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元保育士が教える、子どもに「鼻のかみ方」を教える、年齢ごとのコツ

寒暖の差が激しいこの時期は鼻をかむ機会も多くなりますが、お子さんは鼻を上手くかめていますか?今回は、発達年齢に合わせた鼻のかみ方の教え方と、正しい鼻のかみ方を教えるコツをご紹介します。この春、入園・入学を控えるお子さんに覚えさせたいというママもいるのではないでしょうか。鼻を正しくかむことは、病気の予防にもつながります。2人の子どもをもつ、元保育士がお伝えします。

 

【0・1歳児】キレイにする喜びを教えていく

この年齢の子どもは、鼻水が出ても気にならず、意識的に鼻から息を出すことも難しい時期です。そのため、まずは大人から「鼻水が出ているね、チーンしようね」などと伝え、鼻水をこまめに拭き取ってあげましょう。鼻水を出たままにせず拭き取ることで、キレイになった喜びを伝えていくことが大切です。嫌がる子どもには「3、2、1」などと数字をカウントして、サッと終わらせましょう。またティッシュで遊ぶのもこの年齢なので、遊ぶものではないことを伝え、子どもの手に届かないところに置いておきましょう。また使ったティッシュは、感染症を防ぐためこまめに処分したいですね。

 

【2歳児】片方ずつ鼻をかむ感覚を覚えさせよう

2歳くらいになると、子どもも鼻水が出ていることを少しずつ意識できるようになります。鼻をかむときは、大人が片方の鼻の穴を押さえて、片方ずつ行なうようにします。両方の鼻を同時にかんでしまうと、鼓膜が破れることがあるため注意が必要です。またこの時期の子どもは、何でも自分でもやりたがる時期です。そんなときは子どもに任せて、最後の仕上げに、大人が鼻水を拭きとってあげましょう。

 

【3歳児】少しずつ自分で鼻をかむ練習をさせよう

だんだんと自分で鼻をかめるようになる時期です。上手くかめないこともあるので、そんなときはそっと片方の鼻を押さえて、手助けしてあげるといいですね。できたらたくさん褒めてあげると、喜びで自分からどんどん挑戦するようになりますよ。また子どもは、自分より年上の大きな友だちや大人のやることをよく見ているので、よいお手本を見せてあげるのもいいですね。

 

【4歳児以上】間違った鼻のかみ方も伝えていこう

子どもが1人で、上手に鼻をかめるようになる時期です。この年齢になると、語彙力や理解力もアップしてくるので、やってはいけない「間違った鼻のかみ方」も伝えていくといいですよ。伝えておきたい「間違った鼻のかみ方」は3つあります。1つ目は「鼻を両方一緒にかまない」。鼓膜が破けることがあるほか、鼻水のばい菌が鼻の奥に入って副鼻腔炎になることがあるためです。2つ目は「鼻を強く一気にかまない」。鼻血が出やすくなったり、鼓膜が破れることがあるためです。3つ目は「鼻をすすらない」。鼻水の中のバイ菌を飲み込んでしまうためです。間違った鼻のかみ方は、理由も伝えていくと子どもも理解するようになりますよ。

 

自分で鼻をかんでみたくなる環境作り

子どもがティッシュで遊ばなくなったら、ティッシュを手の届く場所に少量置いておきましょう。ティッシュがあると、子どもが進んで鼻をかもうと試行錯誤し始めます。ボックスティッシュの紙は、子どもの手には大きいので、ハサミで半分に切って置いておくと、子どもが使いやすいですよす。

 

まとめ

保育士が子どもに物事を教える際は、その子の発達段階を見極めて、その発達年齢に合った方法と、子どもが挑戦してみたくなる環境を整えて支援しています。とはいえ、ご家庭ではその子の発達年齢は分かりにくいもの。そんなときは、今回ご紹介した子どもの様子に合わせて、援助してあげるといいですよ。また、子どもがやりたがるときは成長するときなので、びっくりするほど物事を吸収していきます。逆に、その時期にまだ難しいと言ってやらせないと、やれる時期を逃してしまうもの。鼻を自分でかみたがったら、ティッシュを出しやすく整えてあげるといいですね。

 

冬の時期は特に感染症を防ぐため、ティッシュはこまめに処分したいですね。

 

 

Izumi(保育士)

小中学生の2人の子どもを持つ保育士です。
たくさんのお子さんやご家族に出会った経験を生かし、子育てや生活が楽しくなるような記事を執筆できたらと思っています。
手芸やDIY、インテリアや雑貨も大好きです。