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元保育士のアイデア「子どもに皿洗いを教える」コツ、器を割らない工夫も

子どもは食べることに興味をもっても、そのあとのお皿洗いにまでは興味がもかもしれませんね。そこで今回は、子どもが目で見て分かるように工夫した「お皿洗い」の手順と教え方をご紹介します。子どもがお皿洗いに興味をもったり、楽しんだりしてくれるようになると、ママも毎日の家事が楽になりますよ。2人の子どもをもつ、元保育士がお伝えします。

 

お皿を洗う準備をしよう

<用意するもの>

・洗い桶2つ
・水切りカゴ
・フキン1枚(大きいサイズ)
・小皿
・スポンジ
・洗剤

 

お皿を洗う作業には、4つの工程があります。洗う、すすぐ、水切りカゴにお皿をふせる、お皿を拭くといった工程を、目で見て分かるようにすると、子どもも興味をもちやすくなります。最近は洗い桶がないご家庭も多いようですが、子どもへお皿洗いを頼むなら、お皿を落として割らないよう、最初のうちは用意したほうが良いでしょう。道具が全て揃ったら、洗い桶を2つ並べ、その隣に水切りカゴ、フキンを置いて準備完了です。

 

洗い桶(洗い用)でお皿を洗おう

最初は、子どもが持ちやすい小皿から始めます。まず、洗い用の洗い桶へお皿が浸るくらいの水を溜めて、洗い桶の中へお皿を入れておきましょう。次に、スポンジへ洗剤を含ませます。スポンジでお皿の表側・裏側を洗ったら、お皿をすすぎ用の洗い桶へそっと入れます。お皿を洗うとき、洗剤の泡で手が滑って落としてしまうことがあるので、慣れるまではお皿を洗い桶の中へ置いたまま洗ってみましょう。

 

すすぎ用の洗い桶でお皿をすすごう

洗剤が付いたお皿を、洗い桶の中へそっと置いたら、水道の水を出しながら、すすぎ用の洗い桶の中でお皿をすすぎましょう。お子さんが持てるようなら、左手でお皿を持ち、右手でお皿をこすりながらすすぎます。お皿の表側に付いた洗剤が落ちたら、裏側もすすぎましょう。

 

水切りカゴへお皿をそっと置こう

次に、洗い終わったお皿を水切りカゴへ伏せましょう。手の力が弱い子どもにとっては、お皿を伏せたり、お皿が割れないようにそっと置いたりするのは難しい作業です。最初は上手にできなくても、「そっと置こうね」などと声を掛け続けると、少しずつできるようになっていきますよ。

 

フキンでお皿を拭こう

フキンの端へお皿を置き、お皿をこするようなイメージで、一緒にお皿拭きをしてみましょう。お皿の表側が拭けたら、裏側も忘れずに拭くよう、子どもに声を掛けてあげてくださいね。最初のうちは、お皿を持たずにフキンの上へ置いて拭くので、できるだけ大きめのフキンを用意すると拭く面積が広くなり、手が小さい子どもでも上手にお皿を拭けますよ。

 

まとめ

いきなりたくさんのお皿を洗うのは、子どもにとっても大変なので、最初は小皿から始めるといいでしょう。小皿が洗えるようになったら、中皿→大皿→湯呑→汁椀→ごはん茶碗の順に練習していくと、無理なくいろいろなお皿を洗えるようになりますよ。最近は、食器洗い乾燥機があるご家庭が増えたことで、お皿洗いの機会も減っていますが、あえて昔ながらの「お皿洗い」を子どもに体験させてみることで、子どものできることが増えるだけでなく、食事の流れを一通り理解できるので食育の一環にもなりますよ。まだ、お子さんがお皿洗いには興味を示していないようなら、興味をもてるように、大人が準備や工夫をして、「お皿洗い」に誘ってあげてみてはいかがでしょうか。

 

 

Izumi(保育士)

小中学生の2人の子どもを持つ保育士です。
たくさんのお子さんやご家族に出会った経験を生かし、子育てや生活が楽しくなるような記事を執筆できたらと思っています。
手芸やDIY、インテリアや雑貨も大好きです。