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【折り紙とハサミで切り絵24】飾り模様で作る「ハロウィンのカボチャ」

折り紙とハサミだけで手軽にできる「切り絵」で、ハロウィンも楽しんでみませんか?今回は、「お化けカボチャ」の作り方を、切り抜き模様のテクニックを交えてご紹介します。親子で、ぜひチャレンジしてみてください!

 

ウォームアップ!:カボチャの牙をギザギザカットで

今回も用意するものは、折り紙とハサミです。ハロウィンのお化けカボチャの特徴と言えば、くり抜かれた怖い顔ですね。特に、鋭い牙をむいた、大きなギザギザの口はポイント。そこで作品を作る前に、ギザギザを切る練習をして、ハサミ使いのウォームアップをしましょう。最初は、コピー用紙などの大きめの紙で、直角の山を連続させるようにギザギザを切っていきます。慣れてきたら、折り紙を半分に折って、ギザギザの口を切り抜く練習をしましょう(写真の水色の折り紙)。

 

「お化けカボチャ」の作り方1:カボチャの輪郭を切りましょう

それでは、お化けカボチャを切っていきましょう。この作品は半分に折った紙を切り、広げると左右対称の構図になります。まずはカボチャの輪郭を切りましょう。最初に紙を縦半分に折り、折り線の上辺から3cmほど下にハサミを入れて、反対側のフチの真ん中まで紙いっぱいを使いながら、大きな半円を切って行きます。そこから底へ向かってカーブを切ったら、底部分に2~3つ緩やかな山のようなカーブを付けて進み、下辺から2cmほどの高さで切り終わります。頭の中心にくぼみを付けてもいいですね。くぼみや山を切るのが難しい場合は、シンプルな丸や楕円の輪郭でも大丈夫です。

 

「お化けカボチャ」の作り方2:目と鼻を切り抜きましょう

次に、顔のパーツを切り抜いていきます。下絵を描いておくとスムーズです。配置ですが、目は折り線から左へ2cmほどの場所に、鼻は折り線の中央に、口は紙の下3分の1くらいの位置にすると、バランスがいいですよ。最初に、目から切りましょう。折り線から左横へ2cmほど切れ目を入れて、紙が離れないように指でしっかりと押さえながら、三角形を切り抜きます。次に鼻は、折り線の真ん中に三角形を切り抜けば出来上がり。目も鼻も、少し形がいびつになってもOKです。大きさも自由に!

 

「お化けカボチャ」の作り方3:ギザギザ口に挑戦!

いよいよギザギザの牙をむいた口に挑戦です。これを切り抜くと、一気にハロウィンらしくなります。まずは、鼻の下の折り線からハサミを入れて、上の牙をギザギザに切りましょう。目尻の下くらいまで切り進んだら、紙を回しながら、口角を緩やかな曲線で大きく広がるように切ります。お化けの口の端が裂けているイメージです。最後に、下の牙も折り線までギザギザと切っていきます。

 

「お化けカボチャ」の作り方4:切り込み模様を入れて完成!

最後に、切り込み線で模様を付けて、カボチャらしく仕上げましょう!紙を折ったまま、細く緩やかな曲線の切り込みを入れると、カボチャの「くぼみ」が出来ます。左側の写真のように、顔のフチの内側に長い線を、オデコとアゴにそれぞれ短い線を入れましょう。線の細さや長さは自由に試してみてください。では、紙を広げてみましょう。これで怖い顔をした「ハロウィンのお化けカボチャ」が完成しました! 

 

ここがポイント!:模様を思い通りに切り抜くコツ

ギザギザの線で作った口を、「うねうね」した線に変えて切ってみると、表情が変わります。こんなふうに、いろいろな形を切り抜いてみることが、切り絵上達への1番の近道です。さまざまなパターンを切って、どんな風に仕上がるか試してみましょう。たくさん試していくうちに、どんな形が出来上がるか分かるようになり、思い通りの模様が切れるようになっていきます。

 

お化けカボチャの形や模様を、いろいろアレンジ!

切り抜いた「お化けカボチャ」は、黒い画用紙を台紙にすると映えますね。また、カボチャの形や大きさを変えてみると、同じ切り抜きの顔でも雰囲気が変わります。折り紙で作ったカラフルな帽子をかぶせたり、緑色の紙でツルを切って頭に付けたりするのも面白いです。目の形を半円や丸、三日月型にしたり、口のギザギザの大きさや形をアレンジしたりして、いろいろなバリエーションを楽しみましょう!

 

コーヒーくん(切り絵・絵本作家)

切り絵・絵本作家「コーヒーくん」として活動中。アートスクールでたまたま出会った切り絵にはまり、以来ハサミでチョキチョキしている毎日です。生活の中で見て癒しになればいいなと、ブログで日々切り絵を披露しています。手製本で絵本を作る創作活動もしています。ブログは「毎日切り絵♪絵本屋さんのコーヒーくん」、minneは「魔法ウサギ by絵本屋さんのコーヒーくん」。