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100均手ぬぐい+直線縫いだけ「あずま袋」の作り方、エコバッグに便利
2017年 9月 1日 11:00
風呂敷文化の知恵から生まれた「あずま袋」は、1枚の布を縫い合わせた「日本古来のエコバッグ」。今回は、100均手ぬぐいなどの長方形の布を直線縫いするだけでできる「あずま袋」の作り方をご紹介します。縫い込みの始末を少しするだけで、見た目もすっきりとした仕上がりになりますよ。布1枚なので、小さくたたんでバッグの中に収納できて持ち運びにも便利です。アレンジや使い方もいろいろ出来ますよ。
材料と道具
- 100均手ぬぐい:30×84cmにカット
- ミシン糸
- ミシン
- アイロン(なくてもOK)
- まち針
- 糸切りバサミ
- 定規
- ヘラ(見えにくいときはチャコペン)
- 厚みのある紙や一冊の新聞紙など(ヘラを使用する場合の下敷き用)
今回は、100円ショップの手ぬぐいを使いました。横と縦が1:3の比率になる27×81cmサイズに縫い代3cmを足した30×84cmサイズにカットしておきましょう。出来上がりの底の長さは、約35cmになります。100均の手ぬぐいは柄が豊富なので、ちょっとした手作りの材料としても活躍してくれますね。今回はミシンで縫っていますが、手縫いの並縫いでも作ることができますよ。
作り方1:長方形の短い二辺を、三つ折にしてミシン掛け
長方形の布の短い辺を、三つ折りにしてミシン掛けします。今回は、仕上がりが目立たない「ヘラ」を使った印付けをご紹介します。印が見にくいときは、チャコペンを使っても大丈夫です。ヘラを使用する場合は下敷きとして、跡が付いてもよい場所や少しだけ柔らかいものを敷きましょう。まず手ぬぐいの裏面を上にして置き、布端から1.5cm内側へ、約5cm間隔でヘラで印を付けます。次に、付けた印に定規を当てて、一直線になるようにヘラで印をつなげましょう。印をした線へ布端合わせて折ったら、次に印をした線を同じ方向へ折ると、三つ折りになりますね。三つ折りの状態をまち針で止めて、ミシンで縫いましょう。そのとき、縫い始めと縫い終わりは返し縫いをしてください。アイロンは掛けなくても構いませんが、仕上げに当てると布や縫い目が落ち着きます。反対側の短い辺も、同じように三つ折りにしてミシン掛けします。
作り方2:長辺へ、縫い代と三等分の印を付ける
次に長い辺へ、直線で縫いするための縫い代と三等分の印をします。長辺も三つ折りのときと同じく、布端から1.5cmのところへ印を付け、定規で一直線に縫い代をつなげておきます。次に短辺から27cmを測り、1.5cmの縫い代へ十字になるよう小さく印を2箇所付けておきます。2つの辺どちらにも印を付けておきましょう。
作り方3:あずま袋の形を作る直線縫い
布の表を上にして、長辺が横になるように置きます。三等分の印に沿って、左端から1/3のところで折って重ねます。重ねた2枚の布の上辺をまち針で止め、長辺の布端から1.5cmの印の上をミシンで縫います。縫い始めと縫い終わりは返し縫いをしましょう。縫い終わったら、下辺の縫い合わせてない布を表が見えるようにめくりましょう。
作り方4:あずま袋の形を作る2本目の直線縫い
次に、布の上下を入れ替え、もう一度同じように左端から1/3を折り、上辺の布端から1.5cmの印の上を縫います。このとき、1本目を縫ったとあとにめくった布を一緒に縫わないよう気を付けましょう。
作り方5:あずま袋の形を確認
縫い付けなかった2つの角を持ち上げると、縫い目が交差して、二等辺三角形が向かい合った形の袋状になります。表へ返す前に、縫い込みの始末をしましょう。
作り方6:縫い込みの始末、角は三角に折り込む
きれいに仕上げるために、縫い込みの始末をします。まず裏側にして、袋の底が手前になるように置き、縫い代を下向きに折ります。このとき、右下端は縫い代を一旦開き、角が三角になるように折り込んでから(写真)、縫い代全体を下へ倒します。縫い付けていない手の部分も、1.5cmの縫い代線に沿って折っておきましょう。
作り方7:縫い込みの始末、三つ折りにして縫う
持ち手の先から右下端までの縫い代を、もう1度内側へ折って三つ折りにし、まち針で止めて、折り目のキワをミシンで縫いましょう。縫い始めと縫い終わりは返し縫いをしましょう。三角に折ったところは、ミシンで縫えるところまでで大丈夫です。底近くは周りの布を広げながら、ゆっくりとミシンを進めると縫いやすいです。反対側も同じように、縫い代を折ってミシンを掛けます。アイロンは掛けなくても構いませんが、縫ったところへ当てると、布や縫い目が落ち着きますよ。
作り方8:完成
表にひっくり返したら「あずま袋」の完成です。底の角は、針先で布を出すときれいにできますよ。
作り方9:マチを付ける場合
お好みでマチを付けてもいいでしょう。裏側に返して縫い込みの始末をしたら、写真のように、縫い代が見えるように直角に開いて平らに置きます。角から同じ長さのところ2箇所にヘラで印を付け、印同士を定規とヘラでつなげたら、まち針で止めてミシンで印を縫います。一直線につなげた長さがマチのサイズになります。縫い始めと縫い終わりは返し縫いをしましょう。反対側の角も、同じ長さになるように印を付けて、縫いましょう。表にひっくり返したら「マチありあずま袋」の完成です。
まとめ
出来上がった「あずま袋」は、お買い物でエコバッグに、ちょっとしたお出掛けのサブバッグにと活躍してくれます。小さなサイズはお弁当入れに、大きなサイズはショルダーバッグにしてもいいですね。和風の和柄だけでなく、素材や色柄を変えれば、いろいろな場面で使えます。見た目よりも物がたくさん入るのに、折りたんで携帯できるので重宝しますよ。