、前回の55.5%からわずかに減少しましたが、全体では増加の傾向が見られました。

 

お稽古ごとの目的、約6割が「好き、得意なことを増やす」

また「お稽古ごとをさせている目的」を聞くと、「好き、得意なことを増やす(59.4%)」と「体力づくり、運動能力の向上(45.2%)」を挙げる人が多く、続いて「集中する習慣を身に付ける(21.2%)」「学校の授業で困らない、役立つように(19.3%)」が多い結果となりました。

 

子どもにさせているお稽古ごと、1位は5年連続で「水泳」

次に「現在、子どもにさせているお稽古ごと」を尋ねたところ、1位が「水泳」で37.0%、2位は「英語・英会話」と「ピアノ」が同率で15.5%となりました。「水泳」は過去4回の調査結果でも1位をキープしていて、子どものお稽古ごととして人気が高いことがうかがえます。

 

子どもにさせてみたいお稽古ごとも「水泳」が人気

一方、「今後子どもへさせてみたいと思うお稽古ごと」を聞くと、やはり1位は「水泳(49.5%)」となり、半数近くの人が習わせたいと思っていることが分かりました。また、2位以下も「英語・英会話(29.7%)」、「ピアノ(28.2%)」が続き、お稽古ごとの実態と今後の意向に大きな差は見られませんでした。

 

プログラミングと英語の必須化、認知度は7割超

続いて、小学校の新学習指導要領で「2020年からプログラミングと英語が必須になることを知っているか」を尋ねると、「詳細の内容も知っている(9.9%)」と「何となく見聞きしたことがある程度(64.8%)」を合わせて、認知度は74.7%に上ることが明らかになりました。

 

2020年からの新学習指導要領、「意識している」が3割

また「2020年から変更する小学校の新学習指導要領をどの程度意識しているか」を聞くと、「かなり意識している(2.8%)」と「何となく意識している(28%)」を合わせて、約3割が意識していることが分かりました。一方、「あまり意識していない(36.3%)」と「まったく意識していない(16.3%)」合わせた約5割は意識していないという結果に。

 

年間のお稽古費は約15万円、世帯年収の2~3%

さらに、お稽古ごとの費用について、「年間のお稽古ごとに掛かる費用」を尋ねたところ、平均は「年間で154,896円」で、世帯年収に占める割合は2.7%となりました。世帯年収に占める割合は、第1回の調査からおおむね2~3%で推移しています。(※)

 

※お稽古ごとに掛かる1カ月の平均費用12,908円に12を掛けて年間の平均費用を算出し、世帯年収の平均金額5,650,240円に対する割合を算出した

 

お稽古ごとの悩み、最多は「費用」

次に「子どものお稽古ごとでの悩み」を聞いたところ、1番の悩みは「費用がかさむ(58.7%)」で、過去4回の調査から同じ傾向が続いていることが判明しました。

 

お稽古ごとの継続を決めるカギも、実は「費用」

また、「お稽古ごとを継続する・しないを見直すきっかけ」を尋ねると、「費用(62.6%)」が過去2回の調査と同じく1位をキープ。2位以下は「子ども自身の興味・関心の有無(56.4%)」「送迎に掛かる時間(37.2%)」「子どもへの適性(33.6%)」が続く結果となりました。

 

お稽古ごとの費用捻出は「食費の切り詰め」が最多

「お稽古ごとの費用を捻出するために工夫していること」を聞くと、「食費の切り詰め」が35.4%で、過去4回の調査から引き続き1位となりました。次に多かったのは、17.7%の「通信費の見直し」で、こちらはこの数年で増加していることが明らかになりました。

 

まとめ

今回の調査では、お稽古ごとの目的は子どもの「好き、得意」を増やすためとしながらも、実際には「水泳」「英語・英会話」など小学校へ入ってから授業で差が付きやすいものに人気が集中していることが分かりました。興味関心を大切にしながらも、我が子が学校生活で遅れを取らないようにと願う親心がうかがえますね。

 

◇「第5回 子どものおけいこ事に関する調査」結果(アクサダイレクト生命)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000096.000003328.html

 

qufour(クフール)編集部

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