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【実態調査】子どもの安全確認に便利な「スマホ」、母親の過干渉の原因に
2017年 9月 17日 07:30
子どもに口を出し過ぎて「自己嫌悪」に陥った経験はありませんか?今回は、小中高の子どもがいる母親483人聞いた、過干渉の原因や携帯電話を持つ子どもの行動で困った経験についての調査結果をご紹介します。子どもの行動範囲は成長に合わせて広がり、それと同時に親の不安の種も増えていきます。特に「帰宅時間や居場所の連絡用に子どもにスマートフォンを持たせる」家庭が多い一方で、いつでも連絡が取れるからこそ適切な距離が取れず、不満につながるケースもあるようです。
子育て中の自己嫌悪、3割強が「子どもへの過干渉が原因」
セントラル警備保障は2017年10月1日から、JR東日本と共同で子ども見守りサービスの提供を受付開始します。これに先立ち、小学生から高校生の子どもがいる首都圏在住の30~49歳の女性483人へ「子育て・見守りに関する調査」を行ないました。そして子育てをするなかで「自己嫌悪に陥ることがあるか」という質問に対して「よくある」または「たまにある」と答えた人へ、具体的な内容を聞いたところ「子どもに干渉しすぎたことに対して」と35.1%の人が回答しました。全体では35.1%でしたが子どもの学年別に見てみると、子どもが小学生の母親は33.8%、中学生35.1%、高校生39.2%と、年齢が上がるにつれて割合は増える傾向がうかがえました。
「子どもの安全」を思っての過干渉でも、子どもにはウザい
また、「子どもの安全対策や見守りが十分にできていると思うか」という質問に対して「あまりできていない」「ほとんどできていない」と回答した人へ理由を尋ねたところ、全体の34.9%が「干渉しすぎることを子どもが嫌がる」ことを挙げました。子どもの安全を思う親心が、子どもの年齢が上がるにつれ過干渉と受け止められるようになり、結果として母親の自己嫌悪につながっていることがうかがえます。
母親が子どもに期待するのは「居場所と帰宅時間の連絡」
次に、子どもに携帯電話やスマートフォンを持たせている人へ「どのようなことに活用したいか」を尋ねると、1位が「居場所の連絡(68.2%)」、2位「帰宅時間の連絡(67.9%)」、3位「緊急時の連絡手段(53.6%)」という結果になりました。どこにいて、いつ帰ってくるのかをいつでも確認できるように、子どもに携帯電話やスマホを持たせる人が多いようです。
携帯を持たせても「連絡がなく、予定通り帰宅しない」4割
一方、子どもに携帯電話を持たせても、母親が思っているようには活用できず困ったことがある人も。子どもから「連絡もなく予定の時間に帰宅しない」という経験があるか聞いたところ、約40%の人が「経験がある」と回答しました。また、「携帯電話の置き忘れや充電切れが原因で連絡が取れなくなった」と約35%の人が、「友だちといるときは電話やメールに応答してくれない」と約30%の人がそれぞれ経験しているようです。特に、高校生の子どもをもつ人で「友だちといるときに電話やメールに応答してくれなかった」経験をした人は、36%に上ることが明らかになりました。
4人に1人が「親からの連絡を無視」で叱った経験アリ
携帯電話やスマホは、いつでも簡単に連絡が取れて便利ですが、子どもからすぐに応答がないと不安を感じる人も多いようです。そこで、子どもに携帯電話を持たせている人に「親からの連絡を無視したことで子どもを叱った経験」を尋ねると、24.6%が「経験がある」と回答しました。
まとめ
携帯があればいつでも連絡が取れるので安心と思うものの、子どもから連絡がないと不安になってしまうのも親心。つい過干渉になってしまう自分に自己嫌悪を感じている人が少なくないことが分かりました。教育評論家の尾木ママは、「親子間でルールを作って上手に付き合うことが大切」と言います。親の価値観を押し付けるのではなく、一緒に決めたルールで子どもの安全を見守りたいですね。
また、セントラル警備保障は、SuicaやPASMOが改札を通ると、利用駅と通過時間の情報が指定した携帯端末へ送られる「まもレール」サービスを2017年10月1日からサービスを開始するそう。改札を通ったという情報は、干渉せずに安心できるサービス。注目してみてもいいかもしれませんね。
◇「子どもへの過干渉」が子育て中の自己嫌悪の原因に!?母親の4人に1人が、連絡を無視した子どもを叱った経験があると回答 ~ 尾木ママが思春期の子どもとの上手な関わり方についてアドバイス ~(セントラル警備保障)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000028188.html