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【使える?100均手芸用品3】カラフル「刺しゅう糸」、価格・使い心地調査

初心者さんから上級者まで、手芸をやる人なら1度は手にしたことがある「刺しゅう糸」は、今や100円ショップでも気軽に買えますね。今回は、100均と手芸店の「刺しゅう糸」を比較してみました。値段、色の種類、強度、刺しゅう作品になったときの見映えなど4つのポイントで比べてみたので、購入に迷ったときの参考にしてみてくださいね。

 

値段:1束当たりの値段は、100均の方がお得

手芸店で売られている刺しゅう糸は、1色8mで1束になっている商品が多く見られます。近所の大手手芸店では1束100円でした。多色セットになっている商品もあり、1色につき1.2m×2本が10色入って(長さ合計24m)500円弱で売られていました。

 

100円ショップでは、刺しゅう糸1束が単品で売られていることはほとんどなく、数色セットになったものを多く見掛けます。左の写真は、両方とも100均で購入したものです。左側は1色約8mの束が8色入っていて(長さ計64m)100円、右側は1色1m、8色で1束になっているものが2種類入って(長さ計16m)100円です。他の100円ショップでは、1色8mの束が12色入って(長さ計96m)100円のものも。長さ当たりの価格は商品により異なりますが、手芸店のものと比べると100均商品の方がお得であると言えますね。

 

写真右では、手芸店の刺しゅう糸(左)と100均の刺しゅう糸(右)を比べてみました。パッと見たところ、ほとんど違いを感じません。

 

色:100均の多色セットには、いい面も、使いにくい面もアリ

100均商品が圧倒的にお得といえる「多色セット」は、さまざまな色を少しずつ使えるので、ネームラベルなどのプチ刺しゅうや、練習用には大変便利です。また「ビビッドカラー」「パステルカラー」「ダーク系」など、色の系統別にセットになっている商品もあるので、好みに合わせて選べますね。

 

ただし、微妙な色合いのものは少なく、布の色にきちんと合わせて選びたいときや、繊細なデザインを刺しゅうしたいときなどには、物足りないと言えるでしょう。また、使わない色がたくさん入っているなら、ちょっともったいないですね。手芸店なら、写真のようにピンク系でもさまざまな色合いのものが揃っているので、欲しい色をピンポイントで買えます。

 

刺しゅう糸の品質1:用途によっては気になる「強度」

刺しゅう糸に「強度」を求めるというイメージはあまりないかもしれませんが、以前100均の刺しゅう糸を使って「こぎん刺し」(写真左)という刺しゅうをしたときに、途中で糸がプチプチと切れてきて困ったことがありました。手芸店で買った糸を使えば切れないので、そのときに、刺しゅう糸にも「強度」の差があることを知りました。もちろん商品によって違うと思いますが、ちょっとしたポイント刺しゅうにはOKでも、こぎん刺しや刺し子(写真右)のように1つの色でたくさん刺す場合は、糸が布を通るときの摩擦などで切れやすくなる可能性があるので、強度のある刺しゅう糸を使う方が安心だなと感じました。

 

◇ズボン破れ補修に、ワンポイントに!伝統刺しゅう「こぎん刺し」方法とコツ
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162172.html

 

刺しゅう糸の品質2:作品によっては重要視したい「ツヤ」

100均の刺しゅう糸を使ってもうひとつ感じたのは「ツヤ感に乏しい」という点です。手芸店の刺しゅう糸は、2本どりなど細い状態で使用しても、糸に華やかなツヤを感じられたのですが、100均の刺しゅう糸では少し物足りない印象でした。お名前ラベルなど、ライン状のステッチなら100均でも十分ですが、写真のように、図案を刺しゅう糸で埋めるように刺すステッチや、クロスステッチ(×印を刺して図案を埋めていくステッチ)のように、刺しゅう糸の「面」で見せる作品の場合は、ツヤ感を重視した商品を選ぶといいでしょう。

 

まとめ

100円で何色もの刺しゅう糸が買えるのはとてもお得ですから、初心者さんが練習したり試したりするには、100円ショップの刺しゅう糸は大変便利です。ただし、1色でたくさん縫う場合や、刺しゅうでタペストリーやクッションカバーなどの大物作品を作る場合は、色合いや強度、ツヤなどにこだわって、手芸店で選ぶのがおすすめです。そんな私も、ちょっとした刺しゅうやアップリケなどには100均の刺しゅう糸を便利に使っていますよ。

 

 

 

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ライフオーガナイザー。ズボラでも簡単にすっきり暮らすための収納や、生活の仕組み作りを模索中。
料理、お菓子作りのほかに、洋服やインテリア小物なども手作りするのが好きです。
高校生の息子の母です。