【折り紙とハサミで切り絵23】なだらかな曲線でほっこり「秋の森とリス」

紙とハサミだけで手軽に始められる「切り絵」で、アートな秋を過ごしませんか？今回は、曲線を生かした「秋の森とリス」の作り方を、ほっこり可愛らしい雰囲気を出すのポイントを交えながらお伝えします。曲線が上手に切れるようになると、切り絵に生き生きとした表情が出るようになりますよ。

ウォームアップ！：なだらかな曲線で作る、表情豊かな葉っぱ

用意するものは、折り紙とハサミです。茶系やオレンジ系の色の紙を使うと、秋らしさが出ます。今回のポイントは、葉っぱに生き生きとした表情を生み出す、なだらかな曲線です。そのため、作品に取り掛かる前に、葉っぱを切る練習でハサミ使いのウォーミングアップをしてみましょう。ハサミで線を描くように、思い切って自由に曲線をつけてみるといいですよ。

「秋の森とリス」の作り方1：中央のリスから切りましょう

今回は、紙を縦半分に折って切り、広げると左右対称に出来上がるタイプの切り絵です。下絵を描いてから切ると楽にできますよ。下絵は写真を参考に、紙の上半分に葉っぱを、下半分にリスを配置して描きます。では、横向きのリスを足元から切っていきましょう。まず、折り線の下辺から2cmほどの高さのところへ、左へ向かって1cmほど切れ目を入れます（写真右）。ハサミで線を描くように、リスをお腹、手、顔、耳、頭の後ろ、背中、お尻へと切り進めましょう。最後にお尻の付け根から、背中に沿うようにして切って、しっぽを作ります。背中としっぽの間をあまり開けないようにすると、バランス良く見えますよ。

「秋の森とリス」の作り方2：地面と木の幹を切りましょう

次はリスの左側へハサミを入れて地面を作りましょう。地面は、直線でも、うねりを付けてもOKです。折り線と反対側のフチへ向かって切り進め、フチを0.5cm～1cmほど残したら、紙の上部へ向かって、木の幹を直線で切り進めます。だいたいリスの頭の高さくらいのところまで切ったら、一旦ハサミを止めてください。

「秋の森とリス」の作り方3：つながる葉っぱ作りにトライ

ここで、葉っぱを2～3枚つなげてカットし、舞い散る木の葉を作ります。まず、葉っぱが上下に2枚重なっている形を切りましょう。1枚目の葉っぱの下の曲線を切り、一筆書きの要領で上の曲線の1/3くらいまで切って、そこでハサミを折り返し、上の葉っぱをつなげて切ります（写真左）。幹まで戻ってきたら、上辺へ向かってうねりを付けながら幹を切り上げ、上のフチを0.5cm～1cm残したところでハサミを止めます。ここから折り線に横に向かって、3枚の葉っぱをつなげて切りましょう（写真右）。つなぎ目で切り落とさないように注意しながら、ゆっくり切り進めてくださいね。 

「秋の森とリス」の作り方4：なだらかな曲線を切るコツ

生き生きとした葉っぱを切るコツは、頭の中のイメージよりも、一回りも二回りも大きな膨らみをつけて切ることです。曲線を切ったつもりでも、意外と直線に近い線を切ってしまうことが、最初のうちは多いのです。ですので、「こんなに丸い葉っぱで大丈夫かな？」と感じるくらい大胆な膨らみをつけて切ってみてくださいね。ハサミの向きがちょっと変わるだけで、葉っぱの形、表情が豊かに変化します。上部の葉っぱを切り終えて、幹まで戻ったら、完成まであと一歩です！

仕上げの「細工」にチャレンジ

仕上げに、ちょっとした「細工」を加えると、完成度がアップしますよ。紙を折ったまま、葉っぱに切り込みを入れましょう。光が当たったような印象になります。次に、リスのしっぽの付け根からハサミを入れて、細い線で真ん中に切り込みを入れ、縞模様を作りましょう。最後に、折り線側からリスの顔に切れ目を入れ、細い半円型の目にして、可愛らしい表情に仕上げましょう。葉っぱの切り方、切り込み線の入れ方は、【折り紙とハサミで切り絵12】を参考にしてくださいね。

◇【折り紙とハサミで切り絵12】テクニック編：表情豊かな「葉っぱ」作ろう
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162528.html

「秋の森とリス」の完成！

では、紙を広げてみましょう。「秋の森とリス」の完成です！舞い散る落葉が、表現できましたか？葉っぱの大きさや形、数は、お好みで変えると、また違った秋が表現できますね。リスは、お腹や背中に丸みを付けると、より可愛らしくなります。繰り返しトライすると、下書きを描かずに切れるようにもなりますよ。少しずつコツを掴んで、自分のワザにしていきましょう。

カラフルな葉っぱをコラージュして、アレンジ！

作品を台紙に貼ると、そのまま飾れます。また、さまざまな色柄の紙で作った葉っぱをコラージュして貼ると、印象が変わりますね。リスたちが、カラフルな葉っぱを投げて遊んでいるみたいですね！こんなふうに、お好きなアレンジで楽しむのも、おすすめです。